カテゴリ:雇われない生きかた
今日、シゴトに行きたくなかったが、行ってみると「何のことはない」相談であった。それで、気をよくして、別件の企業に顔をだし、17:00に戻る。
そこに、3年前に担任をしていた元学生からの連絡がくる。 卒業2年を経て、転職の相談である。転職するか、フリーランスで「デザイナー」となるか。 デザイナーは、アクセサリー/ジュエリーの分野だ。 学生時代から才能があったので、自分の作品をポートフォリオで、まず売り込めと、雑貨&カフェスタイルのショップに、しばらく置いてもらったことがある。しかし、卒業を控え、当時は「就職」を選択した。 卒業後、一度も会ってはいないが、携帯に、年に1~2程度の着信履歴があり、その場で答えられるような「相談」は受けていた。 今回は、彼がその後、どのような履歴と人物に成長したのか、技術・技能は、レベルアップしたのかを確認しない限り、「フリーランスでいけ」とは背中を押せない。学生時代の才能は、アマチュアでに才能評価である。社会人として、プロとしての彼は、どうなのか。 フリーランスとは、フリーランス・ジャーナリスト、あるいはフリーランス・リポーターからヒントを得た、和製の言葉である。 日本は、本来の意味を、社会、トレンドにあてはめ、「流行語大賞」のように、職業を命名する。 そんな日本をよくリサーチしている欧米諸国は、日本が喜びそうな話題を提供をする。 フリーエジェント、インデペンデントコントラクターなど、フリーランスの3つの形態と称して、ダニエル・ピング氏のコメントを取り上げる。 本来は、フリーエジェントは、自分にとっていちばん望ましい条件(報酬)で契約するプロ野球の自由契約選手などのことであった。 インデペンデントコントラクターは、複数の企業とプロジェクトの独立契約をし、雇われずして、複数の企業の名刺を持ち歩く。(私は、この形態) だから、個人事業主はこの類には属さない。 だから元学生のフリーランスで「デザイナー」になる。その言葉から、自由契約を意味すると受け取れるが、彼のさす「フリーランス」とは、ダニエル・ピング氏のコメントにある、「個人事業主」をさすのだろう。 国内では、フリーエジェント協会、インデペンデントコントラクター協会など、さまざまな、異業種交流会の延長のような組織がある。 自分というブランドを、どのような「場所」から発信するかで、その後のワークスタイルがガラリと変わる。 いま、フリーランスへの仕事を提供する機関が多数出現してきたが、どういったランクの仕事を引き受けて、レベルアップが図れるのか。疑問でもある。 アルバイトのような委託を受けながら、生活を維持するのでは、フリーランスと呼べるのだろうか。 ※元学生の情報は本人の了承を得て掲載。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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