迷探偵はアプリコット!II ―憂いを隠さぬ願い事―
これ、はっきり言って、前回のクオリティよりレベル下がってます。なぜでしょうか?なぜならば、キーワードである『直接的』な表現が、カモ(メールを送った相手)に対して、行動を急がせることで、却って相手の警戒や不安をあおってしまっているのです。心理的な側面から見ると、人間の不安とは、こういったものです。人には欲求を満たしたいという本能と、危険を避けて安全でいたいという本能があり、これらが脅かされるときに不安を感じます。私たちは未来が『分からない』ことに対して不安を感じるのです。 上記リンクサイトから抜粋させて頂きましたが、未来だけでなく『分からない』モノに対して、人間は不安を感じます。つまり、このメールの例では、 欲求を満たしたい ⇒ 有名人とお友達になりたい欲求につけこんだものと言えますが、ここに、メール送信者の盲点…大きな落とし穴があるのです。もう一度読みましょう。人には欲求を満たしたいという本能と、危険を避けて安全でいたいという本能があり、これらが脅かされるときに不安を感じます。そう、正体不明のリンク先が、『欲求を脅かすもの』に当たるのです。また、このメールは、『分からない』モノへの不安を、あおってしまっています。それが、『有名タレント』『テレビや取材、雑誌の特集などで忙しく』の部分です。通常であれば、私達にとって、有名タレントや芸能界などは、無縁の世界です。けれども、楽天ブログは、ユーザーは身近な世界として利用しています。ここが第一の落とし穴。急に遠い世界のものが、この身近なブログメッセージを通して、有名タレントに近しい人物が、友達になってくれとメールを送るなど、普通に過ごしていれば考えられない事態なのです。たぶんそれが実話であったとしても、確率はきわめて低いでしょう。現在、タレント名鑑には、11,000組(名)のタレントが収録されています。けれども、全部全部超有名なタレントさんが掲載されてるかと言うと、はっきり言ってそうではありません。実は、22歳のとき、原宿でスカウトされました。しかし、全く知らない事務所の上、そのスカウターの女性に、『タレント名鑑に載っている(当時)、M▲K●T●が所属しているのよ~』と言われても、さっっっっっっぱりピンときませんでした。その上、最終面接とか言って、社長と名乗る人物に、渋谷のセンター街にあった(今あるのかな)ルノアールで面接を受けました。『今、大きな映画の話が来ている。 白血病の女性の役(主人公)で、もちろん白血病の役だから、 坊主にしたりしなくてはならないけれど、この話はチャンスだ。 自分と、面接の後、ある場所へ行けば、このオーディションに合格させてやる』という話をされ、ホテル街に連れ込まれそうに(!!!!!!!!!!!!!!)心配で、そっとついて来てくれていた(ルノアールでも、斜めの席から様子を伺っていた)修二に助けられ、事なきを得ました。社長と名乗る男は、南光二という人間だったのですが(よく覚えてるなぁ)、警察に言うって言ったら、慌ててやんの~!!…ドラマかい(笑)忘れもしない、苦い思い出…………危なかったぁぁぁ~…………まぁ、この話が嘘か本当かは、ご想像にお任せします。本当だとしても、嘘だとしても、誰も得はしません(笑)で、その数日後、デパートの本屋で、その名鑑に載ってるM▲K●T●とやらを調べました。確かに載ってました。でも、(話は長くなりましたが)このように、タレント名鑑に載っている人間が、本当に、幅広い人間が知ってるタレントとは限らないのです。では、仮に、大まかに見て、タレント名鑑の中の7000人が、結構誰でも知っているタレントだとしましょう。そして、2004年時点の、楽天ブログ登録ユーザ数が30万人突破という記事をを見つけました。それから5年余り経っています。楽天ブログは2001年開始だといいますから、3年間にユーザーが30万人増えたとすると、1年間にざっと10万人が登録した計算になります。(かなり雑ですが)で、ブログブームも落ち着いて来ましたし、おそらく当時ほどの勢いはないと思います。そしてその中で、ブログを閉鎖している方もいらっしゃると思うので、1年間の登録数を、その半分の5万人と仮定しましょう。5万人 × 5年間 =25万人 と仮定します。で、それまでいた、30万人に、この25万人を加え、現在の登録数を、ざっと55万人だと仮定します(仮定。正しい数値じゃありません)。で、仮に有名タレントが7000人だとする。楽天ブログユーザが55万人(この際タレントブログ云々は無視します)。有名タレントの誰かが、7000分の1だとすると、自分って、楽天ブログユーザ55万分の1、ですよね。さらに、この7000人のタレント全員が、55万人の楽天ブログユーザの誰かに、『友達になって』とメールを送ったとします。計算すると………その7000人のタレントの誰かから、メッセージが届く確率は、55万人 × 7000人 = 0.0127272727272……(1.27%)【追記】ごっめんなさい、数式間違ってました。で、7000人のタレントさんが、55万人の楽天ブログユーザさんの中で、ランダムに誰か1人だけに、お友達希望メッセージを送るものとして下さいね。7000人 ÷ 55万人 = 0.0127272727272……(1.27%)(比べられる量 ÷ 基にする量 = 割合)となります。(計算違ってたらごめん)つまり、ほぼそんなメールが来ること有り得ない、と考えていいかもしれません。また、さまざまな環境や、有名タレントの仕事の状況や、芸能界の事情などを考慮すれば、きっと、この確率は、もうちょっと低くなると思います。だったら、よっぽど私とともあきが両想いになる確率のが高いわ…(汗)有り得ない確率の内容。未知のものへの不安。そして、前回同様、あてにならないリンク先。どう考えても、迷惑メール以外の何物でもありませんね。また、前回の文書と比べて、矛盾が生じているので、新バージョンのラッキーメール入会促進メッセージは、それ自体が破綻しています。なぜなら……つづくっ!(え~ん長くなった~(汗))