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らいふ いん こりあ 2

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2010年05月15日
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カテゴリ:我が家あれこれ

 

DSCF5967.jpg

アッパは何もいわずに車に乗り込んで出かけていった。

 

『車で捜す』って発想が私にはよくわからなかったが

本人は車にのって病院に行ってきたその帰りに

家の近所の交差点で子犬を見かけたそうなので

車の中からでも見つかると思ったのか

 

あるいは逃げて時間がだいぶ経ったので

どこかうんと遠いところへ行ってる可能性を考えたのか。。

 

でも私は子犬がそんなに遠くには行ってないと感じていた。

 

なぜならば 

子犬が大家さんに連れられてはじめてやってきた時

自分を覗き込む人間たちにぐるっと囲まれ

怯えて縮こまってじーっと動かなかったことを思うと

今回はじめて人や車の喧騒のなかに飛び出すかたちになって

いくらなんでもスタスタと人や車を小走りに避けながら

街を何時間もさまよい歩くなんて ちょっとありえないからだ。

 

まず、近くの公園に行って捜してみようかと思った。

そして、そこで誰かに子犬をみたか聞きまわることも想定したとき

子犬の写真が必要だと思いついた。

急いでまた家に舞い戻って 次女に頼んだ。

 

「もし子犬の写真をケータイに保存してたらオンマのケータイに転送して」

「でもなんで急に要るの?」とは聞かれたけれど、

そこはまあ 適当なことを言っておいた。

とりあえず、今はひみつだから。ウィンク

 

それから子犬を見つけた場合 

手元に引き寄せるためのビスケットを買っていこうと思い

ポケットに5千ウォン札を突っ込んだ。

 

いつもの公園に出かけていくと

そこにはバトミントンをする親子、ベンチでたむろする制服姿の高校生たち

中央広場で自転車を乗り回す男の子たち、犬の散歩をしているおじさん

ウォーキングをしているおばさん、等々

いつもと変わらぬ土曜の午後の いつもと同じ公園の風景だった。

 

ざっと見回してみても子犬はいなさそうだ。

どこかで「あ、子犬じゃん~」とか言って

わいわいやってる子供たちがいたら。。と思ったけど

そんな光景もどこにも見当たらなかった。

 

さて、誰に聞いていったらいいんだろう。

 

ずっとここに長いこと居て目撃の可能性が高そうなのと言えば

あの騒がしい高校生たちだろうか、

それとも犬を散歩させてる人に声をかけたほうが

犬捜しに何かしら協力してくれるだろうか。。

 

逃げてからずいぶんと時間が経っているので

この子犬がここにいる可能性はまずないと思った。

それでも「かなり前だけど子犬をみかけたよ」

という目撃情報くらいはあるかもしれない。

 

でもかなり前の目撃情報を得て

そこからどうやって子犬の居場所にたどり着けるだろう。

 

とにかく、ぐずぐずしてないで

手っ取り早く誰にでも声をかけてみるべきだ

とは思うのだが、

あれこれ思うとなんとなくそれもできず、

しかたなく いないとは思いながらも

子犬を捜すふりして公園を歩き回ったりした。

 

そのうち、だんだん

「ここは子犬とは何の接点も持たない地帯みたいだ」

という気がしてきた。

 

そして公園にいる人々を見ていたら

その人たちと、子犬を捜してる私とも

やっぱり何の接点も持たないような気がしてきた。

 

(ここは違うみたいだ。。。)

 

で、次に私は

「小学校のグランドへ行ってみよう」と思いつき

公園を後にして小学校へと向かった。

 

向かっている間にも

すれ違う人ごとに「あ、この人に聞いてみようかな」と思うのだが

聞く前からすでに「接点がない」という感じが湧くのだ。

 

そしてグランドに着いてから

子犬はいないだろうとは思ったけど

それでもひととおり ぐるっとあたりを見回してみた。

 

それから野球をしてる数人の男の子たちにも

声をかけようかと思ったけど

やっぱり やめた。

 

もうこれ以上どこへ行ったって

ただ時間の無駄って気がしてきた。

 

グランドを後にして大通りに出て横断歩道を渡り

反対側のマンションの立ち並ぶ地区を

ただあてもなくぶらぶらと歩き始めた。

 

(ああ、こんなとき霊能者みたいに霊視ができたらなぁ。。)

 

子犬はぜったい何処かにいるというのに 

ただ、私がそこにたどり着けないだけ。

 

ああ、神様だったら子犬の行方を知っている。

でも神様じゃなくたって子犬の行方を

きっとどこかの誰かは知っている、

ただ、私だけがそれを知らないんだ。

 

マンションの脇を歩いていたら

植え込みの茂みにふと目が行った。

 

「もしかしたらこういうところにじっとしてるかな」

 

ときどきマンションの住人のハラボジが

植え込みのまえでぼーっと突っ立っている光景に出会った。

(何を見つめているんだろう、茂みにいる昆虫でも見てるのかな)

 

それから管理人のおじさんが

しゃがんで草むしりしてるのも見かけた。

(ああ、こんなところで一日中ごくろうさん)

 

もしこの人たちが子犬を偶然

この植え込みの茂みで見つけたとしたら

いったいどうするだろうか。。。

 

子犬がおとなしくさえしていれば

なでてやって少し一緒に遊んでやったりもするかな。

 

 なんとなくあの子犬のことを考えると

案外 飛び出した街のなかでは動作も緩慢で

すぐに誰かに抱きかかえられてしまうくらい

無抵抗でおとなしかったんじゃないのかな。。

 

と思ったそのとき、

急に今まで考えもしなかった

全く別の可能性に気づいたのだ。

 

「あ、子犬 どっかで保護されてるかも!」






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Last updated  2010年05月20日 09時55分14秒
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