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1900年のパリ万国博覧会でボスニア・ヘルツェゴビナ館の装飾を 担当することになったミュシャは、実際にバルカン諸国を訪れ、 同胞スラヴ民族の泥水を飲むような現状に打ちのめされ、 それまでの女性や美を賛美してきた自分の作風を恥じ、 いつか同胞のためになる作品を描くことを決意します。 それから10年、50歳になったミュシャはチェコに戻り、 祖国の独立とスラヴ民族の統一を願い、16年かけて スラヴ叙事詩20枚を描き上げあげ、プラハ市に寄贈します。 ミュシャの展覧会は日本で何度も開催されてきたし、 画集も何冊も出てますが、美しい女性のリトグラフを中心に アール・ヴーヴォー的な美ばかりを強調していたように感じます。 でも、2013年に六本木ヒルズで開催されたミュシャ展は 「それまでと違ったミュシャを見せる」をコンセプトに スラヴ叙事詩を映像で紹介し、民族を思って描いた絵も展示していました。 それまでの美麗なリトグラフよりずっとずっと心に迫ってくる肉筆絵、 私はミュシャの肝心なところを全然見ていなかったとイメージが覆りました。 2015年、このスラヴ叙事詩の日本公開が企画されていると知った時は チェコにあるべき作品が国外へ、それも日本にやってくるかもしれない、 そんな大それた企画、実現されなくてもあるだけですごいと泣けました。 そして2017年、大それた企画が実現しました! スラヴ叙事詩20点がそろって日本にやってきた! ミュシャの思いや作品の背景を熱く語ってしまいましたが、 そんなの抜きにしても、最大6m×8mの作品群は圧巻の迫力で、 ただ絵を楽しむ、それだけでも十分価値がある展覧会なので、 ちょっと無理をしてでも見ることを力強くオススメしまっす! 乃木坂駅、表参道駅寄りの6番出口を出ると、そこは新国立美術館。 出口目の前にチケット販売所がありますが、開館前の販売はなく 後から来た前売り券を持ってる人々に抜かされるので、 前売り券は事前に用意しておきましょう。(コンビニで買えます) そのまま入ったところが1階。1階は草間彌生展を開催中、 ミュシャ展は2階なので待機列を間違わないように。 私が行った開幕3日目の金曜日で、開館前の待機列は200人くらい。 開館時以外に入場待ちの列は見かけませんでした。 スラブ叙事詩のための展覧会なので、最初からスラヴ叙事詩! 3室に分けて展示されていて、3室目だけ撮影OKです。 人は1室目に溜まりがちなので、3室目にダッシュすると 最初の数分だけはゆったりと見れますよ。 映像コーナーで、スラヴ叙事詩誕生のきっかけや ミュシャの生涯を13分にまとめた映像が見れます。 ここでも私はミュシャのこと何も知らなかったなと思いました。 お昼ぐらいに撮った会場。これより混雑してる時もありますが 作品がバカでかくて、ほとんどの人が遠巻きに見てるので 絵が見れないってことはないし、混雑はさほど気にならないかも。 高さ6m、幅8mを想像してみてください。 ものすごい迫力に圧倒されるばかりです。 「原故郷のスラヴ民族」は星空が目の前いっぱいに広がり 満点の星空を仰ぎ見ていると錯覚するほどの迫力でした。 があると、上の方もよく見えます。 私も持参しましたが8倍は高性能すぎました。 2~3倍くらいがちょうどいい気がします。 この日は初めて夜間20時まで開館される日でした。 19時過ぎから人が減りはじめ、クローズ間際は人もまばらで、 この作品を見てるのは自分だけ!って至福の瞬間がありました♪ ※毎週金曜日と、4/29~5/7は毎日20時まで開館してます。 月曜日は開館、火曜日が休館なので注意してください。 4/24までの期限付き招待券があるので、その直前と、 GW、6/5終了までの一か月は混雑が予想されるので 出来るだけ早いうちに行かれた方が良いと思います。 ちなみに出口すぐのグッズ販売は激込みです。 出口付近の警備員さんに相談すれば再入場できるので 空いてる時を見計らって買い物したほうがいいです。 (私はレジ列にビビッて何も買えませんでしたw) カタログは地下のミュージアムショップでも買えます。 会場ショップにはないグッズもありました。 このミュージアムショップのセレクトはなかなかで coci la elleの日傘も置いてありますよ。 地下1階の休憩スペースもオススメです。 ヤコブセンのエッグチェアーは座り心地抜群♪ コインロッカーとトイレは各階にあります。 中央のシースルーエレベーターは楽しいけどゆっくりだし混みがち。 トイレ手前にあるエレベーターは1階⇔2階しか移動できませんが 空いててオススメ。その前のコインロッカーも空いてます。 私が今まで見た美術展の中で一番オススメなのが、このミュシャ展です。 展覧会を企画された関係者の皆さん、この至宝がチェコ国外に出ることを 許可してくださったチェコの方々に心からの感謝をおくりたいです。
バベルの塔がやってきた♪ 2017/05/30
プラハの街はかわいすぎる!(追記) 2017/04/13
LaLa原画展 2017/01/13
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