林艮酔記　

安うまピノ探しは，南仏へ。
アントナン・ロデがラングドックでつくるピノ
（をドメーヌごと買ったもの？）を試してみた。

アントナン・ロデは，やまやにたくさん置いてある。
たくさんありすぎると，買う気がそがれる。
だから，数年前に一度飲んだだけ。

その後飲んでないということは，きっとたいして
うまくはなかったのだろう。
それ以来買ったことはないのだが…


これが予想外にうまかったのである。

香りは，熟した桃と，ミント。それから，若干の黒系果実。
甘い香りが，濃い。

舌触りは，なめらか。
なぜかちょっとだけ，テンプラニーリョのような風味も。

タンニンもうまみも酸も結構しっかりしていて，
生牡蠣＋酢＋レモン＋醤油から，白身魚＋山葵醤油，鰯の刺身＋生姜醤油，
果ては栃の実煎餅から小枝に至るまで，すべてＯＫ。

１本飲むにはちょっと濃すぎるかもだけど，
グラスで２～３杯にはちょうどいいだろう。

これで翌日まで元気だったら，完璧な安うまグラスワイン。

…ところが，翌日どうなるかは，結局不明。
なぜなら全部飲んでしまったから…
少なくとも，濃すぎるということは，なかったわけだな。

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ワインの名：テッレ・ルージュ
格付け：ヴァン・ド・ペイ・ド・ラ・オート・ヴァレ・ド・ロード
生産者：ドメーヌ・ド・レーグル（アントナン・ロデ）
生産地：ラングドック
生産年：2003
ぶどう：ピノ・ノワール
種類：赤
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ちなみに栃の実煎餅は，上高地でいつも買う大好物。
上高地の他は，扇沢と白馬駅前でしか，売っているのを見たことがない。