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林艮酔記 

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2008年03月14日
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カテゴリ:林艮的レンズ迷鑑
林艮的レンズ迷鑑#5。

自然の花を撮るなら,中望遠マクロ(焦点距離90~100mm)がいいが,
身近な「物」(食べ物とか,いろいろ)を撮るなら,標準マクロ(焦点距離50~60mm)の使い勝手がいい。

ところがデジタルになって,標準マクロが中望遠マクロになってしまった。
それに代わる標準マクロといえば,焦点距離35mmあたり。
ようやく最近,トキナーとペンタックスから出たが(中身は同じ),
それ以外には見当たらない。
(オリンパスの35mmマクロは,70mm相当だから,ちと長い)

ここ1~2年,フレクトゴン35mmに人気が出たのには,
その辺の事情が絡んでいるのではなかろうか。


Carl Zeiss Jena Flektogon auto 35mm F2.4 MC



6群6枚
最短撮影距離20cmのちょっと手前
フィルター径49mm
絞り羽根6枚
重さ250g

フードはNikon HN-3。



西側ツァイスのディスタゴンに一歩先んじて,早くも1950年代にレトロフォーカス化に成功した広角,東独ツァイスのフレクトゴン。
35mmに関して言うと,
1.アルミ鏡筒の35mm/2.8
2.ゼブラの35mm/2.8
3.35mm/2.4
の3種類があり,
3は「auto」と「electric」の2種類に分けられるが,
「auto」に関しては,銘板の書体がさらに2種類に分けられ,
(四角くて文字間の狭いものと,ふつうの書体で文字間の隙間の多いもの)
なぜちがうのかは不明。

↑【訂正】
3は,(1)「Flektogon auto MC」と(2)「MC Flektogon」と(3)「electric MC Flektogon」に分けられ,
(1)と(2)(3)では銘板の書体が異なる。


まあ,旧東ドイツのことだから謎は多いけれど,写りはとにかく素晴らしいの一語。
「ごちそうレンズ」の異名もあるくらいで,とくに食べ物を撮らせたら天下一品。

コーティングとレンズの性能が相俟って,
色合いとシャープさとやわらかさのバランスが,絶妙なのだろう。

かといって,やわらかいものしか撮れないわけではない。
実は先日来のレンズの肖像は,全部このフレクトゴンで撮っている。

中古屋さんでは,滅多に見かけない。
オークションでたまに見かけても,結構いい値段がついている。

これはeBayで落札したもの。ギリシアから届いた。
落札金額は$137.5(送料を含めて$160弱)と,運よく安かった。



あんぱん。

以下は,以前撮ったもの。











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Last updated  2008年03月15日 20時23分50秒
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