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カテゴリ:自分のこと
今年の2月から、
自分の歌のレッスンを再開して、 毎週木曜日に、ウチからバスで15分くらいの所にある、 とある音楽院に通っている私。 3年前の冬に、自称「ナポリアレルギー」を患ってから、 ナポリの中心街へ行く、路線バスに乗ると、 頭痛やら目眩やら吐き気を催すようになって、 それ以来、移動手段はほとんど自家用車になり、 路線バスには、滅多なことでは乗らなくなったが、 今回、自分のレッスンを再開してからは、 また再び、バスに乗って通っている。 徒歩でも行ける距離なのだが、 そこに行くまでの道中が、 これまた吐き気を催すほどに道が汚いので、 渋々、バスに乗るようになったが、 まぁ、一人で乗っているからか、 乗っている時間が短いからか、 以前のように具合は悪くならなくなった。 なので毎週、気分良くレッスンに通っている私だが、 今日のレッスンの帰り、 ナポリに暮らして7年目にして、 初めてスリというのに出会った。 ナポリに来る前は、 その手の軽犯罪に巻き込まれずに、 ナポリで生活するなんて不可能だと思ってたし、 実際、日本のガイドブックなどには、 ナポリでは注意が必要だということを、 嫌というほど書かれている。 なのに今まで被害に遭わなかったのは、 かなりラッキーだったのだろうし、 いつも子連れなので、 守られていたというのもあるだろう。 ところが今日、レッスンが終わって帰りのバスに乗車中、 次の停留所で降りようと、 降り口の近くへ移動して立っていたら、 私のすぐ左側に、 これまた同じく次で降りようと、 三人のジプシーの子供達が立っていた。 彼らがふざけ合って、私にぶつかってくるのが邪魔で、 私が少し右へ体をズラした瞬間、 右側に必要以上に私にくっ付いて立っている人の気配。 何気なく見ると、 年の頃は五十前後といった感じの男性がおり、 今まさに、私のカバンの中に、 手を突っ込み始めたところであった。 急いでカバンを自分の方へ引き寄せ、 ジロッと睨むと、 その男性、目はちょっと宙を泳いでいたけれど、 私の存在などは全く視界に入らないかのように、 ただひたすら、知らん顔をしていた。 生憎、私は大変、用心深い性格なので、 貴重品類は、ちょっとくらい、 カバンの中に手を突っ込まれたって、 そうそう盗れるような所には入れてないが、 私が左側にいたジプシーに気を取られ、 ちょっとスキができたであろう瞬間を、 よく見ていたもんだと、 さすがはプロねぇ~と、 変に感心してしまった私。 改めて、気が引き締まる思いがしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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