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テーマ:がんばりどき(368)
カテゴリ:自分のこと
この秋から、
近所の子供達が私にピアノを習いに来ている。 今まで特に隠していたわけではなかったが、 ある時、近所のママ友との会話の中で、 私は日本で子供に音楽を教えていたという話をしたら、 「どうして今まで言ってくれなかったのよ!」 ということになり、 それならば習いに来たいということになったのである。 勿論、習いに来るのはイタリア人。 実はこの話は、この春頃の話だったのだが、 今までずっと延ばし延ばしになっていたのは、 私自身が、中々踏み切れないでいたから。 やはり何よりもネックになったのは、 言葉の問題である。 勿論、いくら私に語才がないと言ったって、 特に大きな支障もなく日常生活を送っているわけなので、 ピアノを教えられないということはないけれど、 演奏のように、言葉が無くても表現できるものと違って、 教えるということは、 自分の持っている音楽を、 言葉で表現しなければならないことであり、 それが私の持っている語学力では、 きっと表現しきれないと思ったのだ。 「それでも良い」と言われ引き受け、 二人の女の子が来るようになって、 はや2ヶ月が過ぎた。 そしてこれが、意外と楽しいということがわかった。 最初は、色んな音楽用語や表現方法を、 わかりやすく子供に説明する為に、 レッスンのある日は朝から辞書を片手に過ごしていたが、 今はだいぶ慣れてきて必要なくなった。 子供達の方も一生懸命、 私の言う事を理解してくれようとし、 とても熱心にレッスンを受けてくれる。 まぁ、日本の感覚と違って、 私の事を「N子」と呼び捨てにするあたりには、 いささか抵抗がないでもないが・・・。 他にも数人、習ってみたいと言っている人がいるので、 今後、人数が増えるなんてことになるかも知れないが、 私も来月から、とうとう大学の授業も始まるので、 それが可能かどうかはわからない。 ただ今の段階で唯一の問題は、 我が家の子供達である。 私がレッスンをしている間、 勿論、ウチの子供達を見ていてくれる人はいないので、 レッスンが始まる前にはしっかり言い聞かせ、 一人約30分のレッスンの間、 他の部屋でおとなしく過ごさせなければならないが、 これが中々大変である。 娘はもう、しっかり事の次第を把握できているが、 息子はそれなりにわかっているとはいえ、 やはり彼も幼稚園から疲れて帰って来て、 やっと私に甘えられるという時間になって、 「おとなしく待ってなさい。」と言われても、 それは辛いに違いない。 2歳児にしては、聞き分け良く頑張ってる方だと思うけれど、 実際、全く邪魔をしないわけではないので困っている。 せめてその日だけでも、 夫が少し早く帰って来てくれたらなぁ~と、 ちょっと思わないでもないけれど、 そんな事は言ってみてもどうにもならないので、 何とか良い解決法を見出さなければならないが、 やはりいくら、 意外に楽しいレッスンになっていると言っても、 今のところは、息子の問題で、 疲れることの方が断然多い水曜日である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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