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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:夫のこと
12月の終わりに、
夫がめでたく大学を卒業したということを、 このブログでもチラッと書いたのであるが、 実はまだ卒業してなかった夫。 卒業試験を終えたので、 すっかり卒業したものと思っていたら、 まだ卒業演奏会が残っていたらしく、 その準備をしていたところに突然、 「卒論も書け!」と大学から要求され、 そのことに、ここ2ヶ月ほど翻弄されていた。 元々は、いくら何でも卒論を書くのは無理だろうと、 卒業演奏会の曲数を増やす事で免除されていたのが、 悪名高き夫の門下の専属伴奏者が、 「そんなに沢山の曲は弾けない」と言い出し、 急遽、卒論を書くハメになったというわけ。 その卒論も無事に書き上げ、 本日、めでたく卒業演奏会という運びとなったが、 昨日になって突如、 「君にはまだ終わってない科目がある。」 と、またもやわけのわからない事を言い始めた大学。 夫が3回生になる時に、 それまで国立音楽院だったのが大学化され、 いまだにシステムを把握していないらしい大学サイド。 「そういえば、こんな授業も始めなきゃならなかったんだ。」 と言われ、卒業を延ばすようにと言われた。 勿論、夫は怒りに怒りまくり、 昨日は一日かけて、大学に抗議をしていたらしく、 今日もその抗議の続きを行なう為に、 朝から出かけて行った。 ところがお昼過ぎに夫から一本の電話が…。 「急遽、今日、演奏会ができる事になるかも知れない。 運良く、例の伴奏者は今日は来ていない。 今から連絡をしないといけないけれど、 間に合わない可能性大。 そうすると、 Nちゃん(私)の伴奏で歌える絶好のチャンスやから、 今からすぐに子供達を迎えに行って、 その足で子供達も連れて大学まで来てほしい。」 とのこと。 そんな事、急に言われても無理じゃい!! といつもなら一蹴するようなお願い事だが、 私もその伴奏者のヒドさを知っているだけに、 彼女の伴奏で歌わなくて済むなら、 是非とも協力してあげたいと、 急いで身支度をして子供達を迎えに行き、 そのままバスに乗って出かけて行った。 私が着いた時にはまだ来てなかった伴奏者。 他の学生達と共に、 「お願いだから来ないで!」と祈りながら待つ事30分。 き、き、き、来た! そうなると、私は弾くわけにはいかなくなる。 そんなわけで始まった卒業演奏会。 せっかく来たので、 子供達も一緒に連れて聴きに行って来ました。 しかし、本当にシャレにならないくらいヒドイ伴奏者。 「違う曲を弾いてるんですかい!?」 というほどに、ほとんどまともに弾けない。 歌い手である夫が、完全に伴奏者に合わせているという、 有り得ない状態になり、 しかも、夫が今一番のレパートリーとしている曲を、 「それは難し過ぎて弾けない」という理由で、 本番直前に、「歌うな」との指示。 そんな事があっての演奏会で、 さぞ精神状態が悪かったであろうに、 頑張っていました夫。 無事に最高得点をもらい、 大学化されてからの初の卒業生ということで、 本日、めでたく、 今回は間違いなく、卒業いたしました。 長かった6年間でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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