チャオの国から～子育てな毎日～

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• もう誰にも止められない

  ジングルベ～ル　ジングルベ～ルジングル　オ～ル　ザ　ウェ～イウァシャシャ～シャ　ウァシャシャシャウァシャ　ウァシャシャ　ヘイ！これはここの所、ウチの子供達が、一日に何度も何度も歌い狂う、世界中で親しまれている、クリスマスソングの「ジングルベル」。現在、学校で英語も習っている娘が、せっかくだから、今年は英語で歌うと披露してくれ、それをしっかり息子にも伝授してくれた。二人して所構わず、大音量にて歌い狂う。スーパーのレジ待ちの時などは、ちょっとどころか、かなり恥ずかしいぞ母はっ！そして娘は更に、私にクリスマスの歌を、片っ端からピアノで弾けと言い、それに合わせて毎日、歌い狂うのが新たな日課。全ては自慢の英語バージョン。き～よし～、こ～のよる～。↓　ウェ～シェシェシェ～、ウェ～シェシェシェ～。ま～き～び～と～、ひ～つ～じ～を～。↓　ウェシェ　ウェ～シェ　ウェシェシェ～、も～ろびと～　こぞ～り～て～。↓　ウェ～シェシェシェ～、　シェウェ～シェ～シェ～。近所にまる聞こえだと思われる。まさかこれを、あと２週間毎日欠かさず続けるとは思えないが、色んな意味で待ち遠しい、二週間後のクリスマスである。

  2007.12.10

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  パパの誕生日

  本日めでたく３７歳の誕生日を迎えた我が夫。知り合った頃はまだ２２歳だった夫。月日の経つのはなんと早い事か…。ってなわけで、今日は日曜日と言うこともあって、ささやかながら、夫のフェスタを行ないました。私的には、「おめでとう！」だけ言って、サラリと流したいところだが、子供達もこれくらいの年齢になると、中々誤魔化すわけにもいかなくなり、年中「次の行事は何？」と確認してくる娘に、「次の行事はパパの誕生日」と言わないわけにもいかず、言ったら勿論、「パパのフェスタやるでしょ？」と、子供達は大いに盛り上がるわけなので、お友達を招待したいという娘に、せめてそれだけは勘弁してくれと説得し、家族四人で、手作りケーキ＆手巻き寿司でお祝いしました。お姉ちゃんやお友達のフェスタで、こちらで一般的な子供のケーキの上には、アニメのキャラの食べれる絵が貼りつけられる、という事を既に見て知っている息子、「パパのケーキは是非、スーパーマンで！」と自らリクエストし、パパにスーパーマンの絵を買ってきてもらった。私が作ろうと思っていたイチゴの生クリームのケーキの上に、半ば強引に貼りつけたスーパーマン。はっきり言って、食欲失せるんですけど…。息子の中では、これに勝るヒーローは居ないらしいけど、こんな筋肉ムキムキの人が乗っているケーキを食べるのは、いったいどうなんでしょうか…？世界最強のスーパーマンも、食べる頃にはロウソクに刺されてズタズタ…。お待ちかねのロウソク「フーッ！」は、パパが何とか第一回目を獲得したものの、その後は延々、娘と息子で繰り返し。食べる頃には、スーパーマンもロウソクから垂れてきたロウで、無残な姿になっておしまいになりました。そんなこんなな一日でしたが、改めて、パパ、お誕生日おめでとう！

  2007.12.09

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• 至れり尽せりかと思いきや・・・

  ウチの子供達が通っている学校は、一学年に一クラスだけの小人数制の学校だと言う事は、以前にも何度となく書いたことがあると思うけれど、学校生活の色んなところに、小人数ならではの工夫が凝らされ、「それはステキねぇ～」と思う事がよくある。例えば給食。これは幼稚園三学年、小学校五学年の生徒全員が、一つの食堂に集まって食べる。そして食後、ハブラシを持たせておけば、ハミガキもさせてくれる親切さ。それから体育。これもまた、全学年で一斉に行なわれ、男女には分けるが、幼稚園から小学校５年生までが一緒に運動する。要するに、人数が少ないので、縦の繋がりがとても密だという辺りが、私の最も気に入っている部分であるが、その他に給食にも工夫が凝らされており、給食は学校側で用意してくれるのはパスタのみで、おかずは家から持参する。大抵、お肉料理を一品と、付け合せの野菜、食後のフルーツをお弁当箱に詰めて持たせるが、これらは温かい物は温め直して、冷たい物は冷蔵庫で冷やして出してくれると、入学した時に説明を受けたので、例えばハム類やチーズ類なども、夏の暑い時期でも心配せずに持たせられる。と思い込んでいたら、やはりここはナポリ。大きな落とし穴がないハズはない。少し前から帰宅した娘が、「今日のハムはカリカリやった。」とか、「今日のチーズ、全部溶けてたよ。」とか、「ポテトサラダ、熱くて美味しくなかったわ。」とか、「オレンジって熱いと不味いね。」などと言うようになった。それって、何から何まで全部温めてるってことやん！？そう娘に言うと、「うん、そう思う。」と娘も同意。それからは、温めてもらったら困る物は、容器を分けるようにした。だがハムやチーズなどの、メインのおかずその物も温める必要の無い時、それは要するに、全く何も温める必要の無い物ばかりということだが、そういう時でさえも、ご丁寧に全部熱々で出してくれているということがわかった。これはちょっと問題アリだねぇ～ということになり、色々考えた結果、本日、ハムのメニューを持たせるのに、お弁当箱のフタいっぱいに白い紙を貼りつけて、そこに太い黒マジックでデカデカと、「冷たい」と書いてみた。そして帰宅後の娘の報告は…？「今日のハムは冷たかったわぁ～～～」解決！！！

  2007.12.07

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• パパ化する息子

  娘の性格が、まるで私の生き写しのように、私の子供の頃にそっくりだということは、このブログにも何度となく書いたことがあると思うが、最近、息子もメキメキとパパに似てきて、こちらもまた、生き写しのようになってきている。さかのぼること先週末の話。何だったか買う物があって、夕方、家族全員で買い物に行った時のこと。終わったら遅くなり、夫と「今日の夕飯はどうしようか？」なんて話をしていた。するとすかさず「マクドナルド！」と答える娘。勿論そんなものはすぐさま却下されるのだが、何となく話は続いて、「ふ～ん、マックが食べたいの？」なんて話していた。そしてそこで息子にも、「カントもマック食べたい？」と聞いてみた。すると「ボクはマックは要らない。」と答える。当然、お姉ちゃんと同じように、「マック！」と答えるものとばかり思っていたので、これは意外な答えだなと思い、「じゃ、カントは何が食べたいの？」と聞いてみた。すると息子、「ボクはコッツェ（ムール貝）を買っておウチで食べたい。」という。弱冠２歳８ヶ月にして、中々渋い答え。そしてパパそっくりの発言である。勿論、その答えを聞いて、誰よりも賛同したのは夫。「おっ！カント！えぇ事言うがな～！」と大喜びし、すぐさまムール貝を買いに走ったことは言うまでもない。このように、行動から好みなどあらゆる面が、日々、パパ化していく息子である。この妙なところで、子供らしくない好みを持っているあたり、夫の幼少の頃にもそっくりなのだそうだ。そんな息子が昨晩夜中に、また二度ほど吐いた。鼻が詰まっていて、そのせいで激しく咳込んだからだと明らかだったが、まぁ少し疲れてもいるようだったので、行きたがる本人をなだめて、今日は幼稚園を休ませた。夜中に吐いたせいで幼稚園を休むということを、しっかり理解している息子。元気にパパとお姉ちゃんを見送ったあと、「ママ、お昼ご飯はチュルチュル（うどん）ね。」と自ら、病気の時にはお決まりのメニューを指定し、その後、「お腹のお薬も飲んどこうかな。」と…。息子よ、それはアンタ、パパ化しているというより、単にオヤジ化しているだけではないのか！？

  2007.12.06

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• ユー・アンド・ミー

  まぁ！なんてラブラブなタイトルなんでしょう。と思った方、大間違いです。これはただ今、私達夫婦の間で交わしている、携帯電話の契約の種類。これは月々５ユーロ支払えば、特定した一つの番号とだけ、通話し放題になるというものである。まさか今更、夫と用もないのに、「アナタ、どうしてる～？」なんて会話を交わす気は毛頭ないが、ウチの夫は職業柄、一日に一つの仕事という時が少なく、午前中はある所へ、午後は別のある所へ、またまた夜は更に別のある所へ、なんて生活をしているわけなので、一体、今日はどこに行っているのか？一体、今日はいつ頃帰ってくるのか？ということがサッパリわからない。まぁ、わからなくても良いのだが、５ユーロで話し放題なら、きっと便利になる事も出てくるだろうと、１１月から試しに付けてみた。ただこのシステムは、特定の番号同士とは言っても、どちらかの電話にしか付けれないので、今現在は私の携帯に付けている。ということは、かけ放題なのは私の携帯からだけであって、夫から私にかけるには、イチイチ私の携帯を呼び出して、私が一度切ってかけ直すという仕組みとなる。そして一ヶ月ちょっと使ってみた率直な感想は…？「夫よ、あんた、用もないのにかけ過ぎでっせ！」今までならケチケチ使っていた携帯だが、通話し放題となった途端、「もしもしオレ。今、電車待ってるとこ。」「もしもしオレ。今、仕事終わって歩いてるとこ。」「もしもしオレ。今からお昼ご飯食べるねん。」「もしもしオレ。どう？元気？」って、君はストーカーか！こんな風に書くと、「まぁ、旦那さま、奥さんのこと大好きなのねぇ～。」なんて良いように解釈なさる方もおられるかも知れませんが、とんでもありませんからねっ！これは単に、「５ユーロ分の元を取らなければ損！」という、貧乏性マル出しな考えなだけです。昼間の、一人でまったり過ごしている貴重な時間に、「どう？元気？何してるの？」とか、実際は大して興味もないくせに、毎度毎度呼び出し音を鳴らされた日にゃ、ちょっとこの契約、迷惑なんじゃないのぉ～？と思いたくなりますよね。と昨日までは思っていた私。今日、とっても良い利用法を見つけました。夕方、娘のピアノの練習を見ていた時のこと。息子が眠くてグズり出し、練習の邪魔をしようと、部屋の電気を消して真っ暗にして止めない。ちょうどそんなところに、夫からの「帰るコ～ル！」。これは！と閃いた。ただ「帰る」ということ以外、全く用がないわけなので、すぐさま息子に電話を渡し、夫に「しばらく息子の相手しといて！」と頼んで、その間に娘のピアノの練習を見ました。すぐに状況を察知した夫は、帰りのラッシュのバスの中で、２歳児の機嫌を取る為に、結構なテンションで相手をしていたと思われ、きっと回りから引かれていたことと思いますが、私と娘はおかげで、落ち着いてピアノの練習をすることができました。こんなこと、もしも通話料を支払うならば、勿体無くて絶対にできないことなので、今日は今までで初めて、お得感を味わうことができました。まぁ、中々そんな上手い具合に、夫の体が開いているわけではないけれど、もしもまた、こんな機会に巡り会った時には、大いに、大いに、大いに利用させてもらいまっせ！

  2007.12.05

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• クリスマス近し

  刻々と近づいてきたクリスマス。まだ全く疑うことなく、サンタさんの存在を信じているおかげで、今年もプレゼント探しに大忙し。先日の意味不明のサンタさんへの手紙も、ようやく私の手本を見ながら、ちゃんとした手紙を書き、昨晩、ベッドの枕元に置いて寝ました。今朝起きた息子は、「プレゼント届いてない！」と大層、憤っておりましたが、そんな、速達よりも早く届くわけないでしょ！ちなみに、食べる物以外に物欲のない娘にも、良い物が見つかりました。お絵描きしたり色塗りしたりできる物が良いというので、それならば、是非とも買い求めたいのが、私達の大好きなおもちゃメーカーの「イマジナリウム」。スペインのメーカーなのですが、残念ながら、ローマ以南にはお店がない。クリスマス前にローマに行く用ができなかったので、今年はネットで買い求めることになりました。イタリアよりもアバウトなイメージのあるスペインから、イタリアでも最もアバウトなここナポリに、果して、ちゃんとクリスマスまでに届くのかどうか、とっても心配ではありますが、電話で問い合わせたら、「絶対大丈夫です！」と自信満々に言われたので、まぁ、信じることにしてみよう。ただ、もしも子供達が在宅の時に、荷物が届いたらどうしようかと、隣のご主人に相談したら、その時は「それはウチのだ！」とか何とか言って、上手く演技して誤魔化してくれると、心強い返事をもらったので、安心して注文することにする。あと何年くらい、サンタさんの存在を信じるものなのか、子供達を喜ばせようと、毎年、ドキドキしながらプレゼントを用意するのは、それなりに大変ではあるけれど楽しいもの。さっさと正体を見破ってくれたなら、こっちはラクチンになるけれど、やはり子供達が素直に信じている姿は可愛い。まだ、町中でミニスカート履いてビラ配りをしている、サンタお姉さんを見ても、本物のサンタさんだと思って盛り上がってる娘を見ると、今年が最後ということには、まずならないだろうと、確信を抱く私であった。

  2007.12.04

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• 姉弟好プレー！？

  我が家は日本式に言うところの３階にある。重い荷物がない限りは階段で上り下りするが、今朝は珍しく寝坊をしてしまい、出るのが少し遅くなった。かなり焦ってバタバタと用意をし、私は靴を履きながら、子供達に、「今日は時間がないからエレベーター呼んで来て！」と言って、先に玄関から出した。するとエレベーターの前であたふたしている娘。エレベーターを「呼ぶ」という意味が、イマイチわからなかったらしい。そしてそのお姉ちゃんの様子をいち早く察知した息子。「ボクが呼ぶよ。」と言ってエレベーターの側へ行き、「お～い！エレベーターーーーー！！」と叫ぶ。それを横で見ていた娘。納得して一緒に呼ぶ。二人で声を揃えて、朝からアパート中に、「お～い！エレベーターーーー！」と響き渡る～～。（↑勿論、イタリア語です。）そして玄関から出てきた私に向かって、二人揃って、自信満々の笑み。「ママ、エレベーター呼んだよ！」朝の切羽詰った時間の中で、ホッと和んだ一瞬でした。

  2007.12.03

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• 納得いかん！

  二日続けてナポリの文句ネタです。月に一度、郊外の大型ショッピングセンターへ、食料品のまとめ買いに行く私。この郊外のショッピングセンターについては、今まで何度となく話題として取り上げたことがあるが、いまだに納得できないことがある。それは商品をレジに通す時、バーコードのシールが剥がれている商品や、上手くコンピューターに反応しなかった商品を、レジに通し、エラーが出てしまった時、必ず店員さんが言うことは、「この商品、レジに通りません。」もしもこれが日本なら、この言葉の後に、「申し訳ございません。　すぐに新しい商品とお取替えします。」とか言って、すぐさま新しい商品を持って来てくれるのだと思うが、勿論、ここイタリアで、そんな丁寧な対応を求めているわけはないが、ちなみにこちらでの反応は、「この商品、レジに通りません。いいですか？」となる。この「いいですか？」はつまり、「この商品はボツにしますけどいいですね？」という意味である。「ボツにする」ということは「買えない」ということであり、それがもしも、特に買わなくても良いような物ならいいけれど、どうしてもここで買っておかなければというような物なら、やはりあっさりボツにされると困るわけである。「それは困ります。」と食い下がると、「でも通らないもんは通らないんだから無理！」と強気な態度で向かってこられ、「どうしても欲しいんだ！」としつこく食い下がると、「じゃ、自分で取って来て下さい！」と言いやがる。「君らの責任なのに、私が取りに行くんかい！」とこちらも負けじと強気に言い返したいところだが、小心者で真面目な日本人の私には、到底、そんな事を言えるわけがない。仮にもしも取りに行くとする。するとその間、店員さんは私が戻って来るのを延々待ち、当然、レジはストップすることになるのだ。やはり小心者で真面目な日本人の私には、後ろにできている行列を知っていながら、恐ろしいほどに広いスーパーの中を、商品を取替えに走って行く勇気はない。なのでグッと涙を堪えて、その商品を諦めることにする。納得いかんよなぁ～～～～。そりゃ勿論、私が商品を手に取る時に、ちゃんとチェックすれば良いだけのことだが、いつも限られた時間の中で、バタバタと買い物をするわけなので、つい忘れてしまうのだ。一度、息子の通園用リュックを買いに行った時に、息子が気に入った物が最後の一つで、どこをどう探してもバーコードが見当たらなかった時、そのままレジに持って行ったが予想通り、「この商品は売れません。」と言われ、さすがにその時は、渋々諦めるというわけにもいかず、「どうしてもこれが要るんだ！」だの、「私はこれを買うために来たんだ！」だの、「これが無いと息子が幼稚園に行けない！」だの、「君らの責任だろ！」だのとまくし立てた時には、嫌々ながら内線電話で、売り場に居る従業員に、バーコードの番号を調べさせていたが、そんな事が簡単にできるなら、普段からそうやってよねっ！ったくもう！！！

  2007.12.02

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• 自分勝手なキレイ好き

  我が家の真下に住む、推定年齢７０歳くらいのナポリ人奥さん。異常なまでにキレイ好きというか潔癖なのは、ここに越して来てすぐの頃から知っており、近所でもかなり煙たがられている存在である。今までに何度も文句を言われた事があるが、その奥さんが今朝、我が家に怒鳴り込んで来た。手に小さじ一杯くらいの土を持って。その土は紛れも無く、我が家から落ちた物ではある。先日の強風で倒れたもみの木を、その少し前に、大きな植木鉢に植え替えた際、一緒に手伝っていた子供達が誤ってこぼした物と思われる。その土を二本の指で摘んで持って来て、「たった今、アンタのとこから落ちてきた！」とかなり激しい剣幕。「アンタの息子のせいね。」とウチの息子を呼び出し、「お前はなんて悪い奴なんだ！　人ん家のバルコニーを汚しやがって！」と懇々と説教をするその奥さん。息子はかなり引いていたけれど、平謝りに謝って帰ってもらった。確かに、毎朝バルコニーの床もキレイに水拭きしている、彼女の異常なまでにキレイな家に、土が一つまみでも落ちていたら、そりゃ、腹も立つだろうけれど、私は彼女が、「野良猫の餌」と言って、自分ちのバルコニーから下の駐車場へ向けて、残り物のベタベタとソースの付いたパスタを、ボンボンと放り投げているところを、何度も何度も見た事がある。言うまでもなく、野良猫が食べた後の、その道路の汚さは相当なものであり、勿論、その掃除をするのは、ウチの敷地内に来ている清掃業者なわけである。彼女が自分の家をどれだけキレイにしようが勝手だが、自分の家の中以外なら、どうでも良いと思っているあの神経は、一体、どういう構造になっているのか？そして彼女のその行動は、決してここでは特に変わっていることはなく、あちらこちらで、しょっちゅう目にする事だ。「自分さえ良ければ･･･」という考えが、あまりにもしっかり根付いていて、そりゃ、町は発展しなくて当たり前よ！と言ってやりたくなる。休日の朝から、気分を害され、とても腹立たしい気分であった。

  2007.12.01

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• 何しに行っているのやら・・・

  毎日、とても喜んで学校に行ってくれる娘だが、ちゃんと勉強しているかどうかは、かなり怪しいところである。その証拠に、今日、夕飯の時に娘がこんな事を言って来た。「カント（弟）の先生が私に怒るねん！」えっ！？息子の先生が！？娘に！？怒る！？どういうこっちゃ？？？「何でカントの先生に怒られるのよ！？　いつ怒られたん！？」と詳しい説明を求めると、「私はカントのクラスに挨拶しに行っただけなのよ。」と自分を正当化する娘。ところがこの話、更に詳しく聞くところによると、要するに娘は授業中、トイレに行くと席を立ち、実際、トイレに行くのだそうだが、そのついでに幼稚園へ行って、弟の教室に入り、弟に挨拶しているそうな。そして先生に、「アンタは何しに来てるのよ！　さっさと自分のクラスに戻りなさい！」と叱られたそうな。そりゃアンタ、100％先生が正しいわい！無駄だとは思うけれど、「授業中に他所へ遊びに行ってはいけません。」と一応、説明しておきました。無駄だと思うけど…。

  2007.11.29

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• いよいよ放送開始

  本日、夫はめでたく卒業試験を終えて…と、今日のブログのネタはこんな風になるはずであったが、さすがは、何が起こるかわからないここイタリアである。本日、大学では、学生によるストライキが行なわれ、試験は延期となりましたとさ！やれやれ…。そんなわけで違う話題です。１０月に撮影した、例のＣＭ。この日曜日あたりから、いよいよテレビで放送し始められたらしく、毎日、友人から「見たよ！」のメールが届いたり、子供達の学校や近所で、大きな話題を呼んでいます。残念ながら当の私達はまだ見ておらず、録画したディスクを送って欲しいと要請してはいるものの、実際はまだ、ギャラも全額は払ってもらっていない状態なので、お金の問題を先に解決するべきか！？という感じです。なので一体、あのＣＭがどんな風に編集されたのか、全くわからないのでありますが、見た人の感想はこんな感じ。「テレビ見たよ。　あれは君の息子じゃないか！　しかもカンナヴァーロ選手に抱っこされてるじゃないか！」とここまではみんな同じ反応。そしてその後、「君の夫も確か、一緒に出演してるよね？」というのも、だいたい似たような反応。そしてその後、「君は出演していなかったね。」という人や、「君、もしかして出演してた？」という人、「君も見たような気がする」と、私に対しての反応はマチマチ。ということは、私はほとんど出演していないということだ。あの、屈辱的なまでのダサイ服を着せられたので、実はかなりホッとしていて嬉しい。夫も、出演しているというよりは、息子がサッカー選手に抱き上げられている横に、チラリと映っている程度のようなので、彼はとても一生懸命演技していただけに、ちょっと可愛そうな気がしないでもないけれど、私的にはそれもホッとする。それにしても今週に入ってから三日間、一歩家を出れば、そこかしこで声をかけられ、ウチの界隈では大変な盛り上がりである。息子も幼稚園に行けば、「これはもしかして、　あの、テレビ出演している、　有名な少年ではないか！」と、今まで以上にちやほやされ、例のカッパ頭も、意外にも目立たず済んでいる。ただ、近所を歩くたび、店に入るたび、１．どういう経路で出演依頼が来たか？２．どこで行なわれた撮影か？３．何のＣＭか？４．いつ頃撮影されたのか？など、イチイチ同じ説明を、一から行なわなければならないので、それはかなり面倒臭いことではあるけれど、つい先日まで、会う人、会う人に、「引ったくりに遭ったんだって？」と聞かれていた時のことと比べると、話題が相当明るい分、嫌な気分も起きずに済むというものだ。いや～しかし、息子のカッパ頭が、テレビ出演の前でなくて良かったと、つくづく思って胸を撫で下ろす私である。

  2007.11.28

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• お騒がせ息子＆パパおめでとう！

  ブログの更新ができなかったこの一週間の間も、決して平穏な毎日を送っていたわけではなく、大なり小なり、様々なハプニングが日々起きていた我が家だが、一昨日の日曜日に息子がしでかしたのは…？日曜の午後、まさに出かける準備をしていた時のこと。息子が得意の満面の笑みで、「ママ、見て～！」と、指で頭のてっぺんを指差しながらやってきた。見ると頭のてっぺんに白い丸い物が…おや？とよ～く見てみると…。「ガ、ガ、ガ、ガム付いとるやんけ！」そこからの騒動は、言わずともご想像頂けると思いますが、何分にも坊主頭の息子なので、その部分をゴッソリ切らねばならなくなり、どこからどう見ても、「円形脱毛症」そのもののようなヘアスタイルとなりました。まぁ、自業自得なので…と知らん顔をしたいところですが、切った直後に思い出した！！「明日（月曜日）は、　幼稚園で個人写真撮影やん！」しかもその個人写真は、学校側が気を利かせて、大きく引き伸ばして来年のカレンダーにしてくれ、私は気を利かせて、それを日本にいる両おじいちゃん・おばあちゃんの分も、すでに注文済みでありました。ってなわけで、来年一年は、両祖父母家では、孫の頭がカッパのように禿げた写真入りカレンダーを、ず～っと飾って頂くことになりまする。それからもう一つ。長かった夫の大学生活も、いよいよ明日、卒業試験となりました。門下の先生から、「ちょうど試験の前日に、　とある音楽コンクールがあるから、　予行演習と思って受けて来い！」と言われ、今日、コンクールを受けに行った夫。プロフェッショナル部門で、お見事「第一位」受賞！！おめでとさ～～～～ん！これで明日の試験もバッチリね！

  2007.11.27

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• 復活！！

  約一週間もブログの更新をサボっていました。って別に、私が体調を崩していたわけでも、家族の他の誰かが体調を崩していたわけでもなく、先週の月曜日に突然、電話を止められてしまったのだ！我が家の引き落としのみに使っている銀行口座に、随分前に入金される予定だった、とある仕事のギャラ。私達はとっくに払い込まれているものと思い、口座にはお金が残っていない事を知っていながら、放置していた。そしてそれが、いつまでも払い込まれない間に、電話会社の方が電話を止めてしまったというワケ。勿論、すぐに郵便局へ行って払い込みを済ませたが、そこから復活までの道のりの長かったこと。だいたい、払い込んでから24時間以内に再開、ということになっているはずだがこの始末。先ほどやっと再開しましたのであります。そんなわけで、このブログを欠かさずに読んで下さっている方で、直接、電話で連絡が取れない状況にある方などには、色々な心配をおかけしたことと思いますので、この場でお詫び申し上げます。取りあえずはご報告まで。

  2007.11.26

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• サンタさんへの手紙

  本当なら今日は、前回の日記で報告した、「日本語補習校」の事について、色々書くことがあったはずでしたが、残念ながら病気で欠席者が二名出たため、来週に持ち越されました。そんなわけで違う話題です。現在、最も話題が集中することといえば、やはりクリスマスのことでしょうか。子供達の頭の中は、サンタさんからもらうプレゼントの事でいっぱい。息子はあれやこれやと、テレビのコマーシャルなど見ながら、色々リクエストしていますが、相変わらずイマイチ欲しい物がない娘。でも人一倍お祭り好きなので、盛り上がり度合いはかなりのもの。そんな娘が、「バッボ・ナターレ（サンタクロース）に、　お手紙を書いたよ！」と言って、一通の手紙をパパのところに持ってきた。現在、イタリア語の読み書きを学んでいる娘だが、まだまだ手本を見ながら書いている段階で、実際はほとんど読み方も把握していない。以下はそんな娘が書いた手紙を見ながら、父と娘の中で交わされた会話である。娘：「パパ～、バッボ・ナターレにお手紙書けたよ！」父：「おっ！どれどれ？？」娘：「読んでみて！」父：「よっしゃ！」父：「・・・・・・・。」ちなみに手紙の内容はこうである。「ＳＢＯＡＶＤＶＡＥＢＡＥＤＡＳＢＯＡ」要するに手本が無くても、自信を持って書けるアルファベットが、書き連ねられているというだけのもの。父：「ズボアヴドゥヴァエバエダスボア…」　　　（↑強引にローマ字読み）娘：「えっ？なんて？　　　ちゃんと私が書いたとおりに読んでよ！」父：「・・・・・・・。　　　ズボアヴドゥヴァエバエダスボア…」娘：「もう！全然違うやんか！！　」父：「そ、そ、そ、そんなん言われても…。」娘：「もういい！　　　じゃぁ、私が読むから聞いててよ！　　　CARO BABBO NATALE（愛しいサンタさんへ）　　　って書いてあるやんか！」父：「あ～なるほど！　　　そ、そ、そ、そう言われてみれば何となく…。」夫は娘を傷つけまいと、必死で気を使っている様子でしたが、当の娘はこのように、親譲りの究極のポジティヴ・シンキングで、全く気にすることもなく…。しかしこんな手紙では、何が欲しいのかさっぱりわかりません。その後、「手紙に何て書きたいのか言ってごらん。」と娘に言いました。娘：「Caro Babbo Natale（愛しいサンタさん）　　　Io sono molto brava.（私はとってもお利口です）　　　Mi porta un bel regalino.（何か良い物持って来てください）　　　Anche per mio fratellino.（私の弟にも）」う～～～～～～ん。。。。イマイチ的を得ていない、自分に都合の良い手紙ですね～。　　　

  2007.11.18

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• 朝から騒がしすぎっ！！

  相変わらず毎朝、欠かさずウォーキングに行っている私だが、欠かしながらもウォーキングに行っている夫。彼がウォーキングに行く一番の醍醐味は…？早朝の魚屋さんを覗くこと。ウォーキングに行ったは良いが、しょっちゅう魚を提げて帰って来る。ウチの近所に一件だけあるその魚屋は、見た目小さな普通の魚屋だが、レストランからも買い付けにくるほどに、良い物がたくさん置いてあり、夫がウォーキングに行く６時頃なんて、まさに釣り上げたばかりのような魚が、溢れるように置かれているわけで、魚好きの夫が素通りできるわけはない。そしてその時間に買って来る一番の目的は、勿論「刺身」にできる物であり、魚をまるごと刺身にする技術など、私は残念ながら持ち合わせていないため、夫はウォーキングから帰ってくるやいなや、すぐさま魚の処理に取りかかるのだ。日本からわざわざ持ってきた、「マイ出刃包丁」で。。。ところがこの、朝のクソ忙しい、猫の手も借りたいような時間帯に、魚に取りかかられるのって、ハッキリ言って、大変な騒動になるわけで、私は朝食作りにお弁当作りもあるわけなので、キッチンを占領されるのも困るわけで、しかも私達が朝食を食べている間にも、ずっと魚に取りかかっており、挙句の果てには、「時間がないから、　朝ご飯、俺の口に入れてくれ！」と、私は子供達の世話をしながら、朝から大量に食べる夫の口へと、何度もオムレツやらパンやらカフェを、運ばなければならない。勿論、いつもより家を出る時間が遅くなり、お天気が良ければまだ良いが、今日のように雨が降っていたりすると、自転車で出勤できなくなるので、私が子供達を送って行く車に同乗し、朝の渋滞が起きている道路を見るや否や、「これはバスと電車で行ってたら間に合わん！」と焦りだし、車で３０分以上もかかる彼の勤めている事務所へ、私が送って行くか、さもなければ、彼に車を手渡して、私は歩いて帰るか、というとんでもない選択を迫られる。今朝はけっこうな雨だったが、無駄にする時間が少しでも少ない方が良いと、渋々、歩いて帰りましたよ私しゃ…。運良くバスが来たので、途中からバスに乗ったけど、夫が出る間際に、「魚の代金、まだ支払ってないから宜しく！」と言われたのを思い出して、わざわざ雨の中、お金を払いに行きましたとも。まぁ、以前の私なら怒り狂っていたかも知れないけど、それなりに鍛えられたというか、慣れたというか、今更、こんな事では驚かなくはなりましたがね。そんなわけで、今日の夕飯には、美味しい鰹のタタキと、イワシのマリネが並びました。まっ、美味しかったから良しとするか。。。まぁ～、私ったらなんて寛大なのかしら～ん！って普通？？？

  2007.11.16

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• いよいよ開校

  娘が小学校に入学してはや２ヶ月が過ぎた。まだまだアルファベットもままならない状態だが、これから同時に、日本語の勉強も始めなければならない。イタリアでも大きな都市には、日本人学校や日本語補習校なるものが存在するが、残念ながらここナポリにはない。それも元々、ナポリを離れようと思った理由であったが、他の色んな事情も含めてナポリに残ることになり、それならば！ということで、ナポリ在住の日本人ママさん達と共に、この度、ナポリで日本語補習校なるものを、設立することになった。教室にできるような場所もなければ、教える人間もいない。現段階で集まった子供の数はたった５人。それも年齢は様々で年長、一年生、二年生の混合。そんな状態でのスタートだけれど、教室は毎回、それぞれの家を持ち回り、教師はそれぞれの母親が交代で、という風にしながら、取りあえず立ち上げてみようということになった。５人しか居ないけれど、小人数ならではの要素をたくさん取り入れ、どうせなら、日本語の読み書きだけに留まらず、日本の生活習慣、伝統、遊び…など、できるだけ多くのことを、子供達に経験させてあげようということになった。取りあえず目指すは、来年夏の、日本の小学校へ体験入学。イタリア語も勉強しなければならない子供達が、どれくらい日本の子供達に追いつけるかわからないが、子供達が興味を持ち、やる気を起こし、精一杯、その手助けを、私たち親ができればと思う。まずは月二回のペースでスタート。平日はイタリアの学校に通う子供達なので、土日のどちらかに行なう事になる。初日は明後日。間もなくスタートだ。娘と私がそのことに専念できるよう、夫は休みである限り、息子を見ていてくれることになり、父と息子の二人で、色々予定を立てている。初回の明後日は、息子が兼ねてから乗ってみたいと言っている、最近登場した、ちょっとカッコイイ路線バスに、二人で乗りに行くのだそうで、夫は今日の帰り、わざわざ試乗を兼ねて乗ってみたそうな。それでなくても忙しい毎日に、いっそう拍車をかけることになること間違いなしだが、新しいことが始まるのはいつでも楽しい。何とか上手く時間をやりくりして、充実した時間を、貴重な体験を、少しでも多く味わわせてあげれればと思います。

  2007.11.15

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  伝統行事に参加して

  こちらの秋の伝統行事といえば、「ワイン作り」を除いて他はない。と言っても、我が家はイタリア人家庭ではないので、このワイン作りはもっぱら、幼稚園で行なわれる時に参加するだけ。娘も三年間、幼稚園でこの伝統行事に参加し、とても貴重な経験をさせてもらった。どこの幼稚園でも行なわれるわけではないので、娘と違う幼稚園に通っている息子は、どうなのかなぁ～と思っていたら、ここでもまた行なわれました。と言っても、この行事は１０月の初め頃にもう終わっており、もはや記憶の中から消え去っていたのですが、今日の午後迎えに行ったら、「カントくんのワイン出来ましたので～！」と言って、先生が持ち帰らせてくれました。可愛くラッピングされたワインに、手作りの額入りの写真まで付けてもらって、とても喜んで持ち帰りました。ギュッ！ギュッ！と足でブドウを踏んでいる姿、なかなかキマってますねぇ～。この得意げな顔を少しアップにしてみました。普段、幼稚園生活を親が見れる機会がないので、たとえ写真一枚でも、子供の幼稚園での様子を目にすることができるのは、とても嬉しいものですね。一番小さいのに、なかなか堂々とした姿に、感心してしまった親バカ者です。先日のハロウィンのフェスタといい、このワイン作りといい、こういう学校行事に、先生達が一生懸命、そして楽しく取り組んでくださる様子が、とても微笑ましく嬉しくて、この学校を選んで良かったなと思える瞬間です。

  2007.11.14

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• まさかの災難

  ９月から、とあるオフィスへ、翻訳の仕事に毎朝行っている夫。今までは、大学へ自転車を停めて、そこから電車で通勤していたが、少し前から、直接オフィスまで、自転車で通勤するようになった。車で行くと、余裕で３０分はかかる距離なので、自転車だと結構な距離だと思われ、しかも坂道は多いわ、ガタガタ道は多いわで、かなりの体力が必要とされる道のりのようだが、ちゃんと交通事故に遭わない為に、服の上からは、工事現場でよく見かける、蛍光色の黄色いベストを着用し、更にはピカピカ光るライト付きの、ヘルメットを着用しているあたりは実に我が夫らしい。それでも心配性の私は、常に交通事故の心配をしていたら、夫はそれよりも、恐喝や引ったくりに遭う確率の方が高いんじゃないかと、その事の方が心配だと、つい先日、そんな話をしていたらなんと、先週の金曜日に、「い、い、い、犬に噛まれた！！」と言って帰って来た。いつものようにお昼で仕事が終わり、大学へ向かっていたらしい夫。かの有名な「サンタルチア港」付近を、海を見ながら「気持ちええなぁ～」と、自転車をこいでいたら、前から歩いてきた野良犬が、すれ違いざまにいきなり「ガブッ！」と噛みついてきたそうだ。すぐさま自ら、自転車をこいで救急病院へ行き、消毒やらなんやらと手当てをしてもらい、その後はそのままいつもどおり過ごしていたそうだが、「これを家で『妻に打ってもらえ』と言われた」と、一本の注射を片手に帰宅した。見ると確かに、左足の膝下の外側に、ガブリと噛んだ歯型がクッキリ付いている。今までこの件をここに書き記さなかったのは、やはり「狂犬病」という心配があったからで、土日のホームドクターが休診のあいだ、我が家では例の「嘔吐下痢」に加え、夫の「狂犬病」の事でもドキドキしながら過ごした。週が明けて早速、今朝一番でホームドクターの所へ診てもらいに行き、狂犬病の心配はどうやら無いらしいということがわかり、ホッと胸を撫で下ろしたのでした。しかし、交通事故やら恐喝やらと、そんなことを心配していた矢先に、まさか犬に噛まれるなんて、一体、誰に予測が出来たのか！？野良犬が、日本のように保健所で捕獲されないので、町中の至る所に野良犬がウロウロしているここナポリだが、ほとんどの野良犬は、全然恐怖を感じないくらいに穏やかで利口だけれど、中には噛みつくような犬もいるのかと思うと、おちおち子供を歩かせられないじゃないのと、噛まれたのが小さい子供でなくてよかったと、つくづく思った私でありました。

  2007.11.12

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• ドキドキした週末

  金曜の真夜中に突然、嘔吐した息子。２回ほど立て続けに嘔吐し、パジャマ、ベッド、枕…と、えらいことになった。誰かが嘔吐すると、すぐに頭に過るのが、「ウィルス性胃腸炎」、つまり嘔吐下痢症というやつである。ちょうど昨年の今頃にも、息子から始まって、娘→夫→私と順に感染した。その時も金曜の夜に息子が嘔吐して、日曜日の夕方から立て続きに、娘はお友達の誕生日フェスタの途中で吐き、夫なんて、コーラスの本番中に吐き、彼の前列で歌っていた人に、大変な迷惑をかけた。吐いてしまえば、後はラクになるものであるが、私は「嘔吐する」ということに、異常なほど恐怖心がある。「吐く」という行為が、もの凄く恐いのだ。夫は昔から、わりあい簡単に吐く質で、よく飲みすぎたり食べすぎたりすると、「ちょっと吐いとこうかな。」などと言って、とても気軽にトイレに行くという、奇妙な行動をしていたのを何度も見たことがあるが、それでもこの、「嘔吐下痢症」の時のムカムカ度合いは、そんな吐き慣れた夫をも脅えさせるほどに辛いらしく、金曜の夜中に息子が吐いて以来、きっとまた全員で感染するに違いないと、この週末はドキドキしながら過ごした。土曜日の昨日は、「まだ潜伏期間中よね」と、少しは余裕があったので、午後から出かけたりしてみたが、今日は、朝から気が既に病に冒されているとばかりに、「何となく気持ち悪いような気がする。」と、何度と無く言い合って、私は出先で突然、吐き気が襲って来ると恐いという理由で、一歩も家から出られず終いだった。潜伏期間は１～２日くらいのもののようなので、今晩いっぱい持てば、感染は免れたと思って良いのかしら？と、夜が明けるのを指折り数える思いだが、明日は朝から仕事が入っているので、用心して家に居るなんてわけにはいかない。しかし、息子が嘔吐してから、ちょうど今でまる二日経ったわけだが、いまだ誰も感染していないところを見ると、もしかして原因は、金曜日の夕飯に、生ソーセージを、ただ食べ過ぎたせいではないか？と、少し希望の光が見えてきた気がするなぁ。。。

  2007.11.11

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  早朝の一仕事

  こちら↑今朝７時の、ウチのお坊ちゃんの姿です。何をしていると思います？そう、見てのとおり窓拭きです。「まぁ！朝からお手伝い！？感心ねぇ～！」って思います？？？そんなわけないでしょっ！窓拭きにとりつかれている理由はこちら↓お坊ちゃんが手にしているスプレーでございます。今朝、朝食後に娘が「テレビを付けて！」と、パパに言いました。そしてテレビを見てビックリ！画面いっぱいに工作用の「のり」がベッタリ。もうこんな事では驚かない我が家ですが、勿論、犯人はヤツ↑（上記の写真参照）。そこで夫が写真のスプレーを持って来て、糊を剥がしました。するとすかさず登場するのがヤツ↑。「是非ともボクに拭かせてくれ！」と。初めは少し拭かせていたものの、どうやら止める気配がなく、ずっと画面を拭いている息子の横で、「全然、テレビ見えへん！」と怒っている娘。すると夫が息子を引き連れて、私が居るキッチンへと来、「ここの窓拭いといて！」と言って、去って行ってしまいました。それから延々、３０分近く窓を拭き続けた息子です。終わった時には言うまでも無く、拭く前より汚い窓＆ベタベタの床、そして窓拭き洗剤臭の漂う息子。勿論、そのまま登園していただきました。そんな息子ですが、数日前、園指定のスモックが届きました。「これ以上は小さいサイズ無いんです…」と申し訳無さそうに渡され、家に帰って着せてみてビックリ！足首まであるんですけど…。日本のスモックよりは長めに着せるので、だいたいは膝くらいの長さなんですが、いくらなんでもデカ過ぎる！勿論、その日の晩に裾あげしました。息子がそんなスモックを着ている横で、「これ以上大きいサイズないんですか！？　これじゃ、来年まで着せられないじゃないの！」とボヤいている同じ園児のママさん。娘の時と同様、「大きい子に負けずに頑張りや！」と応援のエールを送った私でした。

  2007.11.08

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• 時差ボケ！？

  毎晩８時頃にベッドに入る我が子達。夕飯が６時頃から、お風呂が７時頃からというのが、だいたいの毎日のリズムである。幼稚園に入園した当初は、４時頃帰宅してから就寝時間まで、寝ずに過ごすというのが不可能で、変な時間に寝ちゃったりして、中々リズムが取れなくて困っていたが、それも少しずつ変わっていき、寝ずに夜まで待てる日が増えていき、最近はほとんど寝ずに過ごせるようになっていた。ところがどうしたわけか、ここ最近、少し様子が違う息子。夕方は今までどおり起きているけれど、夕飯を最後まで食べることができず、夕飯の途中に船を漕ぎ出し、夕飯を全て食べ終えることなく、バタン！と夢の世界へ旅立ってしまう。それも何日か立て続きに、計ったかのように７時頃にそうなってしまうので、ここの所、息子はお風呂にも入らず寝ている。そして先ほど、「困ったなぁ～」と、夫にその話をしていたら、夫は一言こう言いました。「それはいわゆる時差ボケってやつやな。」と。その時差ボケとは、夏時間から冬時間に変わった一時間の時差である。「そんなバカなぁ～！」と言ったものの、でもそう考えれば合点がいく。要するに７時になると眠くなる息子。これはつい先日までは８時だったわけなのだ。なるほどねぇ～～～～。本当にそうかも知れない。それならここ数日の、息子の７時にバタンキューにも納得がいく。「まぁなんて規則正しいの！」と思うけれど、そりゃぁそうですよね。まだ時計なんて、全然読めないんだもの。

  2007.11.07

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• 秋のキャンプ

  ２日の金曜日を出発予定日にしていた今回のキャンプだったが、その日は結局、天気がイマイチ回復せず、晴れてはいたものの、風が強くて、とてもテントで夜を過ごすのは無理そうだったし、夫も疲れ気味でゆっくりしたいとのことで、その日の出発は断念。そして半ば諦めモードで目覚めた土曜日。早朝から空が、とんでもなく晴れ渡っていた。この季節には滅多に見ることがないくらい、空が青く、暖かかった。「これは行くっきゃないでしょう！」と、前日はしんどそうにしていた夫も、「パチン！」とスイッチが入ったように動き出した。すぐさま、今回一緒に行く事になっていた、お友達のＧくん親子に電話をし、いざ出発！行き先は日帰り可能圏のソレント！ソレント半島のまさに先端にある、海の真ん前のキャンプ場に行ってみました。こじんまりとした小さなキャンプ場で、しかもこの季節ということもあって、わずか４組ほどしか居なかったけれど、今回はお友達も一緒ということもあって、賑やかなキャンプになりました。何と言っても、子供達は嬉しい事この上なし。何もないキャンプ場だったけれど、Ｇくんと一緒に、木や石や木の実を拾って、自然の中で、片時も退屈することなく、走り回って遊んでいました。勿論、ケンカも何度かしたけれど…。夜は、ナポリの町から、少し足を延ばしただけとは思えない、とてもキレイな星空を、まさに降るような沢山の星を見ることができました。そういえば、夏のキャンプでは、陽が暮れるのが遅いので、ほとんど星空を見ることなんて無かったかも…。夜は相当寒くなることを覚悟していた今回のキャンプだったけど、ほとんど寒さを感じることもないくらい、お天気には恵まれた二日間でした。一泊だけのキャンプだったので、テントを立てたと思ったら片付ける…という忙しさだったけれど、十分に楽しめた二日間でした。ただ荷造りしたと思ったら荷解き…というのには、いささかゲンナリしましたが…。次回は冬休みにチャレンジ予定！

  2007.11.05

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• 今日から四連休

  一昨日、熱があって幼稚園をお休みしていた息子ですが、やはり今回も、まる一日足らずで熱は下がり、昨日は楽しみにしていた「ハロウィン」のフェスタが、幼稚園・小学校合同で行なわれるというので、病み上がりでしたが元気に登園しました。授業は全く無しのフェスタのみの一日だったようで、朝一番から歌えや踊れやのお祭り騒ぎ！？だったらしく、ケーキやお菓子もいっぱいもらって、可愛いキャンディーのお土産まで持たせてもらって、二人とも大喜びで帰ってきました。「熱がブリ返したら、すぐに連絡ください」と言っておきましたが、帰って来た息子は元気モリモリ。夕方からは、近所のお友達で集まって、お友達の家でハロウィンのフェスタの第二弾が行なわれ、寝る頃にはさすがにグッタリモードでしたが、その後も体調を崩すことなく済んだようです。今日から子供達は四連休。今日はイタリアは「諸聖人の日」という祝日。お墓参りに行く日なのだそうですが、我が家は関係ないので、普通の休日。明日は普通の日ですが、イタリアではこういう時、「ポンテ（橋）」と呼んで、まさに橋を掛けるようにド～ンと連休にしてしまうんです。なので明日も休日。日曜まで連休です。そんなわけで、せっかくなので、明日、夫が午前中で仕事が終わった後、そのままキャンプに行く予定です。ただ問題はお天気。今日は雨が降り、風も強い一日でした。一日中、当たりもしない天気予報を見ていた気がします。明日からは回復に向かうそうですが、本当なのか、どうなのか！？念の為に、一応荷造りはしておきましたが、決定は明日のお天気を見てから。もしも明日、日記の更新がなかったら、めでたく出発できたのだと思ってください。ここの所の憂さ憂さした気分を、パーッと晴らしに行けたら良いのになぁ～。あ～した天気にな～れ！

  2007.11.01

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• 久々の時間

  昨晩から息子が熱を出している。娘と同様、驚くほどに病気をしない子なので、息子の発熱はいつ以来だろう…？と、育児日記をパラパラと読み返してみたら、昨年の１１月以来だった。ということは約一年ぶり。その間、勿論ほかの病気も一切しなかったし、季節の変わり目に時々鼻水を垂らすくらいで、それ以外はずっと元気マンマンだったわけだ。発熱は一年ぶりで、生まれてから３回目。いずれも一日だけの発熱だったので、ほとんど記憶にも残っていないくらいである。そんなわけで、息子は今日、初めて幼稚園を休んだ。熱以外の症状は何もないので、本人は幼稚園に行きたいと言っていたが、今日は一日、家でゆっくり過ごしてもらうことにした。娘は「一人じゃ行きたくない！」と朝からブツブツ言っていたが、明日は学校でハロウィンのフェスタがあるんだから、その準備があるはずだからという理由を付けて、強引に送り出しました。家に残った息子は、熱以外に症状が出ていないからか、特にしんどそうにするわけでもなく、いつも通りのご機嫌で、居るのか居ないのかわからないくらいに、一人で黙々と遊んでいました。それを良い事に、最初は黙々と家事をやっつけていた私でしたが、よ～く考えてみると、こうやって息子と二人で過ごすのは、サマースクールが始まった６月の終わり以来なので、約４ヶ月ぶりということになる。この４ヶ月間、常に私の頭の中にあったのは、まだ２歳半という年齢で、果して幼稚園に行かせても良いのだろうか？と言う事だった。こんな早い時期から、母親から離してしまって良いのだろうか…？と。夏休みを除いて、今までまる３ヶ月通ったことになるが、ただの一度も嫌だと言ったことがなく、毎日とても喜んで行ってくれるので、つい私も毎日フルタイムで行かせているが、毎朝、公園にウォーキングに行く度に、やっぱり幼稚園に入れずに、以前のように、毎朝公園に遊びに来ていた方が良かったかなぁ～と、いつも後ろ髪を引っ張られる思いだった。かと言って、大学院に通うことになってしまった今、息子が幼稚園に行く事を止められても困るのは事実で、これからも行かせることになると思うが、それならせめて、たまにこうやって二人の時間ができた時くらい、ベッタリ息子と向き合おうと思い、今日は家事をやめて、一日中、息子と一緒に過ごしました。何だかとても、新鮮な気持ちでした。勿論、たまにのことだから、こんな風に思えたのであって、以前のように毎日ベッタリとなったら、イライラしたり、キイキイと怒ったりするのでしょうが、久々に息子と二人の時間を過ごせて、ちょっと幸せな一日でした。当の息子はというと、明日からまた幼稚園に行く気マンマンで、おやつは何を持って行こうかなどと言っていましたが、そんな息子の姿を見て、「そんなつれないこと言わなくても･･･」と寂しく思う気持ちと、「ハァ…良かった。治ったらまた行ってくれるのね。」と安堵する気持ちがあって、そのビミョーな心理状態に、思わず笑ってしまった私でした。

  2007.10.30

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• 気前が良すぎて・・・

  ウチの娘は、物に執着心が無さ過ぎるがために、物を何でもすぐ失くすということは、以前の日記にも何度か書いたことがあると思うが、その反面、とても気前が良いという面も持ち合わせている。夏休みに、敷地内のお店に、一人で何度かお使いに行って、その度に、おつりから少しだけお駄賃をもらって、それを大事に？というよりは、すっかり忘れていたがために、今まで無くならずに残っていた。何を思ったか、今日出かける前にひょっこり思い出したらしく、自分の財布に、そのお金を入れて行って、出先で何かを買いたいと言い出した。お菓子を一つくらいなら買えるかな？という金額だったので、公園に行った時に、売店ででも買えばいいねということになり、自分で持って行くことを承諾した。するとその事の成り行きを側で見ていた息子が、「ボクもお金を持って行きたい！」なんて言い出した。何でも同じようにしたい年頃なので、仕方ないかと、息子にも小銭を渡そうかと思っていたら、「いいよ。じゃぁ半分あげる！」と娘が言い、沢山ある小銭の中から、全くお金の種類を見ることなく、半分ほどわしづかみにして、息子用に用意した財布に入れてやっていた。ところがどう見ても、息子の財布に入っているお金の方が多い。娘に「それで良いの？」と確認したら、「いいよ！」とあっさり返事。「カントのお金の方が多いよ。」と教えてやったら、「そんなことはない。私の方が多い。」と言い張る娘。確かに枚数は微妙に娘の方が多いのだが、合計金額は圧倒的に息子の方が多い。夫は娘に同情して、「早く算数できるようになりや。」と慰めていたけれど、本人は全く気にすることなし。そしてご機嫌に家を出て、目的地の公園へと到着。娘は公園で遊ぶよりも何よりも、今日一番の目的である、「自分のお金でお菓子を買う」を達成するべく、まずは売店へＧＯ！そして何を買おうかと色々迷っているところへ、息子が後から到着し、「ボクも何か買う！」と言ったは良いが、そこで息子は財布を忘れてきた事が発覚！かと言って、息子は無し！なんてことは不可能なので、「カントにも一緒に何か買ってあげてくれる？」と娘に提案したら、またもや「いいよ！」と気のいい返事。二つもお菓子を買うほどのお金は無いのに、ちゃんと息子の希望も聞き入れる優しい娘。結局、箱入りのグミを一つ買い、「ボクが持ちたい！」という弟に渡し、更には遊具で遊んでいる見ず知らずのお友達に、「グミいる？グミいる？」と言って、分け与えていました。まぁ、ケチよりは良いかも知れないし…と、学校でペンを大量に失くしてきた時には、いつもこういう場面を思い出して、自分を慰めてる私です。。。

  2007.10.27

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• 励まされて

  今回、このような被害にあって、これからまた、緊張した生活を強いられる事を嘆いていた私に、夫はこんな風に言った。「また盗られたらええよ。　なんぼでも盗らせたったらええ。　盗りたいだけ盗らせたったらええ。　『盗られないように』なんて思わなくて良い。　日本に居るのと、同じような感覚で過ごせば良い。」と。今から２年前に、私がこっちで車の運転を始めようかと思い立った時、「でもそんなムチャな事にチャレンジして、　もしも同乗した子供達の身に何かが起きたら、　取り返しのつかないことになる。」と私が迷っていた時は、「そんな事を恐れてどうする！　始める前から悪い結果を考えたらアカン。　一度しかない人生を、　そんなビビっててどうする！」と言った。夫の言い方はいつもこんな風である。これは究極のポジティヴ・シンキングである、夫の性格も勿論あるが、私の恐がりな性格を、弾き飛ばすための激励の言葉でもあるような気がする。夫のそんな言葉を読んで、「無茶だ、無謀だ、無責任だ！」と思う人も沢山居るかも知れないが、彼は決してそうではない。４年前の、私の心が少し病んだ時、一歩も家から出られないという時期があった。更に家でもほとんど何もできなかったので、それを見ていた夫が、「よし！じゃぁ今日から何もしなくて良し！　自分のやりたいと思うことだけして！」と言い、その日から夫は、朝起きて、家族全員の朝食を作り、私と娘のお昼ご飯まで作ってから家を出、大学に行くなり仕事に行くなりして、お昼過ぎに夕飯の材料を買って帰宅し、その足で、その当時まだ２歳だった娘を、公園へ遊びに連れて行き、しばらく遊んだら娘を家に連れて帰って来て、自分はそのまままたすぐに仕事や大学に戻り、夕方遅くに帰宅して夕飯を作る…という生活をしばらく続けてくれていた時があった。休みの日には、公共の交通手段を使わなければ、人の目にほとんど触れることなく、行きたい所へ行けるだろうと言って、その当時、まだ車を持っていなかったので、夫はほとんど毎週末、レンタカーを借りて、色んなキレイな所へ連れて行ってくれた。その間、ただの一度も私に文句を言う事もなく、「疲れた」「しんどい」という事を言うこともなく、私が「もう大丈夫」と言えるようになるまで、延々とその生活を繰り返してくれた。その時の私には、夫の頑張ってくれているその姿が、何よりもの薬となり、立ち直ることができたのだと思う。そして夫の、その直向きな姿を見て、もう一度、頑張って行こう、夫の夢を叶える為に協力しようと思えたのだと思う。今回、こんな事があって、何よりも私の身を案じてくれた夫は、その日から、また以前のように、私が何もしなくて良いようにと、立ち働こうとしてくれた。でも私も二児の母になって強くなり、外国での生活にも随分慣れて、そして何よりも、またその夫の直向きな姿を見て、「今度はもう大丈夫。」と言うことができた。「日本に帰る方向で考えようか？」と言ってくれたけど、勿論、本心では「うん」と即答したいところだけど、「もう少し頑張れる」と答えることができた。夫がくれた、沢山のエネルギーのおかげで…。　

  2007.10.24

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• ショックな出来事

  今朝、いつもどおり子供達を学校へ送り届け、その足で近所の公園へウォーキングに行った帰りに、ウチの近くの通りで、ひったくりに遭った。家に向かって歩いていたところ、後ろからバイクに乗った二人組の男が近づいて来て、後ろに乗っていた方が降りて近づいて来て、私の前に回ってカバンを引ったくって行ったのだ。カバンの中身は、財布、身分証明書、携帯電話、家の鍵、車の鍵など…。全てを持って行かれてしまったので、どうすることもできず、取りあえず家まで帰って、隣の人に電話を借りて夫に電話をし、すぐさま仕事先から帰って来てもらった。幸い、私の財布には、悪用できる類のクレジットカードや、銀行のキャッシュカード等は一切入っておらず、携帯電話もこちらは全てプリペイドカード式なので、使い込まれる心配などもない。家の鍵も、夫が今日の間に、早速、鍵屋さんへ行って新しい物に変えてくれたので、盗まれた鍵で泥棒に入られる心配もなくなった。一応、警察へも被害届を出したし、勿論、犯人を捕まえてくれるなんてことは、まず有り得ないと思っているので期待していないが、私が警察に居る間にも、続々と同じような被害に遭った人が来ていて驚いた。なので唯一困ったことといえば、車の免許証で、免許証と言っても、実際、まだ受け取っておらず、申請用紙の控えを持って運転している状態だったので、身分証明書も失った今、どうすれば本物の免許証を受け取れることになるのか、明朝一番で陸運局に行ってみないとわからないが、パスポートや滞在許可証なども持っていなかったので、被害は最小限に留まったと言えると思う。それよりも何よりも、やはり精神的ショックがかなり大きい。今から４年前の冬、自己診断するところの「ナポリアレルギー」になって、町に出ると、激しい頭痛や目眩、嘔吐、頻尿などに襲われるようになってから、ずっと近所の公園以外には一人で出かけられなくなり、ほとんど引きこもり生活をしていた私が、車の運転を始め、可能な範囲で生活を快適な方へと変える努力をし、少しずつ克服し、やっとこの度、大学院の合格をきっかけに、今まで重かった腰を上げて、新しい生活へと、大きな一歩を踏み出そうかと思った矢先の事だったので、いきなり出鼻を挫かれた思いをすることが何よりも悔しい。以前の私に逆戻りすることを、誰よりも恐れ心配している夫は、今回のショックで、また何か私の中に問題が起きるようなことがあったら、その時は迷わず日本に帰るからと、今日約束してくれたが、今までずっと、日本に帰りたいと泣き暮らしていた私が、やっとナポリで自分のやりたいことを見つけ、もうしばらく頑張ってみようと思えるようになったのに、今帰るなんてことは、あまりにも悔しすぎる。この手の犯罪が多発するこの町で、今まで一度もそういう目に遭わず、過去に、引ったくりに遭って、頑丈にカバンを体に結び付けていた為に、引きずり回されて亡くなった日本人男性や、同じように引きずり回されて、体中がズル剥けになった、日本の若い女性などの話を知っているだけに、私は今回のことでケガ一つ負わなかったことを、むしろ運が良かったと思うべきかも知れない。ナポリの人でも至る所で、この手の犯罪は勿論、もっと恐い目に遭っている人も沢山いるので、これだけは防ぎようもないことなのかも知れないが、間もなく大学院の授業が始まって、上記のような引ったくり事件が、まさに起こった場所にある大学へ、これから通わなければならなくなるかと思うと、せっかく手にした入学だけれど、かなり行く気が失せるのが正直なところ。これからクリスマスに向けては、最も治安が悪くなるここナポリなので、今日のような事に、二度と巻き込まれることのないように、新たに気を引き締めなければと思うけれど、それと同時に、また以前のように、一歩外に出れば目を光らせて、近づく人全てを犯罪者と疑って…と、そんな風にして町を歩かなければならないかと思うと、本当に気が重くなる…。

  2007.10.22

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• 初雪？！

  昨日から突然、冬模様になったここナポリ。数日前にボチボチ秋が深まって来たかなぁ～なんて思っていたら、秋が深まる間もなく、突然、真冬の寒さがやって来た。そして今日は、昨日よりも更に寒く、朝から雨と強風の吹き荒れる空模様。何と、この時期にして、ヴェズーヴィオ火山に初雪が降りました。ナポリは冬でも比較的温暖な地方なので、町中に雪が降るなんてことはまず有り得ないけれど、一冬に数回、ヴェズーヴィオ火山に雪が積もることがあって、それがナポリの最も寒い時期とされている。それでもヴェズーヴィオ火山に雪が積もるのなんて、毎年、必ず年が明けて１月か２月頃なので、１０月の終わりのこんな時期に雪が降るなんて、かなり異常な寒さだと言えると思う。２，３日前までまだ半袖を着ていたのに、昨日からいきなりダウンジャケット着用。急いで衣替えをしました。昨日は突然の寒さに、とても外に出かける気分になれなかったので、一日中、家でのんびり過ごしたけれど、ただ今、パワー全開中の魔の２歳児の息子。昨日、一日家に居たら、昨晩はお約束のように、夜中に雄叫びをあげてくれ、今日は出かけないわけにいかず、強風吹き荒れる中、午後からお馴染み「ＩＫＥＡ」という、郊外の大型家具・雑貨店に行きました。勿論、買う物なんて何も無いのだけれど、ここは広い店内の至る所に、子供の遊ぶスペースが設置されているので、屋内の遊びスポットが無いここナポリでは、これからの季節は重宝する場所である。そこで２時間ほど付き合って、先ほど帰宅してバタンキューしていただきました。私の記録（育児日記）によると、この時期は毎年、一度寒い時期がやってくるけれど、その後、また暖かな陽気が戻って来ているので、数日すればまた、この寒波もウソのように去って行くのだろうが、ここまで急に気候が変わると、順応性に欠ける大人にはちと辛い。その点、子供は本当に順応性にとんでますね。一昨日までとほとんど変わらない服装で、いつも通り、裸足で家の中を走り回っている。その元気を、ちょっと分けて頂きたいものですなぁ～。ちなみに昨日の続き･･･。三本目の羊羹の行方ですが、やはりウチの娘は、コロッと忘れてくれました。昼食の後も、夕食の後も、羊羹の「よ」の字も出てきませんでした。寝る前になって、「あっっっっっっ！！」と思い出していましたが、まさかそんな時間になってから「食べる」とは言いませんでした。この調子で、少しずつ記憶よ、消えてくれ！そして完全に忘れた頃に、夜、夫と二人で渋茶など飲みながら、ちびちびと頂きたいものだ。もしくは夫の記憶の中からも消えてくれたりしたら、もっとラッキー！？

  2007.10.21

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• 羊かん争奪戦

  昨日、夫の実家から荷物が届いた。我が家では無くなると、確実に禁断症状が出ると思われる、「お好みソース」を送ってもらったのだ。他にも頼んだカレールーや味噌などに加え、いくつか義母が気を利かせて送ってくれた物があった。そして間の悪い（？）ことに、この荷物がちょうど、子供達が学校から帰って来て、今まさに家に入ろうとしている所に、「おっ！グッドタイミング！」と言って、郵便屋さんが持って来てくれたのだ。食品が中心の荷物とわかっていたので、いきなり子供の目に触れる前に、チェックしておきたかったと思ったが、既に獲物を狙う目をして、その荷物に釘づけの二人。すぐに開けないわけにいかず、家に入るなり早速開けました。そして子供達の目がキラリ～ンと光った！！！！！「あぁぁぁぁ！！羊かんやーーーーーー！！！」当然、今すぐ食べると言い張る二人。羊かんは我が家では何よりも夫の大好物。彼は羊かんを、関西式「節分」の巻き寿司まるかぶりのように、一本まるまま一気にガブリ！というのに心底憧れており、昔から羊かんには目がない。いつでもこちらに遊びに来る家族・友人に、「手土産何が良い？」と聞かれると、必ずや「羊かん！」と即答する。そして我が家では夫に続いて、子供達も大の羊かん好き。生まれた時からイタリアに居るのに、二人揃って、洋菓子より和菓子派なのだ。私はそうでもなかったが、日本の物に飢えた生活をするようになってから、やたらと和菓子が好きになった。そんなわけで、義母が気を利かせて三本も送ってくれた羊かん。取りあえず、パパが帰って来るまでは、誰も触れてはなりませぬ！と言い聞かせ、その場はもう一つの大好物「おかき」を存分に食べてもらい、皆でひたすらパパの帰りを待った。そしてパパ帰宅。もう既に夕飯を食べ終わっていた子供達は、横で煽りながら、パパの夕飯が終わるのを待ち、早速、皆で一本の羊かん囲んで着席。我が家では羊かんを切る権利は夫にあるので、パパが切る羊かんを全員で凝視。夫がふざけて４分の一を切り、「これ食べたい人！」なんて言ったら、娘が是非ともそれを食べると言い出した。「えっ！これを一人で食べるの？？」と何度も念を押したが、どうしても食べたいと懇願する娘。すると当然、息子も「僕も！」と言うわけで、夫→まさに「後悔先に立たず」状態である。でも今更取り消すわけにもいかず、夫→開き直りました。「よし！どうせ数日の間には無くなってしまうんや。　こうなったら一気に一本いこう！」と一瞬にして一本完食。そして一夜明けて今日。当然、まだあと二本残っていることを知っている子供達。お昼ご飯の後に、当たり前のように、羊かんを要求してきた。そして勿論、「今日も一本いっとくでしょ！？」的なノリで、最初から一本食べる気マンマンな二人。またもや夫も潔く、「よっしゃ！一本いっとこ！」と、大胆な切り方をし、またまた４人で一本完食してしまいました。シアワセ～としばし、至福の時を味わった私達でした。そして気になるところは最後の一本。当然のごとく、明日また要求してくるのか、それとも、あまり執着心のない娘のことだから、案外あっさり忘れているかも知れないが、唯一執着しているのが食べ物というような娘なので、かなり忘れている可能性は低いと思われるが、もしも忘れていたら、せめて最後の一本は、羊かんの余韻がすっかり消えて、また飢えた頃に食したいものだが、娘の、あの例の物に執着しない性格が、吉と出ますようにと願う、ドキドキの土曜の夜である。

  2007.10.20

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• 一変した生活リズム

  １０月分の、このブログのカレンダーを見て愕然とした。「なんじゃ！？この更新率の悪さは！？」１０月の半ばを過ぎた現時点で、半分以下の更新率である。その理由はズバリ！我が家の生活リズムが、突然変わったからである。実は９月の終わりから、とある旅行会社に、翻訳と通訳の仕事に行っている夫。とは言っても、あくまでも本職は歌手なので、勉強と歌の仕事は優先するという約束で、夫の勤務時間は、平日の朝９時半から１２時半まで限定。９時半出勤なんて、会社勤めをしている人に言わせれば、全然早くも何ともないのだろうけれど、何と言っても「自由業」という職種に属する夫。毎日決まった時間に決まった所へ行くという生活を、今まで一度たりとも経験したことがないので、我が家にとってはとても大きな生活の変化である。しかも朝起きて、軽い朝食を摂ったらすぐ出勤…なんてことは考えない人なので、まず朝起きて、一番に近所の公園へウォーキング。４０分～５０分ほど歩いて帰宅すると、たっぷりかいた汗を流すべくシャワーへ。そしてその後はたっぷり野菜を使った卵料理で朝食。それから急いで身支度をし、転がるように自転車に乗って出発。そこで出勤するかと思わせて、実は向かう先は大学。朝の出勤前に発声練習をして喉を温めておくのだ。そしてそこに自転車を置いて、駅までダッシュ！！！とまぁ、電車の出発時刻の８時４３分までに、これだけの事を済ませなければならない。私は私で、今までのように、夫に朝の子供達の学校の準備を、何も手伝ってもらえなくなったので、嫌でも早起きしなければならず、自分の身支度は勿論、洗濯、家事、朝食作り、子供達のお弁当、そして今までは家で昼食を食べていた夫なので、夫のお弁当作りまで余儀なくされた。それらの全てを終えて、私も８時には子供達を送って行かなければならないので、毎朝、６時前にはバッチリ目を覚ましているが、それでも朝の忙しさはハンパじゃない。結婚して初めて、そんなリズムで生活をしてみて、世の会社勤めの旦那さまがいる家庭が、いかに忙しい毎日を送っているかということを、初めて知りました。こういう毎日決まったリズムのある生活とは、きっと一生無縁なものだと思っていた私なので、忙しいながらもとても新鮮な気分を味わっている。夫はお昼には仕事が終わるわけだけど、その後は大学へ直行して、閉門時間まで延々こもって勉強しているので、帰宅するのは子供達が寝る頃だし、夫はほとんど一日中、家に居ないことになる。何よりも嬉しいのは、夫が家で練習しなくなったおかげで、私自身の練習時間が持てるようになったこと。と胸を張って言いたいところだが、実は一番嬉しいことは、家が散らからなくなったこと。おかげで夫婦ゲンカの回数が激減しましたとさ！

  2007.10.18

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• CM撮影！！

  先日、「ＣＭデビューします」と高々と宣伝した、例のＣＭの本番の撮影に今日行って来た。数日前になって突然、「娘さんは出てもらえなくなりました。」という話になり、ガガーーーーーン！という感じだったが、元々、２，３歳の男の子が欲しいという要望だったので、まぁ仕方ないというところか…！？撮影はナポリ湾のメルジェりーナ港という、カプリ島からの船が発着する場所で行なわれるということで、そこまで出かけて行った。娘に事情を説明したところ、特に残念がることもなかったが、お友達のＧくんママさんが、娘を預かってくれるというので、娘もそれならＧくんと遊んでる方が良いということで、撮影場所まで迎えに来てもらい、Ｇくん家族とお買い物に連れて行ってもらいました。さて、準備は整って、衣装選びなどの為に、港の前のホテルに案内された夫と私と息子。ホテルに着いてまず、「髪を短くカットします。」（事前に了承済み）とのことで、夫と息子の髪をカット。それから衣装を色々合わせて着替え。彼らのイメージするところの「日本人観光客」という設定なのだろうけど、これが許せないくらいにダサイ！「プラダ」のサンダルなどを履かせてくれるのは良いが、何とも納得いかないファッションで、港へ連れて行かれた。そしてストーリの内容について簡単な説明があり、早速、１シーン目撮影開始。まずは、日本から来た観光客の私達が、たった今船から降りて、海を背に町を見渡して、とても嬉しそうに笑うというシーン。夫と私はスーツケースに小さなボストンバッグを持たされ、息子は手に小さなサッカーボールを持たされ、このシーンを色んなパターンで、延々撮り続ける。「もっと楽しそうに笑ってください」「もっと早いタイミングでお互いの顔をみてください。」「そんなにあっちこっち見ないでください」と何度もダメ出しされながら、何とか１シーン目無事終了。そして２シーン目。「えっ！？まだあるんですか！？」という感じだったが、この２シーン目がビックリだったのだ。１シーン目の最後で、ナポリの町をグルリと見渡した最後に、遠くにある有名人を見つけて驚くという演技をさせられたが、ここで登場した有名人がなんと、「ファビオ・カンナヴァーロ」という、サッカーイタリア代表チームの、元キャプテンを務めていたという選手。この人がなんと、私達に近づいて来て、息子を高々と抱き上げ頬にキスをし肩車をするという、何ともビックリなシーンの撮影となったのだ。それって、日本で言うところの、元サッカー選手の中田英寿と、自分の息子が共演したくらいの凄さなんじゃ…！？だが実は、その人がそんなスゴイ選手だということを、撮影が終わるまで全然知らなかった私達。息子がその人に抱かれているのを見て、その側で大喜びする演技をしなければならなかったのに、イマイチその実感が湧かなかったので、「もっと嬉しそうにしてください。」と、ここでも何度かダメ出しされてしまった。結局その２つのシーンの撮影プラス、息子はそのサッカー選手と写真撮影も行なわれて、トータルで２時間ほどの撮影時間となった。その間、ただの一言も文句を言わず、「歩け」と言われれば歩き、「笑え」と言われれば笑い、ほとんど声も発することなくロボットのように動いていた息子って一体…？状況を理解していたのか、ただただ緊張して固まっていただけなのか、不思議なほどにお利口さんでした。翌日にも他のシーンの撮影が行われるようだったので、他にも人が何人か出るのだろうけど、明らかにそのサッカー選手が主役だと思われるので、その選手と共演した息子は準主役！？それが証拠に、撮影中、何度も顔の照りを押さえられているその選手や、何度もティッシュで顔を拭いてもらっている息子と対照的に、メイクさえもしてもらわず、勿論、撮影中に顔がどれだけ照ろうともただただ照り放題だった私達。要するに、欲しいのは２歳の日本人の男の子だけだが、そんな小さい子が一人でイタリアに居るのは不自然なので、ついでに親も出演させときました。ってな感じでちょっと虚しい感じがしないでもなかった。でもまぁ、初めての経験で良い思い出にはなったし、何と言っても息子がそんなスゴイ人と共演させてもらったので、それだけで十分過ぎるくらいに満足だ。ただあのダサイ服を着て、テカテカ光った自分の顔が、テレビの画面に間もなく映し出されるかと思うと、恥ずかしさのあまり、居ても足っても居られなくなる…。

  2007.10.13

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  ６歳の誕生日

  本日、我が愛娘はめでたく６歳となりました。そんなわけで今年もやりました！フェスタ！！このお友達を招いての盛大なフェスタ、幼稚園の年長さんか小学校一年生くらいまで、というのが一般的なもののようなので、今年はどうしようか迷ったけれど、入学祝も兼ねて行なうことにし、今年が最後という約束で、娘のたっての希望、「アニマトーレ」という、フェスタを歌や踊りやゲームで盛り上げてくれる、お兄さん、お姉さんを呼んでのフェスタにしました。いつもは誕生日当日は学校でフェスタをしてもらい、家でのフェスタは週末に…というパターンでしたが、今年は同じ日に二つのフェスタをすることになり、私は例のごとく、その準備で大忙し。当日の今日は、朝の７時半に注文していたケーキを取りに行き、それを持って学校へ。そして私は大急ぎで帰宅してフェスタの準備…となるハズが、学校へ辿り着いたまでは良かったものの、着いたら「休校！」マジですか！？どうやら今朝から水が出ないとのことで、どうしようもないから帰ってくださいとのこと。ショックを受けるんじゃないかと思っていた娘は、意外にも単純に学校がお休みになって喜んでいたので、仕方なくケーキ片手に子供達を連れて帰って来た。全ては「子供が居ない」という設定で、今日一日の段取りを決めていた私なので、突然、子供達が居ることになって、予定は狂う～狂う～狂う～～～！！「あとどれくらいでお友達が来るの？」と、ずーーーーっと私の後ろを付いて回りながら、二分おきくらいに質問を浴びせてくる娘に、何度か怒りのを落とし、それでも何とかフェスタ開始時刻の５時に間に合わせた。いつもの日本人会のお友達、幼稚園のお友達に近所のお友達と、大人１１人、子供１３人もの人達がお祝いに来てくれ、アニマトーレのお兄さん達も大いに盛り上げてくれて、とても賑やかで楽しいフェスタとなった。娘は念願叶ってのフェスタで、本当に嬉しかったらしく、終わってからも興奮冷めやらずで、何度も何度も楽しかったと言って喜んでいた。この６年間、ただ毎日を生きて行くことに必死で、娘に対して親らしいことなんて、ほとんど何もできずに来たような気がするけれど、病気をすることもほとんどなく、いつも元気で明るい、素直な優しい子に育ってくれていると思う。良い所も、そうでない所も、私の生き写しのように私にそっくりの娘だが、「ママに似て良かった」と思ってもらえるように、私も毎日を精一杯頑張りたいと思う。私も母親になって６年。まだまだ未熟者だけれど、適当にママの背中を見て、これからもスクスクと育ってくださいね。

  2007.10.12

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• 商売色々・・・

  ナポリに住んでいると、「何でもアリなのね。」というくらい、色んな仕事をしている人がいる。まずは「駐車場管理屋」さん。立体駐車場などという物が、ほとんど存在しないこの町では、路上に駐車というのが一般的である。白線は無料、青線は有料、黄線は身障者用という具合に、一応、法律で決められているが、中には何色の線も引かれていない所がある。そういう所に出没するのが駐車場係。車を停めると、どこからともなくやって来て、「いくらか払え」という。大抵は払わずには済まされないような、強面の人がしていることがほとんどなので、１ユーロくらいを渡すもののようだが、かと言って、駐車したその車を、責任を持って見ていてくれるハズはなく、警察が取り締まりに来たりなんかすると、自分もヤバイわけなので、そそくさと逃げて行くという、かなり迷惑な商売である。その他には「窓拭き屋」さんというのもある。これは信号のある交差点で見かける人達だが、交差点で信号待ちをしていると、これまたどこからともなく現われる。そして強引に車のフロントガラスを拭いてくれて、「いくらか払え」と手を出す。近寄って来た時に、ワイパーを動かすと、「拭いてくれるな！」というサインになるので、そういう場合は大抵、素通りしてくれるが、中にはこっそり近寄ってきて、後ろのガラスを拭いているという、タチの悪い人もいる。そんなこんなを、全て挙げればキリがないほどに、色んな所で色んな仕事をしている人が居るが、今日出会った新種の職業の人。今朝、ちょっと人に会う約束があって、中央駅まで出かけて行った私。少しの時間なので、車で行って、駅構内の有料駐車場に駐車した。用を済ませて戻り、駐車場入り口にある、自動精算機で支払いをしていたら、またもやどこからともなく寄ってくる人。私が駐車券を挿入して、表示された金額を確認して、お金を投入口に入れて、お釣りを取ろうと全ての手続きをしている横で、「ハイ、駐車件を挿入して。　ハイ、金額は１．５ユーロです。　ハイ、お金はここに投入して。　ハイ、お釣りはここから出ます。　ハイ、それで完了！　出口はあちらになりますので。」と、私のしている作業に、片っ端から口出す謎の人物。見るからに浮浪者であったが、やたらと丁寧な人であった。っていうか、「全然、手伝って要らんねんけど！！！」「すごくわかりやすい機械やねんけど！！！」と言いたい心境だったが、中央駅という、最も危ない地帯で、しかも一人で、しかも手に財布を持ってるという状況で、それを無視する勇気は私にはない。仕方なく、お釣りの５０セントを、その人の手に渡した。と、こんな風に、様々な仕事が成り立つ町ナポリ。「何でアナタにお金を払わなきゃいけないのよ！」と憤る気持ちは大いにあるが、少しだけでも払っておけば、彼らも強引な手口で犯罪を行なわないので、少しは治安も安全に保たれるということなのだろう。そういう仕事をしている人達が、一体、どれくらいの稼ぎがあるのか！？と言う事については、様々なウワサが飛び交っているが、実際問題、かなり気になるところではある。

  2007.10.10

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• 楽しみが目白押し

  待ちに待った娘の学校の、「ダンス」の授業が始まった。先週二回ほどお試しレッスンが行なわれ、気に入った子供だけがレッスンを受けるので、またその旨を連絡してくれるということになっていたが、昨日、迎えに行ったら、「リリカは『私は絶対やる！』と断言してるので、　こちらで勝手に参加希望者に入れときました～。」と先生に言われ、これから毎週月・水の午後は踊る・踊る・踊る～～～！ということになりました。それでは早速、娘が楽しみにしていた「衣装」について、先生に聞いておいてあげようと質問したら、「動きやすい服装で！」と、この一言で終わった。「靴は何かダンス用の物が要りますか？」と食い下がってみたが、「普通の運動靴でけっこうです」と言われ、「服は『ダンス』専用に持って来た方がいいですか？」ともう一度食い下がってみたが、「月･水は朝から動きやすい服装で来てくれれば結構です。」と、またまたつれない返事。その会話の一部始終を聞いていたであろう娘は、帰宅して開口一番、「じゃ、ピンクのバレリーナの服を買いに行こか！」だって。君は何を聞いとるんじゃーーーーーー！！まぁそれでも動機は純粋に「踊ることが好き！」なので、これから学校に行く楽しみが、また一つ増えました～なんて喜んでいたら、更に今日からは演劇の授業が始まったそうです。どんなことをするのか、娘自身、まだよく把握できていないのか、家で再現はしてもらえなかったけど、こちらもかなり楽しかったようで、「踊り」に「演技」だなんて、「成りきり」大好きな娘には、これから楽しみが目白押しだ。それにしても「所変われば…」じゃないけれど、日本の副科目の「体育」や「音楽」とは、また一味違っておもしろいもんですね～。

  2007.10.09

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• 困った娘

  現在小学校一年生の娘が、毎日、学校に持って行く荷物は、お弁当（おかずのみ）、水筒、フォーク・スプーン、給食のパスタを入れるお皿、朝のおやつ、国語と算数のノート、連絡帳、そしてペンケースである。たったこれだけの荷物を、あの娘の体よりも大きいと思われるリュックに詰めて、出かけて行くのだが、ウチの娘は、とにかく物の管理が悪い。物を失くす、壊すは日常茶飯事。上記の持ち物の中で、ペンケースを除く他の物は、娘にしては奇跡的に今まで持ち堪えているが、このペンケースの管理が、どうにもこうにも出来ないらしい。ペンケースの中には、１２色の色鉛筆、１２色の色ペン、消しゴムで消えるボールペンと消えないボールペン、数本の鉛筆、消しゴム、鉛筆削り、ハサミ、のり…と、これだけの物が入っている。こちらのペンケースは、セカンドバックを思わせるほどの大きさがあり、しかもその中が三つの部分に分かれており、更に一つ一つがゴムで留められる仕組みになっており、まぁ、確かに面倒な物ではある。幼稚園の時から持って行っていたが、何度中身を補充しても、すぐさま忽然と姿を消してしまい、そのまま帰らぬ物となる。勿論、全ての物にきちんと名前は書いてある。でもまぁ、まだ５歳やそこらの子供が、そんな沢山の物を管理できるわけはないか～と思っていたけれど、ウチにピアノのレッスンに来ているお友達のＹちゃんは、たまにウチに同じペンケースを持って来るが、いつ見ても、一本も欠けずに全てが揃っており、しかも色の配置まで決められている。せめてその几帳面さの十分の一でも分けて欲しいところだが、それもそれぞれの個性なのだからどうしようもない。その反面に良い部分も沢山あるわけなので、そのことを認めてあげたいところだが、こればかりは、実際文房具代がかさむという現実問題もあるし、やはり物を大切にするということは学ぶべきである。今日も明日の学校の準備をしようと、娘のペンケースを開けたら、やっぱりガックリ…。数日前に補充したペンやら色鉛筆やらが、もはや半分ほどの数になっている。私もついカチン！と頭に来て、娘を呼び寄せて、懇々と話して聞かせた。その話も、聞いてるんだか聞いてないんだか怪しいくらいに、注意力が散漫しまくってる感じだったが、「わかった。これからは気を付ける。」とお馴染みの台詞を聞いて説教タイム終了。するとその話を、隣の部屋で聞いていたらしい夫。「それでは今からパパが、　リリカが一体、どんな風にして失くすのか、　学校生活を再現させて、　原因を追求してあげよう。」と言って娘を誘い出し、学校の荷物を全てキッチンへ運び込んで、父と娘の学園ドラマがスタート。朝、教室に着いた所から始まって、どこに荷物を置くか、どんな風にして授業が進められるか、お友達とどんなやり取りが行なわれるかと、逐一娘に聞いている。イマイチ、パパのテンションに付いて行けずにいる娘は、「えっ？何でパパは先生なん？」と、すっとこどっこいな質問を投げかけていたが、彼らのこういうやり取りが、今までただの一度も、「問題解決！」の方向へと事が運んだ事がないので、私は見学する気もせずに、せっせと家事をやっつけていたが、やはり結果はいつもどおり。最後はただの「学校ごっこ」で盛り上がり、それなりに楽しそうではあったけれど、何も問題は解決することなく終わった。はてさて、何か良い方法をあみ出して、この娘の「文房具紛失問題」を解決しなければならない。何か良い方法はありませんかねぇ～～？？

  2007.10.07

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• 広がる感性

  ウチの敷地内の至る所に植えられている沢山の木々。毎年この時期になると、これから旬のオレンジの木を除いて、その他の全ての木が、軸となる木の幹を残して、枝という枝が全て切り落とされる。それを見た私、「あ～スッキリしたねぇ～。　これで見晴らしが良くなったね～。」そして私の横で見ていた息子。「木が泣いてるね…。」と。どんどん広がる二歳児の感性。素晴らしいと感動すると共に、あまりに現実的な自分の発想に反省。そのままスクスク育ってと願わずにいられない。

  2007.10.05

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• デ、デ、デ、デビュー！？

  実は近々、イタリアでＣＭデビューをする予定の我が家。事の始まりは一本の電話である。遡ること約３週間前。ある知人を通じて、とある制作会社らしき所から電話があった。今度、制作予定のＣＭに出てくれる、日本人ファミリーを探しているとのこと。そしてその撮影がナポリで行なわれるので、ナポリ在住の日本人ファミリーということで、探しているとのことだった。イタリア人パパと日本人ママのハーフは沢山いるけれど、一家揃って日本人というのは、イタリア全土ならばそこそこ居るだろうけれど、ナポリには、恐らく我が家しか居ないと思われる。しかも子供は２，３歳くらいの子が望ましいとのことなので、それならきっと、ウチ以外には居ないと思うと説明した。「出来れば何組かの中から、　子供はここの家族から、　お母さんはここの家族からという風に抜粋したい。」という要望だったが、そんなこと、ここナポリでは不可能でっせ！もう少し探してみるとのことだったが、やはり見つからなかったのか、それから数日後、一家の写真をパソコンで送って欲しいという依頼が来た。そしてそれからまた数日経って、試し撮りに行きたいという連絡があって、昨日、ローマからウチまで、わざわざ一人の男性がやってきた。そして近所の公園で、写真やらビデオやらを撮影。詳細を聞くところによると、要するにＣＭの内容というのは、ナポリを州都に持つここカンパーニア州へ「どうぞ遊びに来てね！」と宣伝する為の物らしく、それをどうやら、イタリア全土で流す予定らしい。子供達だけなら喜んで、「使ってください！」と言うところだが、夫と私も出るとなると、ちょっと躊躇するものがある。夫は勿論、ノリノリだが、私は出来れば出たくないなぁと思っていたら、どうやら出演するのは私達だけではないらしい。勿論、日本人で出演するのは我が家だけだと思うが、ＣＭそのものは、ナポリチームの有名なサッカー選手やら、それ以外にも沢山の人が出ることになっているのだそうだ。まぁ考えてみれば、我が家だけが出演するＣＭだなんて、そんな恐ろしいことは誰も企まないとは思うが、まぁ、沢山出る中の一コマなら、良い思い出にもなるし良いかなぁ～ということで、一応承諾した。服や靴のサイズも聞かれたので、恐らく本決まりとなったのだろうと思うが、はてさて、一体どんなことになるのやら…。近々、って一体いつのなのかさっぱりわからないが、本番の撮影に来るらしい。娘のフェスタが来週の金曜日に迫っているので、出来ればその日は避けてもらいたいところだが、そんな大人数での撮影ならば、きっとこちらの都合で変更はしてもらえないだろう。私が一番気になるところは、「一体、ギャラはいくらくらいくれるの？？？」ということだが、勿論、有名サッカー選手と同じというわけにはいかないまでも、何せ４人も出るんだから、そこそこは…と期待してしまう。せっかくだから、これを機に、子供達は他のところでも使ってもらえないかしら？と、どこまでも図々しい私である。

  2007.10.04

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• ふくらむ夢

  ワケもなく、三日もブログの更新をサボッてしまった。というか、ワケがなかったわけではないが、先週の金曜日に試験が終わったのを良い事に、友人から借りていた、日本のドラマを録画したＤＶＤに、すっかりハマってしまっていたのだ。大好きなパソコンをする時間も惜しんで、ひたすらドラマを見ていた…。なので、１０月こそは、「一日も欠かさずブログを書こう！」と、毎月のことながらハリキッテいたのに、もはや初日から挫折してしまいました。とまぁ、前置きが長くなってしまったが、１０月からスタートすると聞いていた、娘の学校のダンスのレッスンが、昨日から始まった。帰って来た娘が、大興奮で教えてくれた。これから週二回、給食が終わった午後の時間に、ちゃんとダンスの先生が来て行なわれるらしいが、昨日、レッスンを終えて帰って来た娘が言うに、「ダンスの先生が、　次のレッスンは明後日の水曜日にあるから、　その時までに、ピンクのバレリーナの服と、　ピンクの踵（かかと）のある靴を、　持って来るようにと言っていた。」とのこと。さも伝達事項を正確に伝えたかのような言い方だったが、これは非常に怪しい！！ピンクのバレリーナの服は、恐らくいわゆる「チュチュ」と呼ばれる、クラシックバレエの衣装のことだろうが、それにしてもダンスをするのに、踵のある靴ってどういうこと？？？そりゃぁ姉さん、タップダンスの間違いですぜ！と、突っ込みそうになったが、どう考えても、最初からそんな本格的な衣装を持って来いなんて、言わないハズ…。それでも何度も、その衣装と靴を用意して欲しいというので、「じゃぁ今日、レッスンで習ったダンスをして見せてよ。」と言ったら、すっかり気分は「バレリーナ」で、家の中を「舞う！舞う！舞う～～～！」と、大層盛り上がっていたけれど、どう見ても、ちょっとした柔軟体操に毛が生えた程度。もしも本当に用意しなければならないのなら、今日しか買いに行く日がないので、朝、子供達を送って行った時に、例の、全てを取り仕切っている「エンツァ先生」に、「娘がこう言うんですが…」と、聞いてみた。すると先生、いつもの苦笑い顔で、「まだ本格的に始まってもいないんですよ。　今週の二回のレッスンはお試しだけで、　気に入った子だけが、　来週から選択授業として始めるんです。　まぁ、そのような衣装や靴は、　恐らく必要ないでしょうね。。。」とのこと。やっぱり･･…。選択授業と言うからには、他にも選択肢があるのかも知れないが、娘のあの調子を見る限りは、彼女の中に、他の選択肢なんて有り得ないのだろう。今日も朝から、明日の二回目のダンスのレッスンを、とても楽しみにしている様子だったので、これで学校に行く楽しみが、また一つ増えることは大変有り難いことだ。願わくば、ダンスのレッスンで大いに発散してもらって、いまだにしつこく付き合わされてる、夕方の外遊びから、一日でも二日でも解放されたいな…。フゥー。。。　　

  2007.10.02

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• 合格しました！

  ずっと今まで、と言っても夏頃からの話だが、実は夫が通っている大学の、夫がこの秋から入ろうと思っている大学院の方の、入学を密かに目指していた私。本日、その入学試験が行なわれ、無事に合格しました。しかも首席で！（こちらでは入学試験も順位付き）受験した学科は「ピアノ伴奏科」。今まで大学に通おうなんて全く思わず、どのみち思ったところで、とても通うことは不可能だと思っていた私だが、突然、やってみようかという気になったのは、やはりあの、６月に行なった例のオペラ全曲の伴奏だろう。あの時に、「伴奏ってなんておもしろいんだ！」という事に気づき、そしてそれが、自分にとても向いていることに気づいて、もっと本格的に勉強したいと思ったのだ。とは言っても、子育てをしながらの勉強なので、単に伴奏のレッスンを受けるだけなら可能でも、大学院などに通うと、他の科目も沢山あるので、そんなことはとてもじゃないけど無理だと思っていたが、今回、受験するにあたって一番惹かれたのは、２年ほど前に招かれてやってきた伴奏科の教授。彼は先日亡くなった三大テナー「パヴァロッティ」の、伴奏者を務めていたという、世界的名伴奏者なのだ。夫は２年ほど前に、初めてその教授の伴奏を聞いて一目惚れし、それからずっと、彼の元で勉強したいと言っていたが、残念にも、夫の門下の専属伴奏者とならなかった為に、色々な複雑な人間関係に邪魔されて、ずっとその教授に習えずに来た。もしも私がその先生に師事したりしたら、伴奏のレッスンには必ず歌手が同伴しなければならないので、自分も一緒に習えるのに…とずっと言っており、何とか私を彼の元に送り込みたいようだったが、私が大学や大学院に入ることを拒否していたし、実際、息子がまだ小さかったので無理だった。なので今回、私が入学することによって、夫は正々堂々と、「妻のお手伝い」と言って、その教授のレッスンを受けられることになる。１１月から新学期がスタートし、スムーズに行けば２年後が卒業。その教授のテクニックを盗みさえできれば、まぁ卒業はできなくても良いかなぁ～と気楽な気持ちで、できる範囲でやってみようと思う。実際、私のいつまで経っても、日常会話レベルから上達しないイタリア語では、一般科目の試験をマスターするなんて有り得ないもの。イタリア語でドイツ語の授業なんて受けた日にゃ、三分で頭が爆発する自信あり。秋から夫と同級生だなんて、今更ながら「照れくさいね」なんて話していたが、はてさて、これからどんな生活が待っているのか、だいたい忙しいことが苦手な人間なので、全てをこなす自信は今から全く無いけれど、それでも新しいことが始まるというのは、やはり嬉しいもの。娘が生まれてからのこの６年。勿論、二人の子供に恵まれたことは、他の何にも変えられない幸せであったが、常に、「私はここに子育てをしに来たんじゃない」という、虚しい気持ちが付きまとっていた。子育てをするなら、絶対、日本に居る方が良いのに…と、ずっと思い続けてきたので、今日、試験が終わって、夫が、「長い間待たせたね。やっと勉強できるね。　今までありがとうね。」と言ってくれて、ちょっとグッときてしまった。そしてここで、誰よりも感謝しなければならない人。５歳の時に、私に音楽を始めるきっかけを与えてくれ、ずっと続けさせてくれた私の両親。経済的にも、気力という意味でも、並大抵の苦労ではなかったと思います。本当にありがとうございました。お母さん！これから、アナタの今までの苦労も報われますよ！って、盛り上がりすぎ？？？まだ入学が決まっただけやっちゅうねん！

  2007.09.28

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• びっくり計算間違い！

  イタリア人は…という言い方をすると失礼だし、実際、そうでない人も沢山いるので、敢えて、私の知っている限りではと前置きを付けて、イタリア人には、計算の苦手な人が多い。それも難しい数字になってくると…というレベルではなく、「何でそんな計算間違いするかな！？」というレベルである。これはまだ、イタリアの貨幣がリラだった頃の話だが、郵便局に行って、切手を買おうとした私達。窓口へ行って、1500リラの切手を10枚求めた。するとすぐさま、計算機で計算を始めた窓口の人。1500リラの切手を10枚買う時点で、わざわざ計算機で計算すること自体ビックリだが、ご丁寧にも、「1500ｘ10＝15000」と計算機を叩いた。そして合計の数字が出たところで、夫が「記念切手はありますか？」と話しかけた。大事な計算をしている最中に話しかけた夫も悪いが、そこで二言・三言の会話が交わされ、お金を払う段になって、計算機の合計の数字を見た窓口の人、何故か切手を15枚くれました。その他にも、息子を連れて散歩していた時。その時、息子は1歳7ヶ月だった。通りすがりの人に年齢を尋ねられ、私も1歳7ヶ月と言えば良いものを、「19ヶ月です。」と答えてしまった。すると一瞬、頭の中で計算したらしいその人。「ということは、1歳9ヶ月だね。」と堂々と答える。「1年は10ヶ月じゃありませんよ！」と思わず突っ込んでしまいそうになった私でした。そんなわけで、えらく前置きが長くなってしまったが、ボチボチ9月も終わるので、来月分の子供達の学校の月謝を払いに行こうと、今朝、いつもどおりに子供達を送り届けた後、事務所に寄った。給食費も全て込みで、娘は50ユーロ、息子は80ユーロを支払わなければならない。私達の書類を出してきて、目を通した校長先生。金額の所に、「50ユーロ、80ユーロ」と書いているのを見てざっと暗算。「え～っと、娘さんが50ユーロで、　息子さんが80ユーロなので、　二人分の合計で･…114ユーロです！！」そ、そ、そ、その4ユーロは何処から来たんですか？？？？？

  2007.09.27

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• 冷や冷やしたこと

  ７月の２４日に、日本の免許証をイタリアの免許証に書き換える手続きを完了して、「４０日後には出来てますから。」と言う事だったので、本当は今月の初めには出来ていたはずなのだが、こちらのその手の期間の話には、ことごとく裏切られた経験があるので、ちょっと長めに見積もって、今月末頃に行こうと思っていて、数日前に私の身分証明書関係の書類を確認したら、なんと！滞在許可証がないっっっっっ！！！！！滞在許可証というのは、読んで字のごとく、イタリアに滞在することを許可してもらった証明書だが、これというのは、外国人として外国に暮らすにあたって、何よりも重要な身分証明書であり、コレがないと、いわゆる「不法滞在者」というわけだ。パスポートと同じく、常に丁重に扱っている物だが、そんな物が紛失するなんて、とても考えられない。私は元来、物を失くすということがほとんどなく、きっちり整理整頓している方でもないが、自分で何は何処にあるかというのは、常に把握できているつもりである。なので、よ～く頭をひねって考えてみた。そもそも７月に更新手続きが終わってから、一度も触っていないその書類入れ。絶対に一度も触っていない自信があったので、更新の際に、陸運局に置いてきたとしか考えられない。勿論、置き忘れるなんてことは有り得ないので、考えられるとしたら、陸運局の人が、確認だけしたら返却しなければならない、その私の滞在許可証を、他の提出用書類の中に間違って紛れさせ、返却するのを忘れたということくらい。勿論、各返却される書類等を、その場ですぐに確認しなかった私も悪いが、まさかそんな事が起こるとは思ってもみなかったので、今の今まで気づかずにいたのだ。そんなわけで、今日でなくても全然良かった事だが、もしも本当に紛失してたりしたら…？と考えると、さすがの呑気な私も生きた心地がしないので、今朝一番で陸運局まで行って来た。受け取り窓口へ行って、開口一番、「免許を受け取る前に、是非とも聞きたいことがある」と言って、事情を説明した。係の人も「滞在許可証」となると、事態の深刻さに少し顔を強張らせ、「それを受理したのって、ボクじゃないよね？」って、おいおい！責任逃れかい！実際違ったので否定をすると、すぐさま探しに行ってくれました。そしてさも「俺の手柄」とばかりに、高々と私の滞在許可証を掲げながら戻って来た。ホッ…。「ところで免許証の方はどうでしょう？」とついでに聞いてみた。それもしばらく探してみてくれたが、「残念ながらまだですねぇ～」とのこと。「まだって、もう２ヶ月も経ってるんですけど？？」と私。「でも、まだな物はまだですよ。」と係の人。「じゃ、いつになったら受け取れるんですか！？」と私。「まぁ、１５日か２０日後くらいにもう一度来てよ。」と係。「えっ？もう既に２ヶ月待ってるのに？　更に２０日も待つんですか！？　　　その時には確実に出来てるの？」としつこい私。「わからないけど、試しに聞きに来てみてよ。」だって！朝の大渋滞の中、聞きにだけ来れるかよ！こういう時、日本だったら電話で問い合わせできるのに…。っていうか、２ヶ月も待たされませんよね？

  2007.09.25

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  娘の頻尿、その後・・・

  子供達の学校が始まって、ちょうど３週間が経ちました。始まってすぐに再発した娘の頻尿。娘が機嫌良く学校に行ってる分には、余計な心配をするのも良くないかと思い、先生に聞くこともせずに放っていた。娘の口からは、頻繁にトイレに行ったという日もあれば、一回しか行かなかったという日もあり、一喜一憂という感じではあるが、少しずつでも良い方向に向かっている様子である。そして今日の午後、子供達を迎えに行った時、先生に「お母さん、ちょっとちょっと！」と呼ばれた。先生と言っても、担任の先生ではなく、ウチの子供達が通っている学校には、小学校と幼稚園の共通の入り口の所に、いかにも「ベテラン」という風格の先生が居り、幼稚園・小学校全ての子供達を管理し、保護者と先生達との間に立って、各連絡事項から様々な要求から苦情まで、全てを請け負って仕切っている先生が居り、その先生に呼ばれたのだ。娘はまだ教室から出てきてなかったので、先生は今の間に…と、コソコソ話し始めた。「娘さんの頻尿のことですが、　トイレ係の人の報告によると、　まだ時々、頻繁にトイレに来ることがあるそうですが、　どうやらオシッコはせずに、　手だけ洗って立ち去る時もよくあるみたいです。」と。「手だけ洗って立ち去る？？？？？」どういうこっちゃ？？？と思ったものの、これは今までの経験から言って、きっと「困ったことだ」と言いたいに違いないと思い、「一体、それはどういうことでしょうか？」と白々しくも聞いてみた。するとその先生が言うのには、「まぁ、手だけ洗いに行くというのは、　一種の息抜きみたいなもんでしょう。　たまに疲れたら、　気晴らしに手を洗いに行ってるんじゃないですか～？　子供のすることですからねぇ～。　まっ、ごく普通のことですよ。　何はともあれ、オシッコそのものの回数は、　確実に減っているようですのでご安心ください。　担任の先生は、いつでも好きなだけ行かせているようですので、　どうぞご心配なく！　トイレ係の方から、そういう報告がありましたので、　一応お知らせしておきました～。」という事だった。てっきり手だけ洗いに行っていることについて、何か咎められるに違いないと思っていた私なので、この先生の、温かく優しい、　そして大らかな言葉を聞いて、改めて良い先生・学校に巡り会えたんだと思った。この取り仕切っている先生と担任の先生、そしてトイレ係の人に至るまで、みんなで意見を統一して、娘の症状を温かく見守ってくれているかと思うと、とても胸が熱くなった私であった。そしてそんな中、やっぱりいつも忘れられがちな息子。彼も毎日、頑張って幼稚園に行っている。他の子供がお母さんと離れられないで泣いている中、一人、さっそうと肩で風を切って、私の方を振り向くこともなく、教室まで走って行く息子。その息子の担任の先生もステキな先生だ。毎日、色んな物を作らせてくださるようで、画用紙で作った船などの乗り物から、お人形、果物や野菜など、ほとんど毎日、色々な作品を、「お母さん、これ、今日のカント君の作品です～。　上手に出来てるでしょう～？」と笑顔で渡してくれる。がしかしっ！これはどう見ても、１００％、先生の作品ですね。黒い種を一個くらい貼りつけただろうか…！？　

  2007.09.24

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• アロエ軟膏さまさま

  もうかれこれ２年以上前のことだと思うが、日本人会のママ友Ｈさんが、日本から「アロエ軟膏」を持って来て、愛用していると聞いて、私の実家では「オロナイン軟膏」派だったので、「アロエ軟膏」は見たことのない薬だったのだが、「アロエ」と名が付くだけで、何だか何にでも効きそうなイメージなので、一昨年の夏に日本に帰った時に買って来た。ところがそれ以来、この「アロエ軟膏」が、我が家では大重宝している。始まりは確か、娘が下痢をした時かなんかに、肛門が真っ赤になって痛がった時だったと思うが、その時に、その「アロエ軟膏」が良く効いて、すっかりそれを気に入った娘。それからは、どこかが痛いという度に、「じゃ、アロエ軟膏塗っとこか！」ってなノリで、様々な用途に使用してきた。そしてそれを見ていた息子が、少し前から、アロエ軟膏にすっかり魅せられ、彼もまた、事あるごとに、「ヴェルデ（緑）のおきゅり（お薬）塗ってー！」と言うようになったが、これがまた、切り傷などの正当な症状だけでは治まらず、やれ、蚊に刺されたから塗ってくれだの、やれ、指を挟んだから塗ってくれだの、やれ、ぶつかって痛いから塗ってくれだの、やれ、おチン○ンが痛いから塗ってくれだの、やれ、キ○タマが痛いから塗ってくれだの、最終的には、「なんか痛いから塗って～～～！」と、何の傷もないツルツルの肌を差し出して、「アロエ軟膏」を要求する。まぁ、間違って使用したところで、特に害のない薬だろうから、グズった時には、「よし！じゃアロエ軟膏塗っとこか！」と、すぐさまアロエ軟膏に頼る私である。２年経った今でも、まだ容器の中には半分近く残っているが、アロエ軟膏無しでは、もはや生きて行けないかも知れない我が家。そろそろ本物のアロエを栽培することも、考え始めなければならないかも知れない…。

  2007.09.23

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• 偶然の出来事

  子供達の学校が始まってから、休日の遠出は控えていた我が家だが、だいぶリズムも整ってきたし、土曜日なら翌日もまだ休みなので問題ないだろうし…ということで、今日は久々にソレントへ遊びに行きました。さすがにもう、海水浴をするには涼しいので、いつものように町を散策。するとバッタリ、夫の大学の先生に出会った。立ち話をしていたら、「君達は今晩の演奏会を聴きに来たの？」と先生。聞くと、今晩、ソレントの町の教会で、歌と弦楽五重奏の演奏会が開かれるという。そして歌いに来るのは、世界的にも有名なソプラノ歌手。しかも私の好きな歌手だ。勿論、そんな演奏会が行なわれるなんてことは、全く知らずに来た私達。まさに帰ろうとしていた時だったのだが、今回の企画者であるその先生が、「子連れで来ても良いよ」と言ってくれたので、そんな大歌手の声を生で間近で聴く機会なんて、そうそうあるもんじゃないしということで、それからまた２時間近く時間を潰して、演奏会へと足を運びました。まだ息子が生まれる前は、娘を連れてよく演奏会に行ったものだが、息子が生まれてからは、めっきり回数が減って、息子はほとんどと言って良いほど、演奏会というものに行ったことがない。前回行ったのは、まだ歩き始めて間がないような頃ではなかったか？まだ言い聞かせてもわからない歳だったので、始まって一曲目であっという間に出て行った記憶があるが、今回は始まる前に懇々と言い聞かせ、「今日、お利口さんに聴けた人は、また次回も来れる。　でも騒がしくしたら二度と来れない！」と厳しく言い渡し、果して今回は一体、何分聴けるか…！？と、ドキドキしながら始まるのを待っていたが、すると素晴らしい成長！！始まって前半の４０分間、一度も声を発することなく、黙って聴いていた！事実は、途中から「オッパイで口封じ作戦！！」を実行させていただいたんですが…。（苦笑）最近、キレイな静かな曲を聴くと、「悲しい、悲しい」と言って涙を流す娘は、演奏会が始まって２曲目くらいに、すでにそんな曲が登場し、ほとんど泣きながら聴いていたけれど、声は一度も発さなかったので、彼女も合格！！結局、前半の４０分が終わったところで、娘がトイレに行きたくなったのと、時計がもう夜の９時半になろうとしていたので、続きは諦めて帰って来ました。今年は娘が就学年齢に達したこともあり、是非とも国立歌劇場にも、聴きに連れて行きたいと思っていたので、どうやら大丈夫そうな様子を見て安心した。そんなわけで、今日は偶然に、素晴らしい歌手の歌声を聴け、子供達の成長も見ることができて、中々充実した休日を過ごせて満足な一日でした。

  2007.09.22

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• 勝手な言い分

  毎朝８時に子供達が家を出るので、いくら遅くても７時には起きてもらおうと思うと、やはり夜は８時には夢の国へと旅立ってもらいたい。毎日、３時半に学校が終わって４時前に帰宅。それから８時までの間、特に夕飯を食べる６時からの２時間は戦争のようだ。私が一人の時は、勿論一人で全部するわけだが、夫が夕飯に間に合うように帰ってくると、やはりそれから寝かしつけまでの間は、色々と手伝ってもらいたいと思うのは当然だろう。夫は夕飯の片づけが、自分の一番の弱点だと言うほどに、それだけはどうしても嫌がるので、夕飯を食べた後は、私が食器の片づけを中心に、他の全ての片付けも担当し、夫は子供達のお風呂と寝かしつけの準備を担当する。ところがここで、とても大きな感覚の違いが生じ、いつも些細なことで揉めてばかりの私達。根本的に考え方が違うのだろうが、私→とにかくサッサと動いて、なるべく早くベッドに入り、　　それから少しの間、のんびりと話をしたりしたい。夫→穏やかな眠りに突入するために、　　焦らずのんびり、楽しく寝る準備をしたい。といった具合だ。なので、私が焦ってバタバタと、食器を片付けたり部屋を片付けたりと動いている横で、いつになったら終わるかわからないハミガキ＆いつになったら入るのかわからないお風呂＆いつになったら上がるのかわからないお風呂＆いつになったら着るのかわからないパジャマ･･…と、延々と「いつになったら…」状態が続くのは、私の顔を段々とな感じに変化させてくれる。そして先日、何を思ったか夫は、「いつになったら上がるかわからないお風呂」が終わった後、「いつになったら着るかわからないパジャマ」を放棄し、一人で湯船に浸かってる～～～～。はっきり言って、な顔になりました。さすがに我慢がならなくなり、「アンタは一体、そこで何をしているのよ！？」と、「子供を裸で放ったらかしたまま何をしているのよ！」と、詰問口調で訊ねました。「べ～つ～に～。お風呂に入ってるだけ～。　子供達は楽しそうに遊んでるから良いかなぁと思って。　ハァ～、気持ちええわぁ～。」ですと！ここから先は私が怒りのを吹き、とても穏やかなおやすみタイムとは程遠い状態になったのは、もはや言うまでもないだろう。そしてそれから数日経った今日、また同じ事を試みようとした夫を、娘が必死になって止めました。「パパ、やめときって！」と。すると夫は私を側に呼び寄せ、（↑もう既に彼は湯船の中に居たので身動き取れず）「ほら見てみ、この前ママが怒ったの見て、　　子供達は可愛そうに、ビビってるやんか！」ですと！そして更には、「そのすぐに怒る癖、何とか直した方が良いよ～」ですと！私も言わせてもらいました。「私は理由もなく怒ってるんじゃないわい！　常に原因を作ってるのはアンタやないの！」と。すると彼は、「わかってるよ。　一番の原因は『物を片付けない所』と言いたいんやろ？　でも俺がその最大の欠点を直すよりも、　Ｎちゃん（私）が怒るのを直す方が、　きっと簡単やと思うなぁ～。　まずはそちらから直してみれば？」ですと！なんて勝手な言い分なんだーーーー！ム・カ・ツ・クーーーーーー！

  2007.09.20

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• 今日はナポリの祝日

  こちらには、各町に聖人が存在するが、ナポリの聖人は「ジェンナーロ」。そして今日は「聖ジェンナーロの奇跡祭」という、ナポリだけの祝日。ナポリのドゥオーモ（町の一番大きな教会）に、ずっと保管されている聖ジェンナーロの血。それが普段は固まっているが、毎年９月１９日の当日のみ、その血が溶けるという奇跡が起こるらしく、地方のニュースで「今年も溶けました！」と、神父さんが、瓶に入ったジェンナーロの血を、高々と掲げて披露する。がしかし、普段の固まっているところは、見せてくれないわけなので、「ほんまに今日だけ溶けたん～～～？？？」と言いたくなるが、過去に一度だけ溶けなかった時に、大地震が来たそうなので、こういう事は、あまり深く追求しない方が賢明だろうと思われる。そんなわけで、今日はナポリだけの祝日。ナポリはナポリでも、ナポリ県内ではなく、ナポリ市内のみの休日なので、いくらナポリに住んでいても、仕事場や学校がナポリ市外の人は普段通りという、何とも不思議なシステムだ。勿論、その反対もあるわけで、全然ナポリ人でも何でもないのに、ナポリ市内で働いているから休みなんてことも。そして我が家は、家も夫の大学も子供達の学校も、全てナポリ市内に位置するため、家族揃ってお休みの一日であった。今までは、夫はこの奇跡祭のイベントに、何かしら歌いに行っていたのだが、今年は卒業試験を目前に控えていることもあって、パスしました。娘は娘で、珍しく宿題を持って帰って来たので、昨日、今日に分けて宿題に追われてました。とは言っても、まだ読み書きの勉強は始まっていないので、色を塗ったり線をなぞったりというものばかりだが、それも段々とレベルが上がってきて、中々やり甲斐のありそうな宿題だったが、頑張って一人で仕上げていた。間もなく、アルファベットも始まるのかなぁという雰囲気だ。明日、明後日と学校に行ったら今週も終わり。子供達は大喜びだが、私は複雑…。

  2007.09.19

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• 君の娘は・・・

  これは最近、息子の中で流行っている言い回し。そしてこの言葉を、私に向かって、つまり自分のお姉ちゃんのことを指して言う。勿論、日本語ではあまりこういう言い方はしないので、これらは全てイタリア語で表現されるが、「君の娘がお腹が空いたと言ってるよ。」とか、「君の娘がイジワルをするよ。」などと、さも自分は全くの赤の他人のような言い方。一歩外に出れば、見ず知らずの人に、私と娘を、「彼女は彼女の娘です。」と紹介。幼稚園で他の親子を見れば、「あれは彼のお父さんか？」とか、「あれは彼女のお母さんか？」など、とにかく、「彼の、彼女の、君の、私の」という、いわゆる所有格形容詞を使っての表現に、やたらと凝っていて、聞いている方も、時々頭がこんがらがるわい！そんな息子。幼稚園に行くようになって、目覚ましい言葉の成長を見せてくれますが、まだまだ上手く言えない言葉も多々あり。言葉の前後が上手に引っくり返るという、誰でも経験アリなことから、母音はそのまま、子音のみが引っくり返って、正しくは、「パパ、カッフェ（コーヒー）のむ？」となるところを、「パパ、ファッケもぬ？」という、何とも舌を噛みそうなややこしい言い方を披露してくれます。そしてそんな息子がここの所、「○○買ってー！」病が始まりました。どうせ買ってもらえないのはわかっているから、そんなに必死になって言うわけじゃないけど、とにかく思い付いた物を「買ってくれ！」という。ところがこれが、理解するのがとても難しい！「そ、そ、そ、それは何じゃい？？？」と言う物ばかり。「それって○○のこと？」と聞き直すけれども、違えば当たるまで延々言い続けてくれます。それではその中から、特に難易度の高いものを三つご紹介。当たった人、エライ！！！ちなみに全て日本語です。１、「ママー、『ボンゴーリ』買ってー！」２、「ママー、スーパーマンの『ディボディボ』買ってー！」３、「ママー、『コココーア』買ってー！」わかりました正解は……１、『ボンゴーリ』『ドラゴンボール』２、『ディボディボ』『ＤＶＤ』３、『コココーア』『コカコーラ』でした～～～～～。いくつ正解しましたか？？？って、そんなもん、当たるかい！ってね。

  2007.09.18

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• 私のおばあちゃん

  今日は日本では敬老の日ですね。子供達にとってはおじいちゃん、おばあちゃんですが、私から見て両方の親達は、「敬老の日」と言われてもピンと来ないくらい、まだまだ若く、元気なので、今日は私の祖母のことについて少し書きたいと思います。夫側と私側の両方を合わせても、生きている「おばあちゃん」は、私の母方の祖母一人。現在９４歳、年が明けて春がくれば９５歳になる。私が記憶している限りでも、２０年以上も前からずっと、「私は１００歳まで生きるのよ。」と言っていたが、本当に１００歳まで生きてくれそうなほどに、まだまだ元気そのものである。その長生きの秘訣はズバリ、「まだまだ私は若い！」という気合いだろう。その証拠に、祖母はいまだに自分の歳を誤魔化している。９４歳にもなったら、それだけで大きな自慢なんだから、堂々と年齢を明かせば良いのにと、いつも言っているが、「そんな年寄りやと思われたら恥ずかしい。　１０歳はサバを読まないと。」だそうだ。今から１１年前、８０歳を越して、お腹を切る大きな手術をした。その年齢で手術をするということ自体、体力的に耐えられるかと皆で心配したものだが、何のことはない、手術後すぐから、入院していると思われることが恥ずかしいからと言って、祖母の友人・知人には「娘が病気しているから手伝いに行くので、　　しばらく留守にします。」と言って、皆の前から姿を消し、入院中も、誰か知っている人に会ってはいけないからと、病室から一歩でも出る時は、必ず「よそ行きファッション」に着替えて、売店などに出かけていた。祖母の子供は６人、孫は１６人、ひ孫は私が知っているだけで１８人と居るが、それら全員の名前、年齢ともきちんと把握しており、お年玉、お祝いなども欠かさず用意してくれる。世の中の情報にもよく通じており、最近は私が遠くに住んでいるせいで、年に一回ほどしか会えなくなったが、まだ日本に居た頃は、「○○に新しいパスタのお店が出来たから行ってみよう。」とか、「○○に美味しい焼肉屋さんがあるから連れて行ってあげる。」とか、「宅配ピザを食べてみよう。」とか「回転寿司に行ってみよう。」など、自分は「超」が３つ付くほどに少食なのに、そうやって会う度に、食べ盛りの私たち孫を率いて、美味しい物を食べさせてくれていた。持病の腰痛が辛くて、最近は大好きな旅行も、随分、回数が減ったが、まだまだ元気と気合いは衰えることを知らない様子。それでもやはり、日本の家族と連絡を取る度に気になるのは、「おばあちゃんは元気か？」ということだが、きっとまだまだ大丈夫だと信じている。これからも元気で居てください。

  2007.09.17

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• 娘、将来の夢を語る

  イタリアは日本のように、新聞が配達されるというシステムはないので、読みたければ町のあちらこちらにある、「新聞スタンド」なる所へ行って自分で買う。その新聞スタンドには、新聞以外にも様々な物が売っており、雑誌の類は勿論、コピーサービス、バスの切符にオモチャまで置いてあり、中々便利な所である。そしてウチのもうすぐ６歳になる娘は、いつもパパがそこで買って来る新聞の中にある、数々の写真を切り取って、それらを冷蔵庫にペタペタと貼り付け、ちょっとした写真展のようにして遊ぶのに凝っている。勿論、それらの写真は、娘の独断で選択されるわけであり、かわいい子供の写真から、セクシーなモデル、あまり見たくない犯人の写真から強面の政治家まで様々。そして娘がそんな遊びに凝っている矢先に、「ママ、私は大きくなったら、　ジョルナリスタ（記者）になるわ。」と言い出した。し、し、し、新聞記者ですかい！！？？？「それはまた若干５歳にして、えらくシブイ夢やねぇ～。」と感心する親二人。「そういえば最近、　　やたらと新聞の切抜きを貼るのに凝ってるもんねぇ～」と夫。「絵を書いたり字を書いたりするのも好きやしねぇ～」と私。なるほどねぇ～～～と感心しながら、「ところで、なんでジョルナリスタになりたいの？」と聞きました。「だって、オモチャいっぱい置いてるから！」おーーーーーーい！「それはジョルナラーイオ（新聞スタンドの店員）の間違いや！！！」そして最後に一言。「それからアルベルトと結婚するねん。」遅れ馳せながら初恋をした娘です。お相手は学校の上級生です。

  2007.09.15

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• スポーツの秋その後・・・

  先週の水曜日に、「スポーツの秋到来！」と題して、高々と「ウォーキングを始めました宣言」をした私。めでたくその後も欠かさず続いております。勿論、土日の子供達がお休みの日は、一人でウォーキングに行くわけにはいかないので、子供達と一緒に公園へ行って、必要以上に体を動かして、良しとしています。日に日に体力が付いて、とても体が軽くなり、気力も充満してくる感じで、毎日、とても体調が良いので、それを見ていた夫も、今日から始めました。それにしても、毎朝ウォーキングに行っているその公園。とても大きなジョギングコースが沢山あるので、それはそれは大勢の人が走りに来ているが、そこには、どうにも見慣れない光景がある。それは、男性が数人で連れ立って走っている姿。そして、その連れ立って走っている数人が、ずっとお喋りをしながら走っているということ。これはかなりコワイ光景である。そもそもジョギングなんてものは、黙って走っていたとしても、それなりのスピードを保っていれば、段々と息も荒くなってくれば、顔も険しくなってきて汗だくにもなる。なのに、そこにお喋りがプラスされるというのは、息の荒さは倍増し、汗の量も増え、何よりも顔の険しさは数倍にものぼる。そしてその状態でお喋りに花を咲かせるので、声はいつもの２倍のボリュームとなり、それが大木の木々で覆って木のトンネルを作っている、まるでアーケード付きの商店街のようなジョギングコースに、響く、響く、響き渡る～～～～。はっきり言って、「やかましい」です！そしていつも、その恐ろしげな形相で激しくお喋りしている人達が、三人も四人も連れ立って、前方からすごい勢いで走ってくるのとすれ違う瞬間を、私は見ないでおこうと思いながらも、つい恐い物見たさで見てしまうのである。

  2007.09.13

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