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2006.08.31
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ファンキーは10Mを超える滝でも平気で飛び込むほど肝っ玉の太い野郎です
しかし、人間というのはおもしろいもので肉体的にタフでも精神的にタフとは限らないのです
今日はそんなお話。

初日、二日目を共に過ごしとりあえず彼は恥ずかしい男だというのがボクらの見解だった
3日目の滝を見てバ・・・無謀なやつだという称号がそれに加わる
そしてその日の夜、ボクらは彼の新しい側面を見る

滝に一緒に行ったジョン・スエの中中組と飲み会するかという話が
疲労困憊&だれかさんの金がない事を理由に流れたためボクらはDVDを借りて見ることにした
夏だし無難に心霊モノの代表である本当にあった呪いのビデオの20巻を借りて家に帰る
このシリーズはパッケージや名前のインパクトの割りに内容はそこまででもないのが特徴で
ファンキーも

「ええやん。ええやん。見ようぜ!」

とかなりノリノリだった

帰省したらビデオデッキが天に召されていたためボクの部屋にノートパソコンを持ち込む
準備をしているとなぜかファンキーが画面に背を向けてなにやら荷物をごそごそ・・・
ボクらは無視してディスクを挿入して電気を消した
準備は万端だ!
一人を除いて・・・
もちろんそれはファンキーのことだ。まだでっかいリュックをごそごそやっている

こういうビデオは最初が肝心なのだ
製作側が最も力を入れているこの部分を見ないとはっきり損だ
あんなにノリ気だった彼にそんな体験をさせるのはあまりにも可愛そう
ましてやただでさえ少ない所持金を削って見てるというのなら尚更である

「はよしろヴォゲ!!」

「ちょっと待ってや~なんなら先見てていいで」

「おれらがそんな冷たいことするわけないやん。いいから見ろって」

「しゃ~ないな~。わかったわぁ」

そしてビデオがスタート
最初の話は精神病院の焼け跡を若者達が探検する話だった
ハンディカメラを構えてみんなで少しずつ奥に進んで行く
焼け跡はかなり不気味で
所々に残る病室の表示板などが病院の跡地であることを印象づける
焼け残った焼却炉、管理放棄されているため伸びっぱなしの草を掻き分けて一番奥の病棟にたどりつく

第3病棟。

壁に貼られたその文字を見て廊下の奥にカメラを向けた瞬間だった
白い首のようなものが懐中電灯の光に導かれるように
スゥーっとカメラに近づきそして・・・










このシリーズではめずらしく怖かった
はっきり言ってびびった
ボクにもっと文章力があればと思うけど、こういうの好きな人は是非シリーズの20を見て欲しい

恐怖をまぎらわそうと横を見ると
タオルケットに身を包み、顔面蒼白で体育座りをしながらブルブル震えている

「まじやべー・・・これまじやべーから・・・」

本気でビビリ上がって画面を見ようとしない
それからは怖くない話だろうと関係なかった

ボクらの興味は完全に彼に「ビデオを見せる事」に移行して
事あるごとに「今の見た?」「やべー怖くね?」
と煽り続けてビデオは終わった
そして

「フリやフリ。びびってやらんとおまえら可愛そうやけなw」

この彼の言葉がボクらのS魂に火をつけた!

「じゃあ今から心霊スポット行こうや」

「あー、ええやん。いこうでー」

虚勢を張る彼を後部座席に乗せて近場の心霊スポットへ(といっても怖いので初心者向けのとこ)
運転すること5分ほど、

「やっぱやめようでーごめん。まじおれ怖いのだめやねん・・・」

今更何を言ってももう無駄である。走り出した列車は止められないのだ

「ファンキーさぁ、お前後部座席で今ひとりやん?」

「うん。それがどうしたん?」

「それがさー。こういうとこ行くとき座席空けといたら乗ってくるらしいよ(^^」

「え(^^;・・・。」

そしてボクらは夜のドライブを楽しんだのでしたw

続くw





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最終更新日  2006.09.01 02:23:38
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