[ファンキー観察日記]の記事一覧 | たんぽぽ日和

ファンキー観察日記５　肉体と精神の狭間で

ファンキーは10Mを超える滝でも平気で飛び込むほど肝っ玉の太い野郎ですしかし、人間というのはおもしろいもので肉体的にタフでも精神的にタフとは限らないのです今日はそんなお話。初日、二日目を共に過ごしとりあえず彼は恥ずかしい男だというのがボクらの見解だった3日目の滝を見てバ・・・無謀なやつだという称号がそれに加わるそしてその日の夜、ボクらは彼の新しい側面を見る滝に一緒に行ったジョン・スエの中中組と飲み会するかという話が疲労困憊&だれかさんの金がない事を理由に流れたためボクらはDVDを借りて見ることにした夏だし無難に心霊モノの代表である本当にあった呪いのビデオの20巻を借りて家に帰るこのシリーズはパッケージや名前のインパクトの割りに内容はそこまででもないのが特徴でファンキーも「ええやん。ええやん。見ようぜ！」とかなりノリノリだった帰省したらビデオデッキが天に召されていたためボクの部屋にノートパソコンを持ち込む準備をしているとなぜかファンキーが画面に背を向けてなにやら荷物をごそごそ・・・ボクらは無視してディスクを挿入して電気を消した準備は万端だ！一人を除いて・・・もちろんそれはファンキーのことだ。まだでっかいリュックをごそごそやっているこういうビデオは最初が肝心なのだ製作側が最も力を入れているこの部分を見ないとはっきり損だあんなにノリ気だった彼にそんな体験をさせるのはあまりにも可愛そうましてやただでさえ少ない所持金を削って見てるというのなら尚更である「はよしろヴォゲ!!」「ちょっと待ってや～なんなら先見てていいで」「おれらがそんな冷たいことするわけないやん。いいから見ろって」「しゃ～ないな～。わかったわぁ」そしてビデオがスタート最初の話は精神病院の焼け跡を若者達が探検する話だったハンディカメラを構えてみんなで少しずつ奥に進んで行く焼け跡はかなり不気味で所々に残る病室の表示板などが病院の跡地であることを印象づける焼け残った焼却炉、管理放棄されているため伸びっぱなしの草を掻き分けて一番奥の病棟にたどりつく第3病棟。壁に貼られたその文字を見て廊下の奥にカメラを向けた瞬間だった白い首のようなものが懐中電灯の光に導かれるようにスゥーっとカメラに近づきそして・・・このシリーズではめずらしく怖かったはっきり言ってびびったボクにもっと文章力があればと思うけど、こういうの好きな人は是非シリーズの20を見て欲しい恐怖をまぎらわそうと横を見るとタオルケットに身を包み、顔面蒼白で体育座りをしながらブルブル震えている「まじやべー・・・これまじやべーから・・・」本気でビビリ上がって画面を見ようとしないそれからは怖くない話だろうと関係なかったボクらの興味は完全に彼に「ビデオを見せる事」に移行して事あるごとに「今の見た？」「やべー怖くね？」と煽り続けてビデオは終わったそして「フリやフリ。びびってやらんとおまえら可愛そうやけなｗ」この彼の言葉がボクらのS魂に火をつけた！「じゃあ今から心霊スポット行こうや」「あー、ええやん。いこうでー」虚勢を張る彼を後部座席に乗せて近場の心霊スポットへ（といっても怖いので初心者向けのとこ）運転すること5分ほど、「やっぱやめようでーごめん。まじおれ怖いのだめやねん・・・」今更何を言ってももう無駄である。走り出した列車は止められないのだ「ファンキーさぁ、お前後部座席で今ひとりやん？」「うん。それがどうしたん？」「それがさー。こういうとこ行くとき座席空けといたら乗ってくるらしいよ(^^」「え(^^;・・・。」そしてボクらは夜のドライブを楽しんだのでしたｗ続くｗ

ファンキー観察日記４　バカを呼ぶ滝

遊徒さんのくれたコメントで昨日の話は大阪では一般的なのか？と、軽くカルチャーショックだったのですが気を取り直して行きましょう大分県は日田市に竜門の滝という避暑スポットがあります自然をそのまま利用した観光地でもちろん入場料などはかかりませんここの目玉は名前が示すとおり中央上部にある滝（飛び込み禁止）とその流れを利用した自然のウォータースライダーです今年は異常に暑く写真のとおり家族連れでいっぱいだったのですがまぁ男5人でムサく遊んでおりましたさて帰ろうかという時のことです大きな歓声と共に滝の上にみんなの注目が集まりました見ると一人の若（バカ）者が今にも滝から飛び降りようとしていますこの滝は飛び込み禁止とはなっていますがそれを管理する職員などがいるわけではないので飛ぼうと思えば飛べるのです「３・２・１・・・０！」一瞬で若者は滝つぼに吸い込まれましたそしてこの光景が大阪代表のバカの心に火をつけてしまったのです「おれ行き方聞いてくるわ！」彼は滝から上がってきた大分代表のバカと数分話した後山に入って行きました（滝には山側から回りこんで行く必要があるため）そして待つこと10分ほど滝の上に現れた大阪代表は履いていたスリッパを滝に投げ入れそしてそして上がってきたバカにさらに新たなバカが飛び方を聞くのでした竜門の滝にはもう一つの名前があります・・・「バカを呼ぶ滝」

ファンキー観察日記その３　水

日本人は水と平和は無料だと思っている良く聞くセリフだがファンキーという男にはこの言葉が本当に良く似合うそしてこの男は育ちが泣けるほど貧しい。どのくらい貧しいかというと彼が食ったスイカの後に赤い部分はまったくない。というか緑の部分も侵食しているくらいだから相当のものだ2日目の昼食時、とんかつとカレーの店キャロットにてカレーという食べ物の性質上水の存在はかかせないしかし彼にとってはもうそれ以前の問題だったオーダー前に出された水を一気に飲み干すとそのまま3回連続おかわりはっきりいってはずかしくてたまらなかった店の人も笑っている・・・最終日の昼食、別府駅内のロッテリアにて湯の町別府に行くことは最初から決まっていた最終日朝の時点で彼の自己申告所持金は1500円弱レンタカーのガソリン代を払うのにそれを使えばおしまいだが本人たっての希望で行くだけ行くことにした昼飯を食おうとしたら彼はこころなしか涙目でボクらから離れていった「金が無いからどっかで時間つぶしてくる」こいつはこういうやつなのだこの状況でだれが「あ、そー？なんか悪いね。じゃあ終わったら連絡するわーｗ」とかいうだろうか？ボクはまんまと彼に3000円を貸すことになってしまったあとでわかったことだが朝の時点ですでに彼は800円ほどしかもっていなかったらしいガソリン代もねーやんけ！話は戻ってロッテリア計算どおり金を手に入れた彼に店員が聞く？「メニューはお決まりでしょうか？」「え～と○○バーガーと・・・それと水下さい」「え・・水・・・ですか？」おそらくこの店で水を頼んだ男はこいつがはじめてだろう店員はかなり動転していたスマイル下さいというバカはいても水下さいという恥知らずは日本にいないのだたしかに今の日本で水と平和は無料といっても過言ではないかもしれないしかし、しかしである「恥の文化」を背負う日本人として忘れてはいけないものがあるはずだとおれは思うぞ続く

ファンキー観察日記　その２

えーファンキーとの出会いまで書いて燃え尽きそうになってましたが今思った。まだ一緒にすごした5日間について何一つ書いてないさて初日、この日は特に何事もなかったというのが正直なところで何事もなくてよかったというのが本音なぜなら自動車免許取得以来全く運転していなかったにもかかわらず、寅・ファンキーを乗せて市内観光の運転手をしなければいけなかったからだ（ペーパードライバーに命を託してくれて二人、ありがとう。しかしおまえら勇気あるなぁ）ここでファンキー９の基本スペックについて思いつく限り解説しよう彼とボクらはネット航海時代というゲームで出会った大学3年生で大阪生まれ大阪育ち長期休みに原チャでバカな距離の旅行をするという病気をもっている容姿はゴツイ電車男（ドラマ）バイトが大好きで自分がバイトをしていることを自慢することはもっと好きアニメも好き。メッセで話しかけて返事が無い時はほぼアニメを見ているなによりエロDVDを愛し彼の大容量HDDのほとんどはこれでうめつくされているあれ？おかしいな・・・いいとこないぞ（^^；初日敢えてあげる点があるとすれば彼の意外な性格だろうメッセで話しかけてくるときは大抵マンコだのオッパイだのではじまる可愛そうな彼だが実際会ってみるとこちらからアクションをしかけないかぎり全くしゃべらない・・・大阪人の存在意義はおもしろいかそうじゃないかで決まると思っていたボクとしてはかなりがっかりな結果だが彼の「バイト以外ひきこもり生活」を考えるとそれもしかたあるまい大阪っ子に自然を体験させてあげようと新日本三景である耶馬溪にて、川で泳いだ時のことだが泳ぐってくらいなので水のきれいな上流まで上がるため川沿いは5メートルほどの崖になっているバカとなんとかは高いところが好きというのは本当らしく彼はそこから何回も飛び降りていたボクは高いところ嫌いなので一回だけどうやら肝っ玉はすわっているらしい夕食前のミーティングにて彼の1週間中津旅行を根底から揺るがす大問題が発生した快適な生活を送るために3万円は持ってくるように通告していたのだが移動費込みで3万円だと思っていたらしく彼がココで使えるお金は残り1万2000円ほどしかないというのだどこの世界に1週間3万円の観光ツアーがあるというのだろうか？それとも彼は1週間ぼくらとずっとゲームでもして過ごす気だったのだろうか？いずれにせよもっとちゃんと説明してあげればよかった。彼は「普通」の大学生ではなく「残念」な大学生なのだそのまま本人の希望で焼肉を食べに行き初日は終了。彼の残金はすでに1万円を切っており非常に不安の残る立ち上がりとなった続く

ファンキー観察日記その１　予定は未定

厚顔無恥という言葉がある。彼ほどこの言葉が似合う男をボクは小泉純一郎以外に知らない・・・8月7日、ボクは8時間の長旅を経て北海道から大分へ帰省した8日からはファンキーと過ごさなければならない予定なので一人で眠れるその日はとても重要な意味を持っていたなどとカッコつけてみたがテストの疲れと旅の疲れが見事にミックスされ泥のように眠るだけであることは明確なのだ夜10時、そろそろ寝ようかと思っていたら電話が鳴ったファンキーからで今彼は門司（九州の入り口）にいるらしい。堺から原チャで大分旅行とよく言えば「頑張り屋」、一般的には「基地外」という属性を持つ彼10時で門司なら3時間弱もあれば中津につくので予定より一晩増えるが家に泊まるかと提案したが「なんか悪いから」と断ってきた。まあ彼がそういうなら強制する必要はない。疲れたので寝ることにした午前2時4分ファンキーからメールが来た「ひまやから空港いっとくわ」爆睡していたが、かなりの間テストで不眠生活を送っていたボクはアラーム音に敏感になっていたため目が覚めてしまったしかしめんどくさい。空港というのはおそらく割りと最近できた北九州空港のことだろう。無視するのも可哀想なのでとりあえず適当に返事をしておいた「いってこい」これが悪かった・・・飢えた獣に餌を与えてしまったことにボクは気づいていなかったのだ。味をしめた野良犬はなんと30分ごとにメールを送ってくるようになったのだ。はっきり言って迷惑千万、ファンキーもそうだろうけどボクも長旅で疲れているのだ。たのむから邪魔をしないでくれ残念ながらこの祈りを聞いてくれるやさしい神様はどうやらいないらしい事は先に書いたとおり・・・2:38「中津もうすぐ」　　「がんばれ」3:35「ついた」　　「おめ」3:37「ファミレスもない･･･しぬ」　　「国道沿いに24Hで漫画つきのラーメン屋がある」最後のほうはブチ切れ金剛だった事は言うまでもない中津についたからといってそれがなんだというのだ。泊まるのを断っているのだから別に迎えに行く必要などないのだ。しかしこれは大きな勘違いだった。ボクはまだ彼の性格について知らなすぎたあと、中津の名誉のために言っておくが中津にファミレスは４軒（ジョイフル３・ガスト１）ほどある！え？逆にはずい？今度は電話がかかってきた。ラーメン屋が見つからないらしい。現在地を聞いたら駅前のホテルの駐車場で寝るところだそうだ。後々このときに無視しておけばよかったと思う事になるのだが、その時は可哀想だったので自転車で迎えに行ったのだった国道沿いのすきやで待ち合わせ。というか電話でナビゲーションして誘導した末目の前に現れたのはちょっとゴツメのA-BOY彼こそが猫鯖の基地（外）ことファンキー9うわさによるとチビノリダーに似ているということだったが実際は、まぁ似てない事もないが・・・というほどだとボクは思った続く

ファンキー観察日記　序の口

今回の帰省は2週間と、今までで最も短い夏帰省だったのだけど体感ではすっごい長かった！なぜなら、人は新しい経験をすると時間を長く感じるから・・・該当する項目は２つ一つは帰省までに自動車免許を取ったため実家でおなか一杯運転。劇的に生活が変化したこともう一つ、ある意味不明な生物（ナマモノ）と約1週間生活を共にしたこと・・・今日から数回かけてその生物の生態についてレポートしようと思ういわゆる夏休み自由研究というやつだ事の発端は7月某日、とあるネットゲームで知り合った男の一言だった「俺大分行くわ」彼はゲームの中でも有名な変人で、その奇行と口の弱さを知らない人はいないというほどだったため、口からでまかせを言っているわけではないと言う事は容易に感じ取れたいわゆるオフ会というやつだろうか？ボクの実家は大分県の中津市にあり、そのゲームを同郷のたか寅・ジョンとやっていた。彼がくるころには丁度みんな夏休みで実家に帰省中なのだ別に来ること事態に問題はない。彼とボク達はメッセでよく話すし、ネットに限って言えば仲がいいと言っても過言でないだろう。一度会ってみたいとは前々から思っていた。ネット上で変人でも現実では意外にまともだったりするかもしれないしねしかし彼の大分旅行計画を聞いた瞬間、「リアルは意外にマトモ説」は音も無く崩壊したのだった宿泊予定は我が家に3日・寅の家に3日の計6日間で日程は8月8日から13日までだと彼は言ったなんというか彼は少し頭が可哀想なんだと思うなにがうれしくて一度も会った事のない男と密着3日、正味6日も行動を共にしなくてはいけないのか？ていうか13日って普通に盆やん親戚とか来るし痛い子の相手とかできんよ等の罵声を本当に浴びせまくった末、12日まで我が家に2日・寅家に3日の5日間の日程で折り合った彼とすごした5日間は驚きの連続だった。続く