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カテゴリ:独り言
実家に帰りたくない、要素の一つだった父の事。 私も歳を重ねたけれど、それ以上に父ももはや老齢だった。 昔は許せなかった事も、喧嘩していたであろう事も 今の私はなぜだか許せるようになっていた。 父を見ていると、何もかもが小さく、そして弱ってるように今の私の目には映る。 勉強をしていた時、父が聴いてきた。 『何でそんな資格を取ろうって思ったと?』と。 それは私に、父はなんて弱い存在になったのだろうかと ある意味では哀れに思い、ある意味では怒りを覚えさせた。 どうしてそこで立ち止まってるの? どうして前向きにやってみようって思わないの?と。 酔っ払うと必ず、『俺は一銭も金が無いからどっこもいけん』という。 なら、少なくてもいい、頑張って父の年齢で出来る仕事を求めて 少しでも母の負担を無くせばいいのに。 かといって、少しだけれどお金を置いて仕事にいっても 出掛けている風もない。 私が実家に居る内に少しでもそんな父を、一歩前に進ませたい。 内に閉じこもった父の遣り場のない気持ちを静めるのが お酒なんだと気付いたから……。 父に思う。 まだあなたには、見れる世界が小さくてもあるんだって。 父に思う。 もっと素敵な余生を見つけて欲しいと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.26 01:56:23
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