いや~~~相変わらず面白いというか熱いwwww
ほぼ女ばかりしか出て来ないのだけど、これがなかなか!
本気で部活してて、女の子特有の派閥を作って誰ぞを仲間外れにしてみたり
他人の足を引っ張ってみたりとか、男の話ばかり・・・って世界とは無縁で、
薙刀に真っ正面から向かってる子ばかり。
男の話というか恋愛なんてほとんどない!←きっぱり
主人公・旭に淡い恋愛感情みたいなのは芽生えますが、それどころじゃない!
っていうのがいいのですわ。。
これ女の子ばかりだけどアニメ化されたら見たいなぁ。
もちろん、原作通りに話が展開するとしてね。
これまでの感想はこちら。
二ツ坂を変える、運命の一日が始まる!
関東大会団体戦本戦出場を逃した二ツ坂高校薙刀部。
ふがいない先輩達に憤った一年生・薙の提案により、インターハイ予選団
体戦出場の5枠を賭けた、部内戦が決行されることに...!
徐々に白日の下に晒されていく、部内の実力差。
土曜の体育館は、かつてない緊張感に包まれる。
傷つき、傷つけあいながら、
その先にある風景を見るために、それでも進んで行く彼女たち。
実力以外に序列の存在しないコートの中で、
旭と真春が、野上と薙が......そして、旭と将子が、対決するーー!!!!!!
この一日が、彼女たちの、すべてを変える。
第60回小学館漫画賞一般向け部門受賞されたということで納得。
さて、前巻ラストで愛知がインハイ予選団体戦の席をかけ全員での部内戦を要求
したわけですが・・・
福留は愛知の中身が伴っていればそういう人間は嫌いじゃないと部内戦を承認。
これまで仲良くやってきた二ツ坂高校の薙刀部が初めて本気で試合を行うことに。
うん、もし日本一を考えているのなら、これくらいは当然かも。
福留が言うように(彼女はそのトップにいたわけですし)今の二ツ坂の状態では
ヌルいのでしょうね。
少ないメンバーであってもお互い切磋琢磨する気持ちと勝ちを獲りに行く貪欲さが
なければ、とても強豪校を相手に勝てるとは思えず。
いくら厳しい練習を重ねたとしても結局は最後は精神力の戦いになるんでしょう
からね。
試合形式は総当たり戦で上位5名がそのままインハイの団体メンバーに。
愛知は嬉しそうに母に報告しますが「先輩方に稽古をつけてもらえるのはいいわね」
っと母はあくまで娘を若輩者扱い。
愛知は「私が稽古をつけてあげるの」って自信満々ですが・・・
母の見立ての方が正しい気がするけど、どうなんだろ。
全員が必ず白黒はっきりさせるってことで時間制限なしの一本勝負。
結果は自らがボードに記入することに。
1年初心者はまるで相手にならず、ほぼ全敗。
愛知はえりに勝ち、旭もまた今のえりでは自分が勝ててしまうと歯がゆくて。
えりは試合中、旭が自分を立ち直らせようとしてることを感じ取りますが、逆に
後輩に気を遣わせてしまう自分を情けなく思い・・・
旭と愛知の試合は旭が面を入れて勝ったようで。
旭と真春の一戦は、真春の勝ち。
真春は怯えなくなった旭を強くなったと感じますが、1年間の旭の練習態度を思い
出し、旭が弱かったことなど一度もないと思い直します。
試合が終わってから旭が嬉しそうに笑うのが印象的でした。
真春は旭にとって憧れで、とてもじゃないけど手が届くとは思えなかったのに
ちゃんと試合ができるまでになったことが嬉しかったんでしょうね。
えりは将子との試合中に棄権してしまいます。
彼女が精神的に不安定だったのはあれもこれもちゃんとやらなくちゃと抱え込んで
どれもできなくてパンクしそうになってたからだったんですね・・・
部長だから部内をちゃんとまとめなくてはいけない、自分自身も3年だから試合に
勝ちないのに集中できない、受験生で模試があるのに勉強も出来て無い・・・
どれもいっぱいいっぱいで、前日も寝て無いから精神的に限界になってしまった
ようで・・・
トイレで一人泣くえりに「部活と勉強の両立が大変ならやめたらどうです?」
っとさくら。
なんてこと言いだすのかと思ったら、さくらにはちゃんと考えがあったようで。
この子、最初から言いたいこと言いまくりだし嫌なヤツだなって思ってたんですが
今は一番成長したのかもしれないと思いましたわ。
一度、薙刀を辞めてそれから戻ってきたってのも大した根性だし、本気でやりた
いと思ったからだろうし、戻る勇気ってのも相当だっただろうし・・・。
それらを経て、今のさくらがあるわけですが、そういう離れたところから見る感覚
ってのがある子は面白いですわ。
本人が自覚してるのもなかなか。
さくらはえりに対しずけずけと「あれもこれもと欲しがり手放さない先輩は欲張り
だ」と言います。
全部欲しがって背負いこんで辛そうな顔してバカみたいだと。
えりは自分をますます傷つけるようなことを言うさくらに性格最悪で大嫌いだと
応戦しますが、さくらはそれを受け止め、自分とえりが似ていると言いだします。
「全て途中で投げ出したらダメだからやめることなんで出来ない」と言うえりに
さくらは部長の座を譲れと。
それは将子にも旭にも出来ないことでさくらだけができることだから、えりから
引き離せる荷物はそれしかないからやらせてくださいってことだったんですね。
凄いよく見てる子だよ・・・。
えりと同じように全体が見えてしまい、足りないところに気づいてしまうからこそ
自分はえりの気持ちがわかるし気になるのだというさくら。
しかもえりが投げ出すのではなく、「狡猾で性格の悪い後輩に部長の座を奪わ
れるのだ」とえりの気持ちを楽にする言い方までして・・・
さくらははっきりモノを言うからキツク感じるけど、変な慰めなんかより、今の
えりにとって一番の解決策を提案した形になりましたね。
泣いていたえりもさくらの本心を知って立ち直ることができたようです。
その上「安心してください、私、絶対先輩より上手くなってみせますから」
ってダメ押しまでwwww
いいキャラに育ちましたわ。
えりは随分楽になったでしょうね。
これは真春にも文乃にもできなかったこと。
二人の約束を他のメンバーが知るのはもう少し先の話のようですが、今回のさくら
には感動しました。。
愛知は初心者に対する旭の態度を「“私まっすぐです”って感じで嫌いだ」と言い、
なんで旭に負けたんだろうと悔しがります。
次にやったら絶対勝てるという愛知に将子は「負けは負けだから素直に認めろ」と。
それをアンタが言うかって愛知ですが・・・
うん、確かにそうだよね(^^;
将子は愛知の言うことは正しいけどムカつくと言い、愛知も将子は仲間だと思って
いたけれどがっかりしたと険悪なムード。
二人の勝敗は愛知の勝ち。
将子の攻撃を福留は取らないんですよね。
将子に厳しいのかと周りは思うものの実は技が荒いから取れないってことのようで。
浅かったりズレてたりするってことかな。
真春はわかってるようですね。
愛知もそれがわかっていたから将子の攻撃は取られないとかわさなかったようで。
生意気な態度だけれど、対戦してみて愛知が上手いことを知る将子。
自分が実力的にも精神的にも弱いことを思い知らされることに。
でも、それを認めたことで開き直ることもできたようです。
将子も成長してますv
えりとさくらは愛知が上手く、これからの二ツ坂の貴重な戦力になることを喜びます。
が、あとはどうやってあのこまっしゃくれた鼻っ柱をへし折って従順な兵隊に作り直す
かだと頭を抱える二人www
いやいや、マジいいわ、この二人ww
最後は旭と将子の試合。
旭はこれまで大好きな友達であった将子が、旭に負けたことを認められなくて悔しく
思っていることを正面から受け止めてます。
将子が前にいてくれたから自分がダメでいることを許されていたのだと気付き、でも
もう甘えるのではなく将子の隣に並ぶことを決意。
将子も旭に負けたことで、これまで旭を格下だと思っていたからこそ世話を焼いたり
優しく出来ていたことに気づきます。
自分はそういうセコくて弱い人間だと自覚し、そんな自分と決別することを決意。
最終戦はお互いのプライドを懸けた試合に。
これは面白い!!
お互い譲れないって緊張感が半端ないです!!
部内戦を行うことで、2年の成長著しいことが見事に描かれてます。
が、ここで次巻(><)
うう・・・早く続きが知りたいです。