何となく中をパラパラみて面白そうだったので借りてみました。
コミックゼノンで連載中のようですが、この雑誌は過去の作品も含め2,3
作品名を知ってるくらいで読んだことあるのは「ワカコ酒」くらいかな。
あまり期待をせずに読み始めたのですが、これが意外に面白かったです!
16世紀初頭・フィレンツェ。
芸術など文化活動が花開いたルネサンス発祥の地。
そんな活気あふれる華やかなる時代に、貴族家生まれのアルテが
画家工房への弟子入りを志願する。
女性がひとりで生きて行くことに理解のなかった時代、様々な困難が
アルテを待ち受ける。
最初は貴族の出の娘が一般庶民の中で生活なんて出来るわけないし、
ましてや一人で着替えすらしたことのない環境にいたのに金槌やら釘やら
扱えるわけないやん
って思ってたんですが、そのうち、まぁそれは置いといて・・・っとアルテの
頑張りを認める私がいましたwww
女性の地位が低かった時代だと言われてますが、実際はそうでもなかった
という研究もありますし、アルテのように男性が主だった職場環境の中で
女性でありながらも成果を上げていた人もいたようで。。
ただ、元々身体が丈夫だったとか小さい頃から力仕事をしてて体力がある
っていうならともかく貴族の娘さんが力仕事は無理ざんしょって思いは拭え
ないのですけどねw
でも、まっすぐに直向きに前に進んでいくアルテは溌剌としてて彼女から
元気がもらえるのですわ。
アルテは師匠であるレオに恋心を持つようになるのですが・・・
うん、それは充分ありえるよね♪
大体男女同じ屋根の下(アルテは屋上だけどww)に住んでいるのだから
何かしら意識してしまうこともあるよねと。
レオの方は全くアルテを異性としては見てないし、使えなければいつでも
追い出すくらいのつもりでいるんだけど、それが段々と意識し始めて・・・
これは美味しい展開になりそうなのですわ。
最終的にはレオの嫁さんになるのではないかと思われ・・・
とはいえ、そういう感情を持っていては女一人で生きていくには邪魔なだけ
っと高級娼婦であるヴェロニカに教えられて・・・
彼女の人を傷つける仕事は納得がいかないけれど、彼女がしてきた数々の
努力は尊敬するアルテ。
レオのことも恋心に支配されてるようではいけないと仕事への集中を取り戻す
のでしたv
この時代の衣装や街並み、部屋の内装や人々の暮らしぶりなども興味深く
なかなか渋い作品で気に入ってしまいましたv
3巻ラストに新な問題を起こしそうなキャラが登場してこれから先の展開も
楽しみなところです。
気になる方はコミックゼノンのHPから一話試し読みもできますし、コミックスの
あらすじも読めますのでどうぞ。
なかなかのおススメ作品です!