すっかり感想が遅れました。
ついに決着付きましたね。
前巻の感想はこちら。
一度きりの夏...インターハイ予選開幕!!
二ツ坂高校部内戦、最終試合。
旭vs将子戦がいよいよ決着!!
インターハイ予選団体戦出場の上位5名が確定し、一致団結
したかに見えた二ツ坂だが...!?
問題児の一年生・薙、
ライバル高校・國陵。
旭を見守る夏之。
人知れぬドラマを抱える彼らは、今、何を思うのか。
そしてその時、旭はーー!?
真春たち三年生と挑む最後の夏...
インターハイ予選が、遂に始まる!!
いや~~~長い試合でしたね。
部内戦の旭と将子の試合は25分以上もやってたようで。
最後は陽の光が目に入りながらも旭が踏ん張って勝利。
将子も結果は悔しいけれどそれが現状だと受け入れることができた
ようです。
一位は真春、二位は同率で旭と愛知、四位は文乃と将子。
この五人がIHの団体の代表選手に。
無難なとこですよね。
旭はあんな底辺からよくここまで力をつけてきましたね。
旭の努力が実を結び始めてますv
うん、頑張った人が強くなるのは単純に嬉しい!
で、IHメンバー選出のついでに部長も交代。
えりは残りの時間を選手として頑張りたいということで。
次期部長はさくら。
旭と将子は内定を知らなかったからビックリ。
二人とも自分が選ばれるのではって思っていたことに私がびっくりwww
この二人はどう見ても部長のタイプじゃないよ、選手だよね。
上手い人が部長になるんじゃなくて部をまとめられる人、士気を高めることが
出来る人が部長なんじゃないかなと。
二ツ坂薙刀部ではIHを前にオリジナルの防具を作ったようです。
へぇ~~~ですわ。
そういうのってあるんですかね。
ユニフォームみたいな感じて一体感は持てると思うんですが、そういうのって
団体戦に影響あるのかな???
薙刀って試合自体は個人で戦うわけですしね。
チームプレイがあるわけじゃないし。。
とか思ってみたり。
みんなでチームとして一つになろうとしてる時に愛知は自分の防具を使いたい
と主張。
みんなと同じ防具をつけるのが嫌というわけではなくて、高校入学時に母に
買ってもらった一生ものの防具で出たいのだとか。
えりは「せっかくだからここにいる間くらい着けたら」と誘いますが、愛知は
「みなさんにとってはここにいる間くらいなんでしょうけど私にとっては一生の
問題なんです」
旭は気づきます。
えりが何気なく口にした「選手でいられるのはあと三カ月」っという言葉には
「卒業したら薙刀をやるつもりはない」という意味があり、愛知が口にした言葉
には「一生薙刀と関わっていくつもりだ」という意味があることを。
薙刀に対する思いの違いを感じた旭は愛知に比べたら自分はまだお祭り気分
なんだろうなと少し恥ずかしくなりますが。。
う~~~ん、でも、一生薙刀を続けていくつもりならば尚の事、長い一生のうち
高校時代くらい部活でみんなと一体感を持って試合に臨むってのもいいんじゃ
ないのかなとか思ったり。
そういう柔軟な思考ができるかどうかが人としての度量かな~とか。。
ただ、仲良しごっこをするってことではなくてね。
旭は愛知は凄いなと思うものの、彼女が「薙刀を好きだと思ったことは一度も
ない」と知って驚きます。
旭にしてみたら好きだから続けてきた、続けられた薙刀なのに、愛知にとっては
薙刀が苦痛ですらあるようで。
愛知にとっては薙刀は母親に自分を認めてもらう手段なんですよね。
母が褒めてくれるから、母が喜んでくれるから、母が自分を見てくれるから
だから薙刀を頑張ってきただけで、決して好きで続けてきたわけじゃなくて。
もし母が愛する薙刀を自分が辞めてしまったら自分は愛してもらえないんじゃ
ないかって不安が絶えず愛知にはあるようで。
でも、これにはもう母親は気づいてますよね。
優れた指導者であるならば、どういう気持ちで稽古をしてるかなんて見抜け
ないわけがないですから。
自分の娘が教え子の桂香ほど伸びないと思ったのも、上手くなりたいから
稽古するのと褒めてもらえるから稽古するの違いを感じとってるからではない
かと。
とはいえ、娘が母に認めて欲しくて一生懸命に母が喜ぶことをするのは自然
なことだと思うのですよね。
だけど、本人が好きでやってるわけではないと気付いたのならどこかで別の
道を進んでもいいのだということを母が示してあげればいいのにと。
お母さんは薙刀が好きだけど、あなたは自分の好きなことをやればいいのよ
ってね。
國陵の方もなかなか大変なようです。
一堂の誰にも頼らない姿勢が部の雰囲気を悪くし、部員の気持ちはバラバラ。
寒河絵も最初は一堂が孤立しないように面倒みてきたのに全く歩み寄りが
ないだけでなく、反抗的な態度ばかりなのでいい加減嫌になり、一堂を孤立
させることで自分に助けを求めてくると考えたようで。
でも、一堂と同じメニューをこなすことで逆に彼女がいかに凄いかを理解。
練習量も集中力も敵わないと気付き、誰にも寄りかからないことか一堂の
強さならそれを認めることにしたようです。
だから、さみしそうであろうとどうであろうと放っておくと。
それが一堂が選んだことだから。
が、的林は二人の状態を良いとは思ってないんですよね。
もっと二人に歩み寄って欲しいと。
悩んでもどうしようもないんだけどいろいろ彼女なりに出来ることを考えて
ます。
部活ってのは難しいものです。
ただね、私は仲好くなければならないとは思わないんですよ。
特に薙刀は個人競技だし。
とはいえ中高生の間しか経験できない人間関係や経験もあるってことで
部内のコミュニケーションを図る努力はすべきじゃないかなと思うのですわ。
人としてね。
旭はもH予選を前にみんなから急に強くなったと言われて戸惑いが出てるよう
ですが、なんと夏之くんの激励&スキンシップによって乗り越えましたww
おお~~夏之くん、旭を抱きしめたよ。
やるじゃないかwww
夏之はずっと旭を見てたから急に旭が変わったのではなく少しずつ少しずつ
ちゃんと変わっていったんだと言ってくれて。。
みんながやっと気付いただけだと。
それは夏之だけじゃなくて姉の間春も気づいてると思いますけどね。
いや~~夏之くん、これはもう告ったってことでいいんじゃないでしょうかね。
これからこの二人の仲は進展していくんでしょうかwww
夏之くんは旭の支えになってくれそうだし、いい感じになるんじゃないかとは
思うのですけど。
さぁいよいよIH予選。
寿慶さんも見に来てはります!
揃いの防具をつけてビシッと整列する姿に二ツ坂の成長を感じたようで。
試合も早速、二ツ坂が圧倒。
旭の様子にも寿慶さん満足そうです。
やっと旭が認めてもらえたかな。
これは嬉しいですよね!
でも、愛知だけがみんなとは違う防具であることやその佇まいから寿慶さん
何か感じ取ったような??
順当にいけば決勝は國陵と二ツ坂だろうと予想する例の審判やってる先生に
「順当過ぎるのも少し退屈じゃないかい?」と言ってますからね。
これは愛知が先輩たちのようにはいかないだろうと予想してるような?
次巻、IH個人戦は波乱があるようです。
団体戦もどうなるのか気になります。
来月発売なので楽しみにしたいと思います。