大好きな夏目イサク先生の新作。
歌舞伎の世界ってことでどんなかな~っと期待。
歌舞伎の名門・玉乃屋の御曹司で若手女形役者の松川惣五郎と
同じく名門・大谷屋の御曹司で立役の若手有望株・新井源介。
ある日二人は、夫婦役で初共演することになる。
同い年で人気も実力もある源介をライバル視していた惣五郎だが
源介から「ずっとお前と一緒に舞台に立ちたかった」と言われ......?
梨園の御曹司同士の恋絵巻、華やかに開幕--!!
初めに読んだ時はどうしても以前読んでいた歌舞伎を題材にした作品
「ぴんとこな」の二人に重なってしまって・・・
なんとも二番煎じを読んでるような感覚になってしまったのですが(^^;
「ぴんとこな」は勝手に脳内BL化してまして。
相方としてお互い自分が一番でありたいと思うところなんかはライバルと
して芸を磨くってより、まるで恋愛感情のようでしたしw
自分の方が相応しいと思って嫉妬してみたり。
自分だけを相手にして欲しいと思ってみたり。
そんな関係がこちらでも見られるものだからついつい「ぴんとこな」と重なって
しまうのですよね。
ちょっとこれはどうだろう???
って思ってしまったわけですが・・・
ところが、2回、3回と読み返していくうちに・・・
アラヤダwww
もうイサクセンセの作品でしかなくなってしまってwwwww
なんて私、単純なの。
それにやっぱりイサクセンセの作りだすキャラは魅力的。
梨園を題材にするのは相当な知識と情報が必要だから本格的にやろうと
するとどこまでも深くて大変だと思うのですよ。
でも、まぁその辺はなんちゃってでもいいんじゃないのかなと。
結構、私、設定とかはリアルな方が好きなんですけど、初見で読んだ
時程、細かいことも気にならなくなり、梨園の話ってよりイサクセンセの
作品を楽しもうって気持ちのが強くなりましたwww
ハハハ 贔屓に甘い派??
気にならないどころか、むしろ、梨園はおまけ?ってほど。
全くもって面目ない(^^;
最初から源介は惣五郎好き好きで迫ってますけど、惣五郎の方は
ずっとライバル視してきてたからそれを敵意としか見て無くてww
源介は惣五郎と共演できると聞いて大喜びなのに、惣五郎は自分と
同じ舞台に並ぶのに何のプレッシャーも感じてないだとか、源介は
惣五郎のことをライバルと思ってないから余裕でいるとか勝手に
思い込んでるし。
源介が「がんばろー」と声をかければ嫌味を言ったと取る始末ww
面倒臭い子ですよね。
が、源介が実はずっと前から惣五郎のファンだと聞くと途端に機嫌が
良くなってしまうあたり、単純と言うか可愛らしいw
こりゃ源介も堪らんわな。
せっかく仲がよくなってこれからってところだったのに源介は惣五郎と
武兄の仲の良さを見せつけられて嫉妬。
自分が「惣五郎の一番」になりたいって気持ちを惣五郎に気づかれて
ついつい本音を漏らしてしまいますが・・・・
これって恋愛感情だって惣五郎に伝わるんだろうか??
さすがに惣五郎が鈍くても「誰にも渡したくない」って言われたらわかる
かな~
う~~ん、どうだろw
熱いファンだ!としか受け止めてないかも。
それにしても源介のガンガン攻めていくとこいいですねv
武市の前では隠してるけど惣五郎だけの時は積極的ですよね~
早く二人が恋愛関係になるといいなと思いますが、そうなったら舞台の
上ではどう演じていくんでしょうね。
上手くいくものなのかしらん。
夫婦とか恋人の役はお客さんがドキドキするくらい艶っぽくなるかも
ですよね。
女方なのに色気がないのが致命的だった惣五郎が源介によって
花開きそうですわ。
今のところのお気に入りキャラは二人はもちろん、惣五郎の祖父で
師匠の菊右衛門と忠さん。
菊右衛門は源介の気持ちに気づいているのか、単に芸の上で組ませ
れば面白いと思っているのか・・・
多分、前者ではないかと思ってるんですけどね。
源介は菊右衛門の前でも好き好きアピールしてますからね。
そして忠さんはこれから源介と惣五郎にどう振り回されていくのかが
楽しみなのですわ。
二人の現場とか抑えてしまいそうで。
ところで梨園ではそこそこ男色を好む方がいるとしても名門の御曹司
が二人、嫁さんを迎えないとなるとどうなんでしょう~
世襲が主流の世界ですし。。
完全に子供が生まれないとなると養子をとるってこともないことはない
のでしょうが、御曹司であればあれこれ言われそう・・・。
ま、せっかくのBL作品にはいらん心配ですけどねwww
1巻ではまだ二人の関係はほとんど進展してませんが、今後はぐいっと
進んでドーンでぐるんぐるんしてうぉ~~なことに惣五郎がなるそうなので
期待したいと思います。
デレデレの惣ちゃんが見たいw