歴史ものってことで結構じっくり読む作品になるかと思っていた
のですが、やはりこの方の作品はさら~~っと気軽に読むものに
なってしまいますねww
読みやすいって点は評価したいですが、じっくり謙信を読みたい
人にとってはいささか軽めかも。
これまでの感想はこちら。
運命は景虎に、選択を迫る。国か兄かとーー
跳梁跋扈の戦国の世。
女ながらに元服した景虎は、初陣を華々しく勝利で飾り、
武人としての頭角を現す。
しかしそれは皮肉にも、当主である兄・晴景の評判を相対的に
下げることとなった。
亡き父・為景の代からの家臣である黒田秀忠は、晴景を見限り
謀反を起こす。
景虎は、黒田を制圧すべく挙兵するが……!?
少しずつ狂い始める運命の歯車。
優しい兄と強い妹。
互いを想い合うふたりの美しい絆が、戦国の世では、悲劇の種と
なるーー
東村アキコが描く本気の大河ロマン。
女・上杉謙信一代記、第3集!
病弱の春景を見限り謀反を起こした黒田ですが、あっという間に
景虎によって制圧されてしまいます。
景虎凄い。
景虎は黒田に腹を切らせたかったようですが、上杉がバックに
付いていたため強硬することはできず、黒田は出家するだけで
許されることに。
ま、じぃさんだしこれで大人しくするんだろうと思っていたのに
なんとこのじぃさん、とんだ狸じじぃでした。
景虎を女だからと見くびってその実力を見誤ったようですね。
張り切って景虎を迎え討とうとしますが、逆に一気に景虎に押し
込まれ今度こそ討伐されちゃいました。
この時代、女の下に付くなど考えられなかったのだと思われます
が、もし本当に謙信が女だったとしたら相当の逸材だったんで
しょうね。
黒田討伐に大活躍したのは弥太郎。
実在した人物か定かではないようですが、謙信女性説がすでに
真実かどうかわからないわけですから、この際ここは話が面白く
なる方向で弥太郎は実在したってことに。
この弥太郎がホントデカくて強くてまさに謙信の用心棒には
もってこいの人物。
ただし、頭は相当おバカさんのようで(^^;
でも、おかげで謀反を起こすような悪知恵もなさそうなので今後
重宝すること間違いなしでしょうねwww
二度目の黒田討伐にも弥太郎は大活躍。
ほとんど一人で城門をぶち破ってしまったようでww
いいなぁ~~~
私すっかり弥太郎を気に入ってしまいましたわv
見た目ちょっと西洋人っぽいイケメンってのもいいですね♪
姫さんの周りに面白い人間が集まってきてます。
が、景虎が活躍すればするほど越後の国主には兄の晴景では
なく妹の景虎がふさわしいと思う者が増えていって・・・
不穏な動きがあちこちに・・・。
景虎は兄を助けるために戦っているというのに周囲の思惑は
景虎とは逆の方向へ。
こっから先は辛いですね。
今回、衰弱した母の心労を取り除くため綾姫は景虎に女物の
着物を着せるのですが、それがすっごい美人さん!
普段の男装の時よりかっこいい!
自分が毘沙門天の夢をみたばかりに虎に女子なのに戦人に
してしまったと悔む母を安心させるための策。
そりゃ母は女として生まれたのなら女としての幸せを娘には
味わわせてやりたいと願うものでしょうが、あの時代、女は
政略結婚の道具にもさせられてますからね。
伴侶となる人が良い人なら幸せになれるだろうけど、旦那と
実家が戦をするなんてよくある話。
なかなか女として生きることが幸せだとも言い難く。
それに景虎自身が女子としてではなく男子として生きたがって
ますからね。
きっと女だてらに戦に出る身となった方が景虎には幸せなこと
だったのではと思われ・・・。
で、晴景に仕えてるお仙さん。
今回もいい味出してましたwwww
この人もかっこええわwww
病弱の晴景をちゃちゃっとあしらうのも爽快ですが、景虎を
羽交い絞めにしたのなら天晴れ!
ま、景虎もお仙が意味も無くすることではないことくらい理解
してるでしょうから大人しくしてたんでしょうが。
次巻ではいよいよ兄妹で戦となるようです。
ああ・・・本意じゃないでしょうに気の毒。