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カテゴリ:青年誌コミックス感想
別に映画が公開されてるから読んだのでは無くて、新装版が出たので
一気に読んでみました。 以前、旦那が読んでた時はあまり興味を引かれなかったのですが、なんだ 主人公おっさんか・・・ってな感じで。 美形好きの私の食指に触れなかったんですね。 が、新装版が出たことだし一気に読むには良い機会かな~っと手にしたところ 面白かった!! なんと言っても30巻もある作品を「通して読んだ直後にすぐ最初から読み返し たくなって実際に読む」なんてことは私には滅多にないことですからね。 いや~~~~この手の作品好きw 思いっきりネタバレしてますのでこれから読みたいと思ってる方はご注意を。 あと、メインの話にはほとんど触れず私的感想に走ってますのでその点にも ご注意を。
父を殺し、母を攫(さら)った剣客集団『逸刀流(いっとうりゅう)』 に復讐を誓う少女・浅野 凜(あさのりん)は、「百人斬り」の異名を 持ち、己の身体に血仙蟲(けっせんちゅう)という虫を寄生させることで 不死の肉体を持った剣士・万次(まんじ)を用心棒として雇い、逸刀流の 統主である宿敵・天津影久(あのつかげひさ)を追う旅を始める――。 最初はとにかく復讐ってことで影久を追いかけてく凛ですが、実際に影久に 接してみると憎しみもあるものの、なんか協調してしまうところもあって。 そんなわけだから、私はラスト、凛は影久を刺すことはしても殺すまでには 至らないのでは・・・っと思ってたんですよね。 それが・・・ あんなに自分も死にかけてたのに動き出すとか勘弁して欲しいと正直思い ましたわ。 私は影久に死んで欲しくなかったので。 そりゃ、確かにあの形で終わらせることが一番綺麗な終わらせ方かもしれ ないですけど・・・ あたしは、あたしは 影久と蒔絵さんに幸せになって欲しかった!!!! ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!! もうみんなボロボロになってラストに向かってくわけですが、最後の最後 ページ数少なくなってるところでの凛の所行に 「ちょぉおおおおおお、おま、何やってくれちゃってんだよ!?」 マジ勘弁してくれよ、なんでお前が出てくるんだよ? って泣きたくなりましたわ (。>д<)。・゜゜ 蒔絵を失った時点で影久の気持ちを思うと絶望しかなかったですけどね。 英の野郎だけは許せん!!(`^´*) 括られてる木ごと影久がぶった切ってくれましたが。 蒔絵さんには瀕死でもなんとか持ちこたえて欲しかった。 なんとか二人で息がある状態で船に乗って欲しかった・・・ それだけが心残りです。 蒔絵さんは子供を産めない身体になってて、影久は蒔絵さん以外の女を 抱く気はないから子孫は残せないってことで見逃してくれればよかった のに・・・(ノД`) 仕方ないんだけどね。 散々人斬ってるし。 だけど、それを言ったらもっと斬ってても残って人いるんだし・・・ 私にとってはこの話は影久と蒔絵がメインで。 万次と凛には正直あまり関心がなくて。 初めに復讐、復讐って言い続けてたのはわかるけど色んなこと経験してその 虚しさも十分味わってるはずだし、かなり影久と近くにいたりで助けたりも してるのに影久に執着し続ける凛には共感できなくて。 単に好みの女性キャラじゃないってことですが、まぁどうぞ、おきばりやす って程度。 それよりも逸刀流統主・天津影久の方にストーリーを感じるのですわ。 美形だしw 黒髪、釣り目って好み!(〃∇〃v) 「あまつ」じゃなくて「あのつ」と読ませることには不満でしたけど。 読みにくいんだもの。 子供の頃、野犬に襲われそこを助けてくれた少女の強さに畏怖する影久。 そして生涯ずっと傍らにいたいと思い続け・・・ って ちょ、一途じゃないですか!!! 遊女になった蒔絵を探し出して、一晩買っても手を出さないとか。 そういう女だと蒔絵のことを思ってないってことですよね! 即行、身請けしちゃうのがいい。 素直には言わないけど、どこの誰ともわからないような男が蒔絵に触れる ことなどあってはならない!!って思ってますよね。 ところが蒔絵は影久が欲しいのは剣士としての自分だけだと思ってて・・・ 剣士として生きたくはない蒔絵は影久の元へはなかなか来てくれないん ですよね。 その上、万次と戦ったことで自分が剣士となった切っ掛けの父を倒すため 姿くらましちゃうし。 こんなに蒔絵を欲しいと思ってるのに逃げられちゃう影久なんだけど決して 強引には出ないところがまたたまんない (*/-\*) 影久にとって蒔絵がどれほど大きく大切な存在なのかがヒシヒシと伝わって きて私のツボは押されまくり。 逸刀流を束ねていかねばならない立場であっても蒔絵のことは頭を離れて なくて影久は加賀に出かけた時も捜索を怠らず。 あの時は切なかった。 蒔絵は自分が倒すつもりだった父が亡くなってしまったため、剣士でいる 意味を失い、自らの手を縫い付けるんですよね。 剣士であることを辞めるために・・・ 蒔絵を見つけ出した影久が、手の異変に気づいて糸を抜くんですが、もう 糸が肉に食い込んでいるから激痛を伴って。 どんなに痛がろうと手は止めないから肩を捕まっていなさいと影久。 小屋の外に凛がいるんですが、漏れ出る蒔絵の悲鳴を喘ぎ声だと勘違い するのがね(^^; ま、それに近いくらい切ないけど萌える場面であります。 蒔絵にとって剣士でいることはこれほどまでに辛いのだと知った影久は これ以上蒔絵を苦しめたくないって思ったでしょうね。 欲しくて欲しくてたまらないのにね。 手に入れたいのに手に入らない。 気を失ってる蒔絵をそっとなでて出て行く影久に激萌え (/ω\*) でもね、蒔絵だってそこまでしてくれる人にはさすがに抗えないよね。 蒔絵も影久の体調に気づいてたようで。 破傷風になって身体を動かすこともままならない上に心形刀流に襲われて マジヤバって影久の前に現れた蒔絵・・・。 まぁその強いこと、強いこと。 万次やら凶やらの比ではありません。 万次は不死の身体がなかったらとっくに退場のレベル。 身体を駆使して勝ってるだけでそれほど強いわけでもなく。 蒔絵の強さは影久が追いつけなかったと言わしめる強さですからね。 撃たれさえしなければ最強だったのに。 英といい、しつこくいつまでも追いかけてきた吐といい・・・ いい加減にしてくれよ!!!! っと何度心の中で叫んだことか。 蒔絵には例の怪しい薬で労咳を治してもらって影久と異国の地で穏やかに 暮らして欲しかった。 影久が労咳を煩ってる蒔絵を常陸に連れて行かずに残そうとするところも 切なかったですわ (*/-\*) あんなに欲した蒔絵にやっと手が届くというのにやせ細ってしまった身体 を前に失うことの怖さに怯えて・・・。 自分が手を出すことで蒔絵の身体に負担を与えてしまうのではないかと ビビりまくる影久。 欲しいけど失うことの方がもっともっと怖い。 前に妻として抱いたお嬢さんもかなりのご病気だったしおっかなびっくり で抱いてたんでしょうね。 僅か数コマですが、普段あんなに冷静な影久が感情を露わに動揺して・・・ 蒔絵への思いを溢れさせるとこ痺れましたわ・・・(///∇///) クールな顔してるけど心の中では葛藤しまくりだった影久に悶え狂う私。 ここで女なら攻めずにいられましょうか? ですよね、蒔絵さん!! 私は貴方が思うほど弱くないことを証明してみせましょうv キタよ! ヤタ━━━━━━ (/∀\*) ━━━━━━!!!! 待ってた甲斐がありましたv 口づけまではあったけど、ずっとお預けだった二人の愛し合う絵が やっと拝める!!!って諸手を挙げてお迎えするはずだったのに・・・ え・・・ 見せてくれない・・・ 一晩だけの妻だったあのお嬢さんとはそれなりのシーンがあったのに念願の 蒔絵を抱く影久が見られないとは・・・(ノД`) ま、脳内妄想は安定の大暴走ですけど!! はぁ・・・艶やかな蒔絵さんの濡れ場見たかったなぁ・・・ 結局、影久は蒔絵をおいていってしまうのですが、今度は蒔絵が影久を 追いかけて常陸まで。 再会した蒔絵に対し「貴女という人は・・・」って呆れる影久。 「今まで何度も何度も貴方から逃げてきましたが、漸くわかりました。 腹立たしいものですね・・・逃げられるのは」 って蒔絵さんw 目を伏せちょっと眉間にしわ寄せて「・・・判っていただければいいんですよ」 なんなのこの二人!!!! もう好き!!!大好き!!(*≧∀≦*) これまでホント散々逃げられて苦い思いばかりの影久が報われましたよ。 それでもまだ自分の気持ちを抑えて対応するところが可愛らしい。 それなのにそれなのにぃいいいいい こんなに素敵な再会を果たしたというのにぃいいいい!!!! 英の野郎がいらんことして (ノ-_-)ノ~┻━┻ あの阿呆の指示で蒔絵に銃弾の嵐が。 影久は何とか逃れるけど影久も吐との戦いで消耗してるし不眠不休だし。 それでも蒔絵のために身体投げ出して。 こっからの蒔絵さん・・・ それまでも恐ろしいほどに強かったけど瀕死の状態でまだここまで戦えるのかと 戦慄を覚えるほど。 相手が雑魚ってこともあるけど。 ああ・・・幼いあの日 「この先もずっと貴女の剣をそばで見てていいですか?」と言う影久に対し 「いつか必ず私より強くなってね」と返した蒔絵。 このときに既にプロポーズしてるやんか (/∀\*) でもってOKしてるやんか! 影久はその言葉を受けてずっと強くなるために頑張ってたんですね。 純愛じゃないの!! 「貴女を超えられなかった」という影久に「それならまだ私は・・・ あなたの隣にいる意味はまだあるのね」と蒔絵。 「焼き付けてその目に。まだまだ頑張るからね」 ってもう助からないとわかってるから影久も蒔絵さんを止めないどころか その姿を目に焼き付けるって・・・ 幼いあの日は見ることが出来なかったんですよね。 哀しか・・・ 蒔絵の死を受け入れるしかない影久。 あんなに欲しかった蒔絵をやっと手に入れたというのに。 はぁ・・・ ラストは影久の斬られた腕を万次が自分のものにするのですが・・・ たとえ腕がなくなっても影久には生きてて欲しかったよぉ。 腕があるうちに蒔絵をお姫様抱っこできたのはよかった。 確かに凛の子孫である布由と敵であった影久の手が繋がれたことには意味が あるんだろうけど、逸刀流は滅びねばならない流派だったんだろうけど、 それでも・・・ はぁ・・・ ということで、私、2周回後は影久と蒔絵の場面のみ読み返しております。 蒔絵さんどこで登場しても色っぽい。 飛ぶわ、蹴るわで凄いんだけど、心底凄いと思ったのはその着物。 スリットが腰骨あたりまで深く入ってて・・・ ヒラヒラしてて見えそうなんだけど絶対に見えない!! 結構エロアングルになっても仕事ぶりが半端ない。 蒔絵さん、この作品中最強最美ですよね。 作画が素晴らしいですし、キャラが立っててストーリーも面白いので ぜひぜひオススメな作品です。 扉絵とか妖艶だし、女性キャラの身体がため息でるほど綺麗。 私と作品やキャラの好みが合う方はハマると思いますよ!! でもこの作品、ばっさばっさ人間の身体の部位が斬られて飛んでいくし 血はドバーッでグロだし、なんと言っても女性が残酷な目に遭ってます ので女性読者はお気を付けて。 拷問やレイ○シーンもあるし、身体に傷をつけられながらとか残忍だし さすがに私も本当に必要なんこれ?って胸くそ悪くなるシーンが要所に ありました。 屑野郎はちゃんとそれなりのラストを迎えますが、なんだかなぁ・・・な 思いが残るのは否めず。 それでも、勢いのある作品ですし面白いのは確か! ストーリーも途中ダレを感じないわけではありませんが通して読めばまぁ ありかなと思いますし、とにかく蒔絵の美貌と影久の一途さに酔うばかりv 個人的に他に好きなキャラは目黒ちゃんとたんぽぽちゃんw この二人は重い話の中で良い味出して愛嬌振りまいてくれてます。 え~っと万次と凛についてはどうぞ、読んでみて~って感じで(^^; 長いので大変だとは思いますが人気がある作品ってのには十分納得ですv お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年05月22日 00時48分11秒
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