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カテゴリ:青年誌コミックス感想
これ好きなんですよね。
感想は書いてませんでしたが、2017のマンガ大賞に選ばれる前 から読んでたんですよね。 結構、好みが分かれる作品らしいですが、我が家では大人気。 絵も上手いとはいえないし、身体のバランスとかおかしいこと多々。 でも、そんなことが気にならないくらいストーリーが強いです。 とある文芸編集部の新人賞宛に送りつけられた、直筆の投稿原稿。 編集部員の花井は、応募条件を満たさず、 ゴミ箱に捨てられていたその原稿を偶然見つける。 封を開けると、これまで出会ったことのない 革新的な内容の小説であった。 作者の名は、鮎喰響。連絡先は書いていない・・・ 主人公の響はビジュアルからはごく普通の高校生で、大人しそうな 文学少女って感じなんですが、これがトンだ食わせ者で。 誰にも阿ず、ただただ正論だけを吐くのはいいとして、とにかく凶暴。 とても小柄のJKのすることじゃない。 相手がどれだけデカかろうが、全く問題にせず、気にくわなければ 殴る、蹴る。 一応、響が手や足を出すには理由があって、全うなんだけど非常識。 そこは穏便に済ませられないのか???? って思うこと多々。 感情のコントロールも出来なければ、コミュニケーションも円滑に とれない。 これって一種の・・・!? ま、往々にしてそういうタイプの人に天才は多いんでしょうけど。 取りあえず、自分が書いた小説を他人がどう評価するのかが知りたくて 雑誌の新人賞に応募するも連絡先は書かず。 どうやって評価を伝えてもらうつもりなんだろね。 応募条件満たしてないとか、ホント自由。 それでも、この作品の作者を探したくなるほどの作品だったようで。 響は高校の文芸部に入部して執筆活動を始めるのですが、ここでも トラブルばかり。 トラブルというか、暴力事件? 凶暴過ぎて頭おかしいんじゃない?って思うくらいの強烈さ。 が、本人は至って普通のつもり。 やや、やり過ぎる面があるかな~くらいにしか思ってなくて。 程度というものを知らないっていうよりも人間関係のあり方ってことを そもそも理解してない感じ。 こんな響なんだけど、同級生で幼なじみ、家が隣の涼太郎に惚れられて るんですよね。 一方的に。 このイケメンくんがまた普通じゃ無くて、ほぼストーカーに近い。 部屋には響の写真がいっぱいで(^^; いつも響がやらかすとフォローに入ってくれるのはありがたいというか 良い奴だなと思うんですが、彼は響が作家になることには反対なんです よね。 普通の女の子でいて欲しいと思ってて。 いやいやそれは無理だろってとこですが、彼には響が普通の女の子に 見えていることにびっくり。 副題が小説家になる方法ってあるんですが、まぁ全く満たしてはいない ですね。 響は天才だから、なるもならないも他者が放っておかず、勝手に寄って くるわけですから方法も何も無い。 最初の作品で芥川賞・直木賞を同時受賞し友人にラノベの書き方として 参考になるようさらっと書いただけの作品は(友人が勝手に応募して) ラノベの大賞をとってしまうという・・・天才っぷり。 それどころか、小説家になろうとしてる人を潰しにかかってるとしか思え ない言動。 小説家であっても低迷してる人なんかも響と絡むことで潰れていってますし どこが「小説家になる方法」なのか不明。 皆、とにかく響の圧倒的な才能に敗北感を味わうのですよね。 それでも、響の才能に嫉妬しながらも自分の作品を書きあげていく作家も いますけどね。 そういう作家だけが残っていくのには納得ですが、響の才能の影響力が 恐ろしい。 彼女の作品自体は繊細でも、その存在は本人同様に暴力的。 とは言え、周りは振り回されるも響はお構いなしで、ブレないところは 痛快です。 響のキャラに否定的な人も多いようですが、私はさすがマンガ大賞を 取るだけのことはある作品だと思います。 自分の作品に対する思い入れは尋常ではなく、それ故に非常識が過ぎる 行動には出ますけど、言ってることは理解できるから。 今後も響に注目したいと思います。 そうそう「漆黒のヴァンパイアと眠る月」はやっぱり響が付けたタイトル ではありませんでしたね。 響のセンスで漆黒はないわと思ったw 「眠る月」だったのに、かよに付け足されていたってことね。 でも、いくらかよがお馬鹿さんだとしても、60話の扉絵はないわ。 かよも一応JKだから・・・ 作画もう少し頑張れ! 気になる人はどうぞ7巻でご確認を(^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年09月30日 23時17分37秒
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