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カテゴリ:青年誌コミックス感想
アニメ化を待望してた作品ですが、舞台化で良かったのかもとか思って
みたり。 映画とか実写の方がメディアに扱われやすいですもんね。 アニメだと余程の作品以外取り上げられたりはしませんもん。 これまで作品の面白さの割に本屋やTSU○AYAでの扱いが地味だったん ですが、堂々とメインに置かれるようになってて嬉しいです。 今巻は 前半が熊本東高校の話で後半が夏合宿開始でしたね。 久しぶりの寿慶先生の合宿ですv 前巻の感想はこちら。 インターハイ本選目前! 日本一を目標に掲げる旭たち二ツ坂高校の前に立ちはだかるは、 戸井田奈歩率いる鉄壁の絶対王者・熊本東。 誇りと伝統と美しさ。 太陽のような圧倒的存在感を放つ奈歩だったが、 その光が強いほど、影は濃く浮き上がり… 知られざる熊本東の内情が、今明かされるーー そして、旭たち二ツ坂は、夏恒例の合宿へ。 そこで待ち受けていたのは、もちろんーー!? 薙刀にかける少女たちの青春ストーリー。 いよいよ、世界で一番長くて熱い、夏が始まるーー!! 絶対王者の熊本東、チームワークなんて必要ないと言いながらも実は 堅い絆で結ばれてるとか、そう言うのだと思ってたんですが真逆w 本当にチームワークなんて欠片も考えてなかったw 圧倒的な強さを誇る戸井田は本当に自分しか見てないですね。 確かに薙刀は武道だし、なれ合いのチームワークなんて必要ないのかも しれませんが、部活動とはあまりにかけ離れた熊本東の薙刀部。 “中”と“外”って何だろうと思ったら、幼稚園の頃から道場に通っていた者 たちが中で、高校から始めた者が外ってことのよう。 で、熊本東の強さは中の人たちが作ってきてたんですね。 No.2っぽい吉里は物わかりがよく冷静なタイプで、いつも戸井田のフォロー に回ってるのだと思ったら、とんでもなかった!! なんて緊迫したというか不穏な関係なのw 戸井田は吉里を信頼してるんだと思っていたのに、外の人間だから潰しに かかっていたのだとは。 いつも練習相手に指名するのは強いからじゃなかったんですね。 怖ぇえよ! もう、私、ショックでしたわ。 全く部活してる感覚なんて持ってないですね。 部の今後を考えないなんて先輩としてどうよ? 旭と同学年で同じように高校から薙刀を始めた島田と旭との対比の表現が 秀逸! 面白いですよね。 二ツ坂は個の力を上げつつも、部として強くなっていってるように感じます が、愛知の件もありましたし。 でも、熊本東はひたすら個の力に依存してるのですね。 それも“中”にこだわって。 吉里は熊本東が熊本東というだけで価値があった時代は終わってると考えて いて、正しさと強さは必ずしもイコールではないと。 自分の薙刀は正しくも美しくもないかもしれないけど強い薙刀だときっぱり 断言するところがかっこええ。 これは薙刀を武道とみるかスポーツとみるか・・・って視点なんでしょうね。 これって空手とか柔道、剣道などでも言えることですよね。 本来は美しさと正しさと強さはイコールだと思うのですが、それを成し遂げる ことが出来るのは極一部の天才だけ。 って、なるほどな・・・ですわ。 吉里は熊本東を変えるために島田を自分側に引き入れました。 あんなに戸井田に憧れてた島田でしたが、熊本東の本当の姿を知ってすっかり 別人に成長。 元々猛練習して強かったのだから、あとは自信をつけるだけだったんですね。 あの合宿での國陵との試合への繋げ方も上手い。 そうか、あの時の島田はこういう状況だったのか。 今回はなかなか興味深い構成です。 一堂はずっと熊本東に進むつもりでいて、“中”の人として熊本東を引っ張って いく人材だったようですが、一堂の強さへのこだわりや他者との協調を拒絶 する理由も今回の件で納得しました。 なるほど、あの中で育ってて戸井田を目指していたのなら、馴れ合いの部活の あり方は受け入れがたかったんでしょうね。 でも、負けて一堂は変わりました。 一堂は國陵に入ったことでより強くなって欲しいなぁと思います。 認め合うライバルも出来たことですしw 違う自分になりたくて薙刀を始めた旭と島田でしたが、二人の成長の仕方は 大きく異なったようです。 でも、島田が戸井田から離れて自信を付けたのは大いに評価したいところ です。 黒百合さんが今後どのような動きを見せるのかにも注目したいです。 一方、二ツ坂は今年も寿慶先生のところで夏合宿。 今年はまたひと味違う恐ろしい合宿になりそうですね。 一堂と的林も参加とは。 昨年は身体作りが出来てなかったために肉体面を中心とした扱きでしたが 今年は“心”を鍛えることになるようです。 ほぉ~~~ 昨年も旭は根性で乗り切りましたよね。 あの合宿があったから急成長したのだと思われます。 今年は・・・いきなり一年が篩にかけられました。 愛知は問題ないけど、大工原と等々力は場外へ。 大工原は「薙刀以前にねじれた根性を直さんと」ってことで掃除と風呂の 水くみから。 自分が向上することよりもサボってる等々力にばかり気が行ってますもんね。 ちゃんと矯正されるのか楽しみです。 等々力の方はそもそも薙刀をやる気がないってことでどこか涼しい所で過ご してろって意味不な指示。 等々力は喜んでますが、これは一体どういう形になっていくのか?? こちらも興味津々です。 で、残りの者たちは稽古中の打突部位、回数の呼唱以外、一切の発声禁止。 うわ・・・これはキツそうです。 「黙り、そして視つめなさい。己と他者を」 うぉおおおお!! かっこいいけど、厳しいお題が出ました。 これは難しそうです。 でも寿慶さんのことなので乗り超えた後は相当な成長が見込めそうです。 薙刀の試合では己と相手だけの場で極限まで研ぎ澄まされた感覚が必要と されるのでしょう。 極限の時間をいかに支配で出来るかってことでしょうね。 二ツ坂はそこが弱いため、己と向き合い他者を正しく視ることが必要なん でしょう。 一堂とか得意そうですね。 熊本東は真逆で個の確立が鍛えられてるようですから。 “無言の行” 辛い稽古になるのは必至ですが、絶対に成長するはずですので楽しみに したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2017年10月22日 23時35分33秒
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