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カテゴリ:BLもの
ジャンルはBLってことですが、読んで見たらBLではあるかもだけど、そういう
感じがしなかったですね。 この感情はLoveなんかなぁ~~~~って感じですね。 かといってプラトニックな恋愛感情って訳でもなさそうで。 性愛とか情愛ってよりは人として好きLoveって感じかなと思いますね。 最近あまりBL作品も新規開拓してないし、作者さまの他作品を知らなかったので 注目されてる作品ってことで子供達にBLじゃないよって紹介してしまいましたわ。 息子は読んだ後で、面白いけど う~~~~ん、って感じではあったようで。 的確にBL臭を感じ取ったのかなと思いますね。 彼はBLを好まないので。 私は全く先入観無しで読んでて、後でジャンルがBLだったと気づいたんですが これは普通に読んで面白い作品だと思いました。 主人公と、自分が刺されたのと同時刻、同所で自殺した男の子の残留思念との交流。 一言で言ってしまえばそういうことですが、お互いの傷付いた感情をワンルームで 同居という形によって癒やされていく過程がなかなか読ませてくれました。 物語の構成もよく考えられているなと思いましたし、天志と幸紀の交流が温かくて 読んでるこちらも癒やされる思い。 お互いがお互いの救いになる関係でしたね。 成仏できなかった天志は幸紀から優しい気持ちだけを与えられて満たされるという 願いが叶い、人生に絶望していた幸紀は天志との出会いによって再生し「人生は 悪くない」と思えるようになった。 自分は無価値だと思っていたのに与え、与えられることのできる人間だったのだと 自分の価値を認識することができたんですよね。 ほんのわずかな間だったけれど、2人が過ごした時間はその後の幸紀を支えるに十分 な時間だったようですし、天志の方もエンジェルの姿のままずっとその後の幸紀を 見守り続け、寿命を全うするのを待って迎えにきてくれるとか、随分と深い愛が育っ ていたなと感じました。 切ないお話ではありますが、「愛しい」という思いは人に生きる力を与えるのだと 思わせてくれ、読んだ者を前向きにさせてくれる素敵な作品でした。 この作品、舞台にしたら面白そうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020年01月29日 00時58分07秒
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