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カテゴリ:青年誌コミックス感想
どこへ着地するのだろうと思って読み進めて来ましたが、なんとも自然な形に。
これまでの感想はこちら。 月日が流れ、成長した真修と聡子は静かで穏やかな時間を過ごしていた。 だが二人の関係はやがて波紋を生み、周囲の人たちを傷つける。 そんな中聡子は、真修との関係を真っ向から見つめる覚悟をするーー。 「このマンガがすごい!2017」<オトコ編>第2位「第3回次にくるマンガ 大賞」第3位ほか各メディアで話題沸騰の『私の少年』最終9巻。 聡子と真修、二人がたどり着いた場所ーー。 真修との関係のたどり着いた先はこれまでと特には変わらず。 離れるという選択でも何か形のある関係にもしないで、会いたいときに会い、 楽しむという感じ。 真修の男の子としての変化は特に描かれなかったですね。 別に聡子が相手であろうとなかろうと意中の異性がいたら、性的な欲が芽生えるの は普通だと思うのですが・・・。 聡子に対してというより真修はそういう欲は持たないタイプ? もうちょっとリアリティを感じるゾクッとするイベントがあってもよかったのでは と思ってみたり。 別に関係を持つとかそういうことではなくて、年齢は離れてるけどお互いが異性を 感じる瞬間が直接的にあってもよかったかなぁ~っと。 自然な形でふわ~りとまとまっていたのでふーんそうなのか・・・って。 別に悪いとかではないですよ。 聡子が抱えていた問題を自分自身で向き合って折り合いをつけていくのは彼女の 成長だったと思いますし、昔のマイナスの感情を持ち続けて生きることは楽しく ないので手放していくのは良かったなぁと。 でも真修とはもう少し何らかの踏み込んだ進展があっても面白かったのではと。 真修を好きだと思う気持ちがあるのなら、それは伝えてもいいんじゃないかなと。 言わないと決めることがそもそも窮屈だなぁと感じた次第です。 好きであること愛していることと、すがり付いて束縛することは同列じゃないの だから、たくさん真修に好きだと言えばいいし、愛してると言えばいいのにと。 それに対して真修がどう対応するかは真修の問題だから。 ま、あと何年かすればまた、違う形になるのかもですが。 真修の世界を狭めてしまうのは嫌だという聡子の思いがそうさせたのでしょうが。 ただ確かに真修には色んな人と付き合って色んな人を見て欲しいと思いますね。 で、その先に聡子と生きる選択があるかもしれないし無いかもしれない。 真修が選べばいいこと。 聡子もそんな感じでしょうかね。 おっさんと若い女の子のパターンは割とよくあるのでその逆があってもいいよね、 って思うのですよ。 とても純粋な恋の延長、男女が逆転してるのも素敵じゃないですか。 女性は出産の適齢期があるけど、それに縛られず人生のパートナーとしてお互いを 選ぶ・・・出来ればみてみたかったかな。 女の子が年上の男性に憧れるのと同様に男の子も年上の女性に憧れることもあると 思いますし。 いつしか対等になって、その先にお互いを選ぶのに年齢は関係ないって。 少し前なら女性側の聡子のような状態は社会的には受け入れられにくいかもですが 本気の恋なら今のご時世、ド~ンと突き抜けちゃっていいんじゃないでしょうかね。 とはいえ、無難な落としどころではありますが(^^; 美少年真修の成長を十分楽しませていただきました♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020年12月20日 01時39分24秒
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