カテゴリ:日常生活
それはいつもと同じ夕食後のひと時だった。私はガレージで探し物をしていた。子ども達はいつもと同じようにジャングルのサル状態で二人で家の中で遊んでいた。
「ママー!!!」といいながら娘がガレージに走ってきたと思うと、ドアが音を立てて閉まった。 その後すぐ、娘の悲鳴が聞こえたのでまた何かやらかしたと思って見に行くと、足の指をドアに挟んだようだった。 良くみると、爪が割れて血が出てきていた。消毒薬と絆創膏を貼ってやろうと、息子に取りに行かせたがあっという間に血があふれてカーペットに滴り落ちた。 娘は相変わらず泣き叫び、絆創膏を張っても血があるレてタオルで押えなければならなかった。出血が思ったより多く、裸足だったのでもしかしたら指の骨も折れたり、ひびが入っているかもと思いエマージェンシーに連れて行くことにした。 足をタオルで押さえ、抱きかかえて車に乗せると息子も連れて病院に向かった。10分ほどで病院に着き、ER用の入り口から受付に向かうと、受付からすぐオフィスの人やナースが出てきて、すぐに治療室に連れて行った。息子を待合室で待たせ、私も治療室について行った。 そこで、色々な問診を受け、血圧と体重をはかった後ドクターが来るのを待った。ドクターが来るのを待つ間、貰ったアイスパッドで足を冷やし、ガーゼで傷口を押えた。ドクターが部屋に来ると傷口を拭いて診た後、傷口の洗浄とレントゲンの準備をするように行った。 しばらくすると、ナースが洗浄液の入ったボウルを持って、その中に娘の足を浸した。娘に沁みないか聞いたら大丈夫だと言い、特に沁みないようだった。5分ほど足を浸けた後、ナースとレントゲン技師がやって来て、娘を車椅子に乗せレントゲン室に連れて行った。 レントゲン室のベッドに娘を乗せると、色々な角度からレントゲンを3,4枚取り、すぐに現像をし始めた。現像をし終えると、レントゲン技師の人が娘を車椅子に乗せ、また治療室に連れて行った。 ナースが来ると、今日はERが混んでいるのでドクターがまた来るまでちょっと待っていてと言い、確かに待合室でも人を見かけたし、子どもが泣き叫ぶ声も聞こえてきた。 ドクターが来ると、レントゲンの結果骨には異常がないといい。また詳しく傷口を見た後で、割れてしまった爪から出た皮膚を形成し始めた。さすがに痛いらしく娘がまた泣きそうになった。傷は思ったよりひどく、爪根が外に出てきてしまっていた。 ドクターは、爪根が損傷しているので爪が剥がれ落ちた後、もう再生しない可能性があると言った。再生する可能性は五分五分らしい。これからの傷の手入れやフォローアップのアポイントメントの説明を受けたあと、診断書にサインをした。 それからナースが傷口に薬を塗り、ガーゼと筒状になった指用の包帯を巻いた。 その後で、痛み止めの薬と塗り薬、筒状の包帯を余分にジップロックに入れてくれた。ドクターとナースにお礼を行って、部屋を出て息子を待合室から呼んで、病院を後にした。 車の中で携帯から夫に電話をかけ、状況を説明し家に戻った。家に着くと9時をちょっとまわっていた。結局、病院に1時間半くらい居たようだった。次の日は学校があるので、痛み止めの薬を飲ませた後、歯磨きをさせ、疲れたのでシャワーは朝させようと思い、ベッドに直行させた。 病院に居る間、娘は私に聞いてきた事があった。なぜ自分ばかり痛い思いをするのかと。確かに年末はネコに頭を引っかかれ、夏はボートに乗っているときに蜂に刺され、その他色々あった。 答えは簡単。落ち着きがないからだ。私も夫も口をすっぱくして、行動する前に考えろといつも言っているのに、何も考えず行動するから、しょっちゅういろんなところでひっくり返ったりしているのだ。 とりあえず今は、爪の再生を願いつつ、もうちょっと落ち着いて欲しいと心から思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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