世界の料理ショー
私がまだ子どもの頃「世界の料理ショー」という番組があった。料理を作るのはグラハム・カーという白人男性で、ジョークを織り交ぜながら豪快にざくざくと料理をしていた。当時の私には物珍しい食材を使ったものが多く、作られていく料理自体も興味深かったが、何より彼のジョークや料理を作りながら、料理用の酒類を飲んだり、大雑把に見える作り方が型破りで面白かった。当時、NHKやその他の民放でやっていた料理番組は全くつまらないものが多かった中で、「世界の料理ショー」は突出していた。番組の大体パターンはいつも決まっていて、あやふやな記憶を辿ると・グラハム・カーがスタジオに颯爽と現れ・世界のいろいろなレストランで奥さんと食事をする映像が流れ・そこで出された料理がその日のテーマになる。・料理を作りながらジョークを飛ばし、酒を飲み料理が出来上がると 彼が試食をする。(顔アップがお約束)・エンディングロールが流れる中、スタジオの中の一人を選び 一緒に料理を食べる。この最後に選ばれて一緒に食べる人が非常に羨ましかった。私の食いしん坊心、料理心の原点はこの番組にあるような気がする。現在のグラハム・カー氏のサイト