カテゴリ:本の感想
「この人を、鏡の中から解放してほしい」 それが、直江が選んだ願いだった。北条氏康の化身した竜が持つツツガ鏡に呼応し、魔鏡から高耶の魂が放出された。意識を取り戻した高耶は風魔が支配する箱根を脱出し、譲が木縛されようとしている日光へ向かうのだった。 天海僧正が徳川幕府守護のために、強力な呪法を行ったという『関東大三角』をめぐって北条と上杉夜叉衆の最終決戦が始まった!(あらすじより) というわけで鏡から開放しちゃいました、直江さん これで「永遠の楽園」の願いは消え去ってしまったわけですねー 生きていてほしいんだそうな でも、それは綺麗な願いではないらしい・・・んー?自分も死にたくなかったとか?にくよく(無変換プリーズ)とか? ま、まぁ今回のテーマは「血の絆」といいつつ兄弟で争ってしまう北条家のお話 とりあえず表紙の、上半身裸な高耶さんにビビる それを図書館の司書さんに上向きに出されたうちの立場はいったい・・・? 今回は直江の気持ち、というより高耶さんの戸惑いといったものがわかりました 高耶さんは暴力をふるうお父さんと、それに耐え切れず家を出てしまったお母さんの狭間で必死だったんだろうなー・・・と 守ってばかりで、自分を守ろうと差し伸べられる手さえ拒否して、ずっと傷ついてきた、と だから直江さんには無意識に守ってほしかったのでなかろうか? しかし大人の中で唯一といっていいほど、心を許していた直江さんの本当の気持ちがわからない 守ってくれるのは「高耶」ではなく「景虎」だからではないかと疑ってしまう あまつさえ「愛」の方向が保護、なのかそれとも欲なのかわからない 直江がいなくなったからといって一人になるわけでもなく 譲くんという親友や、妹さんもいる けども守ってもらえるのは直江氏だけ・・・なのか? だからどっかに行ってほしくない、いなくならないでほしい でも「高耶」にはそれをいう権利はない、あるのは「景虎」だけ・・・という複雑なココロね それもしんみりしちゃったんだけど 高耶と心中しちゃうと思ってた直江さんが、生きるほうを選んだことについてとてもビックリした風魔小太郎がイイ!! 感情を表に出さないんだけど、いまいち人のココロが読めてない・・・忍者が、忍者がぁ!! ・・・こんなにも自分が忍者フェチだったとは・・・ あとは譲くんが上杉景勝(景虎の義理の兄弟)なのか?とか 作者のあとがきで(かっこ)が多用されててちょっとイラっっときたので、できるだけ使用はさけようとか、かなぁ んで最後、直江さんに「愛している」と言い逃げされた高耶さん だんだん「こんな直江に誰がしたー?」な疑問を抱き、景虎の気持ちが知りたくなります でもそれは封印した過去の記憶を取り戻すということで 過去にどういった忌々しいできごとがあったのか・・・!? 昼ドラ的展開に目が離せません・・・!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 24, 2008 09:04:54 PM
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