弔辞を書き話す機会がありました
先日癌で友達が亡くなりました。あと5年の命と言われて2年ほどたちましたので心の準備は出来ているものの,寂しい限りです。多くの友達が通夜に集まり,花輪やお菓子も手配しました。これだけ友達が集まったのだから遺族の方から弔辞を頼んでみてはと声をかけました。誰も受けない場合私がしますと話しました。結局候補者がいなく私が受けました。時間がない中、手本がなく,夜の遅い通夜でしたので巻紙が手に入らないなどアクシデントの連続。葬式の50分前にやっと巻紙に筆で書き上げることが出来ました。弔辞を依頼するときは通夜の前に頼むことが大切です。書いてわかったのは,故人と数時間楽しい思い出にふけることが出来ました。多くの方に弔辞を気軽にしていただければ,その亡くなった人の生きていた証がわかります。弔辞しんちゃん。みんなに挨拶もせず急いで向こうに行っちゃったね。恥ずかしがり屋だから弔辞俺の性格に合わんぞと言われそう。これがしんちゃんに送る最後の言葉だから許してね。 しんちゃんとは小学校以来だからもう40年のつきあいだったね。小学校のころは弱虫の俺にはしんちゃんは怖かったよ。卒業後の家業の理髪店を継いでから昔と違っていつもにこにこ笑っていたね。お客と話をするのが楽しそうでいつも笑顔だったね。こちらもおかげさまで笑顔が伝染したよ。そんなしんちゃんも妻に先立たれ、自身大病で入院を繰り返したね。さぞつらかったろうね。見舞いに行くと病院でもいつも笑顔だったね。ほんとえらいな。しんちゃんの笑顔忘れない。これからはしんちゃんの代わりに息子や娘さんにも笑顔を見せてあげるからね。しんちゃんの分まで長生きして笑顔の人生を送ることを誓うよ。しんちゃんもう何も心配いらない。これからはゆっくりと眠ってくれ。