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2006.05.08

成田空港

(6)

カテゴリ：日々あれこれ

昨夜のＮＨＫの「アーカイブス」をご覧になられた方はいらっしゃるでしょうか？

私は飛行機や空港が大好きで、ドライブがてら、多い時でひと月に１回くらい成田空港に遊びに行きます。

成田空港が出来た時（昭和５３年）、私は名古屋にいて、海外旅行など全くの他人事でした。

成田空港開港に反対する過激な運動のことは覚えています。

もともと転勤族で、土地というものに執着の無かった私。
そこまで強固に反対する人の気持ちが、あまり理解できずにいました。

大規模な国際空港の必要性は感じていましたが。

ここ４～５年くらい、成田方面にドライブするようになって気がついたこと。
周りに、畑が広がっているということ。

それも、綺麗で、手入れの行き届いた畑。
どの季節に通っても、本当に土地が大事にされている様子が、農業素人の私が見てもわかるんです。

そして気付きました。
ここを、追われるのは本当につらかっただろうなって。

大切に育んできた土地を、自分の代になって取り上げられる。
それも国家の発展という名の下に理不尽に、かつ強権発動的に。

その頃の農家の方々も、今では代替わりや周りを取り巻く環境の変化などで、反対運動は終わりを迎えようとしています。

しかし皮肉にもアクセスや、運営時間等の不便さの点で、他の空港の国際線化が進もうとしています。

成田空港の第一ターミナルの展望デッキからの景色が私は大好きです。

飛び立つ飛行機の、その行き先に思いを馳せるのが大好きです。

スーツケースを引き、空港に入り、成田を飛び発つ時、私はここで暮らしてきた人々の犠牲を思い、且つ、空港建設への協力を感謝するようになりました。

↑イタリアに発つ日の成田空港
青い飛行機は「エア・タヒチ・ヌイ」、タヒチ行きの飛行機です。

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