かゆいかゆい・・・
ALS患者の悩みは数多くあるけど背中のかゆみもそのひとつ。一日のほとんどの時間をベッドですごす夫はそれこそ真夏は背中に『ほっカイロ』を貼り付けているような状態。体交のたびに汗で、べっとりじんわりした背中のパジャマにハタハタと風を通して気持ちよくしてあげている。だから訪問入浴の時はここぞとばかりに背中をこすってもらう。そんなにこすっては返って肌が荒れてしまいかゆみを増長するだろうと心配するけどとにかく本人が掻いてほしいというのでみんな、必死になって掻いてくれる。背骨、肩甲骨、オムツの当たるウエスト周り、100均で購入したピンクの垢すり用手袋をはめてごしごしごしごし・・・・・・・・入浴業者のみなみなさま、いつもほんとうにありがとーー!入浴後は、乾いたタオルでしっかり水分を拭いて、その後必ずシアバターをぬる。シアバターは (株)生活の木 からネットで購入している。夫曰く、これを使用し始めてからかゆみが軽減されたそうだ。それでも、軽減されただけであいかわらずかゆいものは、かゆいんだろうけど。私がやってあげられることはパジャマと下着をシワをつけずに着させること。体にできたシワの痕は赤くなっていてじめっとしている。そこはまちがいなくかゆいライン。ちょこっと掻いて、シアバターを塗る。夜就寝前にも背中を暑いタオルで拭き、シアバターを塗る。体を横向き(横臥位)にして痰を上げる時は背中をハタハタさせて風をいれる。ベッドは強力除湿付き介護ベッド。先日、水分200ccをこぼしたけどすぐに乾いた!他に、何かよい方法はあるのかな。『これ!』というもの、ありましたら小さいことでも教えてね。余談ですが、ベッド生活も2年近くになると仕方がないとあきらめているのではないか、我慢しているのではないか、と気になっている。本人の要望が前より激しくなくなるほど、気になってくる。