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カテゴリ:格言
大晦日のDynamiteの予習?として、 魔裟斗選手の引退特番を観ました。 (録画ですが、、、) 魔裟斗選手がデビューしてから現在までの大事なポイントの試合を かなりしっかり見せてくれる番組でした。 ビデオファイルを消去してしまったものもあったので、大いに助かりました。 感心したのは、その進化の過程です。 30年間格闘技系雑誌を読んでいるので、 改めてバックナンバーの記事に照らし合わせて試合を見ると、 勉強になることばかりでした。 成功の理由も納得が行きます。 ただセンスがあったから、、、では済まないわけです。 ハッキリ言って高校時代に格闘技を始めたのでは、遅いわけです。 それを世界チャンピオンになるまで、短期間で巻き返すには、 膨大な努力は当たり前で、 さらに、人のアドバイスや指導に従って、徹底的にやる姿勢が 他の選手より上回っていたのです。 若い時の魔裟斗選手は、パンチやキックが単発でした。 一発でクリーンヒットすればいいけど、 そうでなければ、すぐに打ち返されて乱打戦になる。 それが翌年にはワン・ツーと、必ず2発打つようになります。 当然、当たる確立が格段に高くなります。 はじめは、よく正面のパンチをもらっていたけど、 2年後には見事なスウェーバック(上体を後ろに反らす)で、 相手のパンチをかわせるようになります。 後ろ向きでの走りこみのトレーニングをしていました。 パンチのトレーニングを重ねて自信が持てるようになると、 試合では、ただ打ち合うのではなくて、 まずはミドルキックを連発します。 すると、相手は腕でガードします。するしかありません。 何発も腕でガードしていれば、当然、腕にダメージを負ってしまい、 いざパンチを出そうとしても、もう打てなくなってしまう。 仮に打ってきても、大して痛くないわけです。 そういう準備が整うと一気に叩くわけです。 そうした試合の作戦は、話としては誰でもわかることばかりです。 しかし、リングに上がると頭に血が上って、 セコンドの人のアドバイスや、事前に決めた作戦がすっ飛んでしまいます。 (社会人でもこういう人が圧倒的に多い) それを忠実に実行し、セコンドのアドバイスを聞き続けられるのが 魔裟斗選手の大変大きな武器であり、才能とも言えるわけです。 他の選手との大きな違いはここです。 その証拠に、 あれほどの知名度と実績を獲得した後も、 結局、彼は同じチームに属したまま、現役を終えようとしています。 これは現在の格闘技界では珍しいことで、 そこそこの実績と名声を得ると、たいていは独立して「自分のジム」を持ちたがります。 すると、結局は実力が落ちてしまいます。 これは名前をあげればキリがないのですが、 何しろそういうパターンが多いのです。 かつて魔裟斗選手 の最大のライバルだったK選手は、 「自分に合う指導方法」を見つけるために、何度も所属ジムを変えて行きました。 そして、行き着いたのは「自分でジムを持つ」こと。 (最近の自分探し症候群と同じです) その結果は、、、(汗)。 その実績は比較にならないほどの差となってしまいました。 ある競技のオリンピックの金メダルの選手(女性)が魔裟斗選手に対して 印象的なコメントがありました。 「魔裟斗さんが、選手として偉大なのは、人からの教わり方でしょう。 他の選手たちよりも圧倒的に下地がない、つまり経験がない分を 人から教わって吸収することで成長したのです。 それは、試合のやり方を見れてばわかります。 試合自体は、運不運もあるから、勝ったり負けたりがあります。 だけど、彼は選手として失敗しなかったのは、人の経験やアドバイスを 誰よりも吸収できたからです」 「失敗しなかった」という言葉が印象的です。 世界チャンピオンになる手前の問題として、 選手として失敗しないことが大事だと強調していました。 人間は意志が弱いから、やはり近くで叱咤激励してくれる人がいなけりゃ 一流にまで登ることはできないのでしょう。 特に、妥協しないで厳しくしてくれるコーチ、 職場なら上司や先輩がいなければ、やはり「ぬるく」なるものです。 === 今年のレジャ研を振り返れば、 東京も上海も、それまでお世話になっていた企業を離れて 完全に独立をしました。 その分、こういう記事や意見には敏感になります。 来年も、叱咤激励してくれる知人友人、先輩方を大事にしなければ、、、 と再確認させられました。 === これから、気を引き締めつつ、楽しんでDynamiteを観戦したいと思います。 今年一年、ブログをみて頂きありがとうございました! よい年をお迎えください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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