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レジャーサービス研究所(東京&上海)

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2014/06/28
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カテゴリ:販売促進
この数カ月間、ある小売チェーンを経営するA社の依頼で、
売り場改善に取り組みました。

A社には問題がありました。
それは「ビックデータ活用」の失敗でした。

この一年間、ビックデータ大手の企業からの提案で
SNSのつぶやきから気象情報、買い物属性…など
ありとあらゆる過去のデータを分析して、店の改善点を探して
もっと効率的に売上の向上を目指そう、、、
そういう取り組みでした。

例えば、
「データ分析からの結論としては、、、
この棚の商品構成はこれとこれを80%にしましましょう。
それに伴い棚のスペースの配分比率は…」
と、とても細かい指示や提案まで出てきます。
それらを毎月繰り返したわけです。

結果はどうなったのか?

なんと売上が下がった店舗が全体の約4割もあった、と(汗)。
ビックデータ企業にも言い分があるらしいが、
それはそれとして、何としてでも減った分の売上を取り戻さなくてはならない状況になりました。

それで「ここはひとつ原点回帰だ」ということで、
現場のOJTの依頼が来ました。

私がやったことは売上が減った時間帯に勤務するパートの方々を集めて
改善案を話し合い、取り敢えずやってみる…
というのを繰返しました。

すると、売上は元に戻ったどころか以前よりもさらに平均で約15%もアップしました。

そうです。
現場で働いているパートの方々は何が売れて売れなくて、
客の不満も要望も全部わかっていたのです。
考えてみれば別に珍しい話ではありませんね。
毎日、直接接客をして「見て・聞いて」いるわけですから。


本部はその情報を軽視して大手企業と組みたがります。
これもよくある光景です。

「現場の意見を聞く=お客さまの意見を取り入れる」
ということをやってなかったわけで、
その代償は高くつきました。

ビックデータは気象情報など、大規模な予測などは得意中の得意です。
が、それが何にでも適用できるか?というとNOです。
仮に予測を当てられたとしても、コストがあまりにも膨大なので
導入には要注意です。

今回も、数千万円のコストが投じられてました。
現場は人員不足で人件費の上昇が問題になっています。
しかし、こうして「売れ筋を見つける、見極める」仕事までやってのけるのなら、
人件費は高い…ということにはなりません。

売上アップした分、何かしらのボーナスを支給するべきで、
そういう人材活用とか報酬制度といった「ソフト力」が
これからの時代は最も重要なのです。

現在は、バブル後で最も人手不足の時代です。
従業員の能力を最大限に活かして、やる気をもってもらうにはどうしたらいいか?
皆、血眼になってあれこれ検討しています。

しかし、この例のようにまだまだ「もったないないこと」
(人材を活かしてないし、やる気を削いでいる)
をしている企業もあります。
(まだまだあるでしょうね)

レジャーサービス研究所のホームページ






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Last updated  2014/06/28 02:38:21 PM
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