OUTCAST DISCOVERY
連休中、相棒と一緒にマス釣りへ行ってきました。 その場所は日本でいう管理釣り場のような感じの湖なのですが湖の規模がボートで移動できるぐらいの大きさなので幾ら放流してあるとは言ってもなかなか簡単には釣らせてくれません。でもパワーベイト(練り餌)での餌釣りをすればそんなに難しくはないようです。パワーベイトでの釣り人が大半を占めているこの釣り場ではトラウトも簡単に捕食できることを知っているようでヘラブナのように底に沈んだ餌だけを拾い食いしているようなのです。だからスプーンやスピナー、ミノーなどのルアーには殆ど興味を示さないというルアーフィッシャーマンにとっては手強い湖なんです。でもあえて今回ココを選んだ理由というのはホリディーシーズンのスペシャル企画として20LBSもある”お化けレインボートラウト”の放流があったとのNEWSを聞きつけたからなんです♪そんな20LBSもある大きなトラウトともなれば”1匹ぐらいはルアーに食ってくるだろう ”と全く根拠のない確信を温めながら・・・・ひょっとして釣れるかな。 なんてピクニック気分も半分でお弁当持参で行ってきました。午前中は湖内をボートで右往左往しながら小まめにスプーンやミノーを試しながら、カラーにも気を使い、お化けトラウトのご機嫌を伺っていました。。。しか~~しやはりうわさ通りの“フナマス”レイク・・・・微かなバイトらしきものはありましたが結局、午前中は一匹も釣りあげることが出来ませんでした。割と良型の3,4LBSのトラウトをコンスタントに釣り上げてる餌釣り人を横目で見ながら・・・・時計は午後12時をまわっていたので20LBSは釣れなくても3,4LBSサイズの1匹ぐらいは釣らんとあかんやろ。なんて 若干焦りはじめました。。。しかし今更、餌釣りに切り替えてもなんだか負けた気がして面白くないのでトラウト・ワームと呼ばれている小さめのワームを使って狙ってみることにしました。ワームでしばらく”こちょこちょ”とやっていると口を使わせるポイントがなんとなく判ってきました。しかしアタリは頻繁に出るもののなかなか針がかりしてくれません。 フックサイズを小さくしたり、アタリをきいてる時間を長めにとったりしてようやく1匹目を針がかりさせることに成功!でも魚を引き寄せてくる感じは明らかにトラウトの重みとは異なりました。。 その正体はCrappieでした。クラッピーは外見、ブルーギルとよく似た魚です。此方ではクラッピーを専門に狙う釣り人もいるんです。体の大きさの割に引き味もあり、食べても美味しい魚です。”うき ”を使ってコツコツ釣るのも楽しいって言いますから海で言うとメジナのような類のお魚かもしれません。今回、KEEPはしないで湖へとお帰り頂きました。調子よくクラッピーのアタリをとれるようになり、アタリすらなかった午前中のストレスを発散するかのようにしばしクラッピー釣りを堪能しちゃいました。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~この日もお天気がよく、ポカポカ陽気。お弁当を食べてお腹もいい感じで満たされました。クラッピー釣りにもお腹が一杯になってきたのでそろそろ本命狙いへと気持ちを切り替えることにしました。慎重にワームを操作・・・じっくりと誘います。しばらく粘っていると”ガシッ”と明らかに今までとは違う魚信を感じました。慎重にあわせをくれて・・・・よし! 巧くセットフックが出来ました。いい感じでのやり取り~姿を見せたのは20LBS・・・・・ではありませんでしたがなかなか良型のレインボートラウトでした。50CMぐらいはあるでしょう。やり取りを楽しみながら・・・・ この時点でもう取った気になっていました。。次の瞬間・・・・トラウトがぐりんっと寝返りをうったように反転。そのまま背中を向けたと思うと、一気にボートの反対方向めがけてサーっと走りだしました。曲がっていた竿先は一気に伸ばされ、ピンピンに張ったラインと竿先が湖面に刺さりました。そして ”ぶつっ・・・”とどこか懐かしくも思い出したくない感触が・・・ あっ~~~~!!!えっ~~~~マジで・・・。。。。。しばらく何が起こったのか 判らず呆然としてしまいました。巻き上げてきたラインには、当然何一つ付いておらず、4LBSのラインが風に揺られてふわふわぁ。。。。。っと。。。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー”ちっ”ナメてました。養殖のレインボートラウトごとき・・・竿先のテションで十分やりとりできると思い込んでいました。ドラグ設定なんて関係ないやろ・・・・っていうかドラグの事など全く頭にありませんでした。ラインを手で引っ張って確かめてみるとドラグは”キツキツ”のピキピキ状態。。こんだけキツメにドラグを絞めていては当然ラインは1mmも出ることもなく・・・・”ぶちっ・・・”と 当たり前田の結果でした。。結構大きかったのに・・・・ま~それでも海でいえば小魚・・・餌サイズです。〈言い過ぎか〉そんな魚にラインを切られて逃げられたってか・・・え~~。 悔し過ぎました。。。。これで一気に集中力が高まりそこからなんとか1匹を上げることが出来ました。 先程逃がしたヤツよりひとまわりぐらい小さかったですが40cmのレインボーをめでたくランディングしました。。しかし冒頭でも言いましたが今回この湖に来た目的は20LBSのお化けトラウト。間違いなくこの湖のどこかに息をひそめているのです。 もし仮にそいつが今食いついてきたら・・この4LBSや6LBSのラインでどうやって上げるんだ。腕の力とラインの太さ、あとは体力だけで魚とファイトをしてきた自分の今までの釣り方をここにきて見直す時がきたような・・・・今回はそんなトラウト釣行でした。 とっても勉強になりました。