亡くなった伯父の49日の法要の為、高岡へ行ったルーち夫婦のドタバタ日記・その4
その1.夫婦道中膝栗毛・旅立ち
その2.夫婦道中膝栗毛・一の宿
その3.夫婦道中膝栗毛・足を引っぱるもの

「いやあ、赤ちゃんぶりだね！Aちゃん！」
ルーちの目に映るナイスバディなその女性は一瞬とまどったようだった。
ううん…無理からぬ事。
ルーちには赤ちゃんの彼女を抱っこしていた
…そう、写真だけを見ていればそうとしか取れないほど
母親めかして抱っこしていた…
記憶があるのだが、(注・ルーち16歳)
彼女にしてみれば、初対面にしか感じられないであろう、
オバサンである。

「C君も久しぶりっ！」
握手したC君、うわ、おにいちゃんに似てきたなぁ…
ルーちが小学生の頃を思い出すわぁ、
お兄ちゃんも若かった…
…自分が老けているのは目に入らないってのは
実に都合のいいものである。

「いやあ、おばさん！えっ、赤ちゃんの時以来…？
え…そうだったかな…っと、お久しぶりです！」
「お、おばさん！？私はおばさん！？」
「…え、ええ…私からすると…ええと、そういうことに。ハイ。」
待てよ、待てよ、待てよ。
従兄弟の子は何？
親の従姉妹は係累上何と呼ぶ？

いやいやいやいや…何と呼ぶのであろうが、感情的には胸落ちしないルーち。
「いやあ、オレも若い子からオジサン言われてますし。」
C君、ナイスフォローではあるけれど、その若さで諦め良すぎ。
諦めの悪いルーちは言いつのる。
「私はダンさんの甥っ子達にまだ『ねえちゃん』って言わしてるわよ。」　(ﾟー^*)b
…マジで驚く二人。
「えええーーーっ！？どうやって？コツは？教えて教えて！」
「そりゃあもう。鳥でも人でも、何事も小さい頃が肝腎よ。インプリンティングって奴。」
ルーちさん、そりゃそんなに得々として言うことでもないであろうに…
こういう人の甥っ子・姪っ子も苦労が絶えないねぇ…

ウィキペディアで見たところでは、
Aちゃんから見て、彼女の祖父の弟に当たるルーちの父は大叔父、
その娘のルーち…これは立派な伯母？叔母だそうな。
ルーちから彼らは従姪・従甥 (じゅうてつ・じゅうせい) という、
ATOK様も変換してくれぬ代物になるのだそうな…
何と恐ろしい事であろ。
従姪・従甥、日常にうようよおれども、使う人はおるんかいな？

子供達…従姪・従甥は耳目の惑わしとなりそうなので便宜上こう呼んでおこう…は
遅めの朝食を取り、疲れた体にむち打ちながらお墓までの道を草刈り。
おねえちゃんは伯父さんの供養のお茶…供茶というのだそうです…の支度におおわらわ。
お昼を作る間もなく、時計は昼を回ってしまった。
「仕方ないわ、あんた方、マクドナルドでも買ってきて！」

そこで買い出しに出かける事になったAちゃんとC君に
「お願い、私達も乗っけていってくれない？靴がこうなのよ。」
ゴミ袋に入れる寸前の靴(だったもの)を見せるルーち。
(；－o－)　「ありゃりゃりゃーーー…」　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…つづく

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