[旅] ブログ村キーワード 亡くなった伯父の49日の法要の為、高岡へ行ったルーち夫婦のドタバタ日記・その5
その1.夫婦道中膝栗毛・旅立ち
その2.夫婦道中膝栗毛・一の宿
その3.夫婦道中膝栗毛・足を引っぱるもの
その4.夫婦道中膝栗毛・居れども使うか?
その5.夫婦道中膝栗毛・足が見つかりゃ頭が…
ついに熱が出てしまったダンさん。
ベッドで寝ますが、おねえちゃんがやって来て曰くには
「ルーち、ここの部屋な、お茶の時使うから」
「えええっ!?」
「ああ、いや、道具置いたり通ったりするだけやから、
ちょっと布団を見えないようにしておいてくれればええんよ。」
「はあ…」
寝間から茶道具…ルーちは茶道を知らないのでそれでええもんかどうかが分からない。
おねえちゃんは伯父さんの植えたサツマイモをみんなで掘ってきて
それをふかし、すりつぶし、丸めて茶菓子をつくる。
「うん、これはバターとか砂糖とか入れたら美味いんと違うか?」
「そんな事したら伯父さんの素朴な味がのうなってしまうやんか!これだからええんや。」
確かに供養の茶会である。
さて、あとは着替えるばかりとなった途端、誰もが疲労に押し包まれてしまった。
「少し休もか。」
ぐてら~~~~と伸びてしまって数十分。
玄関で声がした。
お寺さんがいらしたのである!
ほとんどの人間が伸びてうつらうつらと寝てしまっていた。
誰一人着替えて出迎える事はできなかった中、
おにいちゃんがお寺さんを応接室へ案内した。
…お寺さんにも用意がある訳であるし、他の列席者を待たねばならないから。
家の中は無言のまま蜂の巣をつついたような騒ぎである。
ダンさんも必死かっぱで喪服を着込む。
喪服を着終わったルーちもダンさんのネクタイを結んでやろうとしたのだが、
やり方がうろ覚えの上パニくってる。
かといってダンさんがネクタイを結べる訳でない事は重々分かっている。
薄暗闇の中、何とかネクタイはダンさんの首に巻き付いたが…
お世辞にもきちっと締められているとは言えない…だか、やり直す時間すら無い。
玄関にはお客様方が次々に来ている…
そして法事は始まった。 …つづく
ポチッとな ( ^ー°)b