亡くなった伯父の49日の法要の為、高岡へ行ったルーち夫婦のドタバタ日記・その7
その1.夫婦道中膝栗毛・旅立ち
その2.夫婦道中膝栗毛・一の宿
その3.夫婦道中膝栗毛・足を引っぱるもの
その4.夫婦道中膝栗毛・居れども使うか？
その5.夫婦道中膝栗毛・足が見つかりゃ頭が…
その6.夫婦道中膝栗毛・寝込みを襲われる！？

寝込みをお寺さんに襲われ…もとい、お寺さんが到着した時に寝こけていたルーち達。
バタバタしながらも法事は始まる。

ルーち達の席はお兄ちゃん達とお客様(これも親戚)達の間。
ふらぁ～ときた場合に備えてダンさんを一番端に置き、
痛む腰に鉄板のような背中を一応しゃきっと載せ、読経を聞く…。
うわわわわっ…髪を直していないっ！！　( T ▽T)
ダンさんの鳥の巣はちゃんとなでつけたのだが、自分の髪は…きっとボサボサ、寝起きのまんま。
あああ、髪を結わえているゴムもカフェ・オレ色だ…
折角黒い髪飾りを持ってきていたのに。
ごめんね、伯父さん、許してね…謝るルーちの目に
びようっ！と着替えてお客様を落ち着き払って応対していたおねえちゃんの髪が映った。
( T ＾T)　…動揺を押し隠して一人、応対していたんだね。
伯父さん、いいお嫁さん持ったね。良かったね…目頭が熱くなるルーちであった。

それにしても伯父さんの遺影…というにはあまりに生気のある写真。
とっても穏やかでいい微笑みを浮かべて。
改めてルーちは思わずにはいられなかった。
おじさん、いい潮時だったね。今、幸せ？伯母さんと一緒で幸せ？
ハプニング付だけど、子供や孫がみんな集まってくつろいでいた…
伯母さんと一緒にきっと微笑んで見ているね。
だから、伯父さん…昨日からの肉食の数々、怒らないでね。(笑)
ついでに今からルーちはこっそりイエス様にお祈りするけど、怒らないでね。(笑)

そして納骨。
伯父さんの骨壺を抱えて庭にあるいわゆる、代々のお墓へ。
骨壺は収められ、読経が始まる。
ずぼっ！
ルーちの目の前で音がした。
伯父さんは庭を大切にしていたから…土が贅沢なまでにふかふかなのである。
そのふかふかにAちゃんがヒールを取られてしまった音だった。
抜こうとしたがまたずぼっ。
Aちゃんは諦めて、かしいだまま読経を聞き終えた。

読経が終わり、さて家に戻るとなった時。
ぐらぁあ。
目の前を行くダンさんの体が揺れて木にもたれかかった。
(おいっっっ！おいおいおいおいっ！)
ダンさんのスーツの背中を両手で引っ掴むルーち。
小さな瓢箪池にかかった石橋…これを渡らねば。落ちないように渡れるか？
ダンさんは38度くらいの熱なら大事な場面では素知らぬ顔ができるほど熱に強い。
それがぐらぁあ、となると現在体温は…39.5～40度！？

たった1メートルの石橋をたたくように渡り終え、家にはいると
ルーちはダンさんを即座に寝かしつけた。
もちろん風邪薬に解熱剤、再投下…しかしここで解熱剤が切れた。
切れる訳がない…こんな事も十分あろうかと充分な量のイブAを持ってきたのに…
バッグのどこを探しても落ちていない。
…法事が終わったら買いに行かねば…。どこまで？　　　　　　　　　　…つづく

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