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2010年04月29日
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カテゴリ:翻訳について
某地方都市にある翻訳スクール主催の翻訳コンテストに応募した。
課題文が送られてくるのが5月の半ば過ぎなので、
それまでことばの表現力をパワーアップしておこうと
日本語表現についての本を読みあさっている。


センスをみがく文章上達事典

これは早稲田大学教授、中村明氏の著作である。
中村教授の本は他にもたくさん出ているので、
連休中読み倒すつもりで他の本も何冊か図書館で借りてきた。

今回トライする英語の原作は文学作品。
それなら英語の勉強をすればいいと思うだろうが、
そうとばかりはいえない。

下訳を終えたらそこからが翻訳者の腕の見せどころ。
原作のうま味を十分伝えられる日本語表現を考え、
訳語を吟味し、日本語として完成させていかなければならないからだ。

その点、前出の中村教授の著作との出会いはとてもラッキーだった。
技巧的なことばかりではなく、
夏目漱石、川端康成など過去の著名な文学作品を例に
表現の豊かさを教えてくれたからだ。
今まで食わず嫌いだったこれらの名著も少しづつ
読んでみようかなという気になっている。
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もう一冊、柳田邦男氏の本も借りてきた。

壊れる日本人・再生編

2007年初版の著作だが、これもまた示唆に富む作品。
日本人としての有りようを考えさせてくれる。
価値観の変化、コミュニケーションの変化を
日本語の使われ方、学び方という視点で論じていて興味深い。

日本語は本来感情表現が豊かな言語。
感情だけでなく、季節や自然、人物描写など
実にさまざまな表現が可能だ。

また、漢字、仮名まじりの割合を変えることで
ビジュアルの印象もかえられる。
これほど表現方法が多彩な言語も珍しいのではないか。

その巧みな表現方法を駆使して書かれた日本語の名著を味わうことで、
さらに自分の感性を磨きたい。
外国語に取りかかるのは、それからだ。





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最終更新日  2010年04月30日 01時10分59秒
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