*先日は、たくさんの“おめでとうメッセージ”を頂き、本当にありがとうございましたm(。_。)m ペコッ とっても嬉しかったです。一人ひとりレスが付けられず申し訳ありませんが、この場を借りてお礼申し上げます。*
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~イタリア出産体験記~
7月20日。(39週3日)
7:30 いつものように起床。
夜中もいつもと変わらず、トイレに2回程起きただけ。
夫や娘と共に朝食の仕度をする。
8:00 『あれ?お腹が痛いな~。』と何となく感じる。
生理痛よりも痛い感じだったけど、我慢できる痛みだったので様子を見る事に。
のん気に構えていたけど、痛みを頻繁に感じるので時間を計る。間隔は既に5分。
9:00 この頃になると立っていられないくらいの痛みに変わる。
これは絶対陣痛だと確信し、車の免許を持っていない夫は、
運転手役のジャンニ(友人)電話。
夫『陣痛が来たんだけど、病院までお願いできる?』
ジャンニ『いいよ。何時がいい?』
夫『ジャンニは何時がいい?』
ジャンニ『11頃かなー。』
夫『luna*~、病院11頃でいい??』
私(luna*)『そんなんじゃ、もう生まれるって!!(怒)
痛いし今すぐじゃないとダメ!』
夫『ジャンニすぐに来てもらえるかな?我慢できないらしいから。。。』
と、結局20分後の9時20分に家の前に来てくれる事に。
それと同時に、娘の事を見てくれるアダさん(マンマの友達)に電話。
(マンマ&妹は前日海に出かけて不在。。。)
アダさんは近所に住んでいるので、電話して10分程ですぐに家に来てくれた。
娘とアダさんは家で待機。
9:20 入院セットを持ち、夫と共に家の前の公園へ。
ベンチに座りながら陣痛を乗り切る。
公園の前のパスティッチェリアのおばさんから、
『準備は整ったわね~!』と声を掛けられる。
また、公園で遊んでいる人達も、私たちの事をチラチラと見ていた。
9:30 ジャンニが来ない事に気付く(汗)
夫が電話すると、マンマの家の前に居た!
夫 『引っ越して、今はvia ~に住んでるんだ!その前の公園に居るから。』
と伝える。
私は陣痛を乗り切るのに必死。
早く病院に行きたい!ジャンニ早く来て!とベンチにもたれ掛かっていた。
9:35 ジャンニ到着!
すぐに車に乗り込み、病院へ向かう。
病院までが長く感じられる。。。
9:50 車の中で3回程痛みを堪え、無事に病院へ到着。
入院手続きをし、産科病棟へ移動。
10:00 診察室のベッドでNSTをする。その時点で陣痛の間隔は2分間隔!
20分程そのままで過ごし、その後病室に行くかどうか聞かれる。
(病室は3人部屋。)
あまりに陣痛が強くなってきているので、分娩室に移動し、
そこで夫と共に過ごす事に。
椅子にもたれかかったり、擦り方が違う!と夫にキレたり、
身をよじったりしながら物凄い痛みと闘う。
汗も沢山出て、そして寒気や吐き気も感じ、もうあまりに痛いので、
夫にドクターを呼んで来てもらう。
もうこの頃になると、動く事すら苦痛になってきて、分娩台で産む事を決意。
11:20 ドクターと夫が分娩台に誘導してくれて、そこで内診。
子宮口の開きは4~5センチ。これだけ痛くてまだ半分しか開いてないの!?
とガックリする。
その後ドクターは退室し、またまた夫と分娩室で2人きり。
痛みもますます増して、『痛いよ~、もう嫌だよ~!!』と泣きそうになる。
夫も無言で腰を擦り続けている。
痛みと共にべビちゃんが回旋しながら下りて来るのが分かる。
もう、破水間近な状態だった。
そして次の陣痛が来て、尿漏れの様な感覚。
破水だと確信し、夫に『お水が出た!』と伝える。
夫は『ちょっと待って!先生呼んでくる!』と部屋を出る。
2~3分後、緑色の術衣を着た女医さん登場。
ここまでくれば、あともうちょっとだ!と内心ホッとした。
陣痛と共に、“力みたい感”が強くなってきた。
日本だと、最後の最後で力んでもいいと指示があるので、ぐぐっと我慢。
私が我慢していると、このドクター、
『陣痛が来たら、力んでいいんだからね!』と。(イタリアはそうなのかな!?)
陣痛の波に乗って、『うぅーん! うぅーん!』と力む。
本当に大きな“うん○”を出す感じ!
その度にドクターは『ブラビッシマ!!』(上手よ!!)を連発する。
もう頭が出掛かっているとの事。
右手は分娩台の手摺り、左手は夫の手を握って思いっきり力む。
ニュルっとした感触を感じ、それと同時にドクター、
『ほら、頭が出たわよ~!あともうちょっと!!』
夫もその言葉を聞いて、恐いもの見たさにチラっと見る。
『頭が出ているよ!』と夫。
そして、次の陣痛が来るまで待つ。この時間がとっても長く感じられた。。。
どのくらい待ったのか、また痛みが襲ってきた。
12:34 最後の力みだ!と陣痛の波に乗り、思いっきり踏ん張る!
ドクターも手助けしてくれて、次の瞬間“ニョロニョロ~”と
胴体が出たのが分かる。
ドクター、すぐに時計を見て、『はい、可愛い女の子ですよ!
12時34分生まれましたー。』
すぐに臍の緒が付いたままのべビちゃんを胸に。。。
涙が出るかと思ったけど、私の第一声は『生まれた!』『重たい。』だった。
3310グラムがとてつもなく重たく感じた。
そして、柔らかくて温かかった。。。
横に居る夫を見ると、涙を流していた。そして一言『ありがとう。』と言った。