村上弘明さんのサインと握手をゲットした
昨日の土曜日、岩手県の野村胡堂・あらえびす記念館で村上弘明さんのトークショウが行われた。先月岩手の知人を訪れた際、かつてクラシック評論の草分けとして知られた野村胡堂を偲んだ、この記念館にも足を運んだ。そのとき、胡堂の著作でもある「銭形平次」のTVドラマで六代目平次を努める村上さんのトークショウがあると、知った。根がミーハーで、かつ時代劇大好きな私としては、是非是非行かねばならないと、そのとき決意したわけだ。 朝10:30頃に山形を発ち、ショウ開始の二時間前である13:30頃に到着したが、既に人がかなりならんでいる。先着100人限定のサインも諦めていたが、運良く70番くらいだったのでその列に並ぶ。サインはいらない人が結構いたので、助かった。岩手といえど、その日は快晴で太陽も明るく、炎天下で2時間待つのは辛かったけれど、生の村上さんをみたい一心で並んだ。無事前から三番目くらいのど真ん中に場所をとることができたのも嬉しい。 さて、肝心の村上さんだけれど、いやーーー、素敵だった。薄いオレンジ色のパンツをお召しになっての登場に、感動。隣の夫に「あの色のパンツ、あなた履いたら変よねぇ」などと、今思うと失礼なことを言っていたが、それくらいお似合いだ。話も面白いけれど、非常に真面目なお人柄のようだ。見かけは爽やかだけれど、そこに熟年に近づきつつある男性の落ち着きが加わり、なんともセクシーである。その真面目さ加減が、またよいのだ。 さてトークも終わり、サインが始まった。私は500円で買った色紙を握りしめ、わくわくしながら順番を待った。夫は、村上さんと、村上さんにサインを書いてもらっている私を写真に撮る係。名前は一応夫と私の連名にしてもらった。本当は私だけの名前がよかったような気も少ししていたのだけれど、気を遣ったわけである。間近で見る村上さんは、なんだか少年のようでもある。滅多に出さない特上の笑顔でお礼をいい、握手をしてもらったあと、私はすたすたとその場を離れた。だがその直後、夫が「僕、握手してもらえなかった」とぼそり。一瞬動きが止まってしまった。写真を撮らせていたにもかかわらず、すっかり夫の存在など忘れていた私は、焦ったことこのうえない。もう時は遅く、ひたすら謝る。本当に村上さんと握手したかったのか、それともちょっと拗ねてみただけなのか、彼の心中はいかに…。 186cmあるという村上さんは、少年のようでもあり、また大人のようでもあり、とても魅力的であった。沢山のファンのおばちゃんも来ていたし、何より現在平次を演じているというこの事実、日非常な強みであることは間違いない。これによってファンの裾野を広げたのだろう。余韻を残しつつ会場をあとにしたが、「今ここで村上さんに、デート申し込まれたら、どうするかしら、うーん、きっとフラフラとよろめいてしまうだろうなあ」と内心煩悶していたことを、夫は知らない(たぶん)。