70年代シリーズ72
向かって左は1968年頃の発売のTC-100A、右は1970年頃発売のTC-100F、共に価格24,800円。共に1966年頃発売のTC-100のマイナーチェンジ版です。60年代後半は高度経済成長期と呼ばれ、消費エネルギーに比例して賃金もアップし、物価も上昇した。今の中国やインドなどの新興国と同じだ。そういった状況の中で価格を据え置く為に、技術革新を含めたコストダウン、効率化の為の様々な試みがなされていたと思われる。TC-100Aは外部マイクで、カセット蓋は覗き窓付き。後発のTC-100Fは内蔵マイクで、カセット蓋はスモークのスチロール樹脂の一体成型。外部から見比べただけでも、当時の経済状況が見て取れる。自民党は3%の経済成長と言ってはいるが、人口減少とそれに伴うマイナス経済成長は中長期的には正しい。資源エネルギー減耗時代を迎えた今、人類の持続可能性という観点からは2008年以降のマイナス経済成長は当然で、無理矢理経済成長政策などやってみても、人口崩壊を伴うハードランディングを早めるだけだ。ハードランディングよりソフトランディングを目指すことは、だれが見ても正解だろう。