映画「モンスター」
シャーリーズ・セロン主演の「モンスター」という映画を観た。この映画は実際にアメリカで起こった連続殺人事件に基づいて製作された映画。その犯人は、アイリーン・ウォーノスという娼婦。彼女は、同性愛者のセルビーという少女を愛し、少女のために、必死で生きる。初めて知った愛を、守り抜くために。殺人を犯してまでも・・・。その生きる姿は、「たくましい」と言う表現とはちょっと違うような気がする。言うなれば、「凄まじい」。悲しく苦しい大葛藤の中で生き抜く彼女を見ていると、胸が締め付けられる思いがして、涙が出た。シャーリーズ・セロンは、13キロも体重を増やし、義歯も付け、訛った英語も覚え、その撮影に臨んだという。普段の美貌も凛とした雰囲気も一切消し去っていた。その気迫溢れる演技には、息を飲んだ。目が離せなかった。アイリーンを見事に演じ切った、シャーリーズ・セロンにも拍手を送りたい。