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2006.12.31
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原題:Copying Beethoven(イギリス・ハンガリー)公式HP
上映時間:104分
鑑賞日:12月24日 バウスシアター(吉祥寺)
監督:アニエスカ・ホランド
出演:エド・ハリス(ベートーヴェン)、ダイアン・クルーガー(アンナ・ホルツ)、マシュー・グード(マルティン・バウアー)、ラルフ・ライアック(シュレンマー)、ジョー・アンダーソン(カール・ヴァン・ベートーヴェン)、ビル・スチュワート(ルディー)

【この映画について】
怒れる風貌の肖像画、クラシック界の楽聖べートーヴェン“エリーゼのために”から“第九”といった世紀を超えて愛される作品群。
しかしベートーヴェンの人となりがどうであったかはあまり知られていない。本作はアンナ・ホルツという架空の女性コピスト(写譜師)の目を通し、晩年のベートーヴェンが描いた意欲作だ。
人の才能をけなし、音楽の才能が無いと自覚しながらも多大な期待を甥のカールに掛け、傲慢な態度をとるベートーヴェン。しかしその裏には、不幸な少年時代、体力の衰えから来る創造に残された時間はわずかなのに思うようにいかない苛立ちがあった。それを受けとめてくれる23歳の女性アンナ・ホルツは、彼にとっては恋愛の対象というよりも、母性的な存在だ。
ベートーヴェンを演じるのは、名優エド・ハリス。若手の頃の『アビス』、『ポロック/2人だけのアトリエ』ではポロックに成りきった演技力などは高く評価出来る。最近では『ヒストリー・オブ・バイオレンス』の殺し屋など、出演する作品によってまったく違う面を見せる演技派で、今回もベートーヴェンを熱演している。
写譜師アンナ・ホルツを演じるのはドイツ出身でモデルから女優へ転身したダイアン・クルーガーで『トロイ』での美しい王妃役、『ナショナル・トレジャー』での研究員、『戦場のアリア』ではソプラノ歌手を演じるなど、その美貌だけではなく最近では演技力も向上しこれからも注目される女優だ。
【ストーリー(ネタバレなし)】
“第九”の初演を4日後に控えた1824年のウィーン、合唱パートの楽譜が完成しない中、ベートーヴェンのもとに音楽出版者シュレンマーは音楽学校に依頼し一番優秀な学生として、アンナ・ホルツを写譜師として送ってきた。女性に困惑するシュレンマーは送り返そうとするが、彼女の強い意志を汲んでベートーヴェンに派遣した。ベートーヴェンはアンナを冷たくあしらうが、アンナは楽聖のミスを指摘し「修正」することで彼女の才能を知り、翌日から仕事を任せることになり宿泊先の修道院から彼のアパートに通う事に。
尊大で傲慢なベートーヴェンだが、ただ一人の肉親である甥のカールだけは溺愛しピアニストにさせようとしていた。しかしカールは賭け事にのめり込みその一方的な愛を疎ましく感じていることに気づかない。一方にアンナには建築家を目指す交際相手がいるものの、アンナが写譜の仕事にのめり込み交際相手のマルティンは彼女の仕事に理解を示そうとしない関係が続いていた上に、紹介したベートーヴェンもマルティンの仕事を歯牙にもかけなかった。
やがて初演の日がきた。アンナはマルティンが用意した席にドレスを纏い座ろうとしたところ、シュレンマーが現れ楽屋のベートーヴェンと対面する。そこには難聴から指揮を怖れるベートーヴェンがいた。アンナはベートーヴェンに演奏席の中で彼にテンポの合図を送る役目を頼み、彼女も承諾し励ますのだった。
アンナはバイオリン席の後でベートーヴェンに指示を送り、彼もそれを頼りに指揮を滞りなく進め甥のカールも途中で合流しその様子をみて涙するのだった。劇場にこだまする大歓声を理解出来ない彼に対し、アンナは即座に客席に振り向かせることで歓声を理解しアンナに賞賛の言葉を贈った。
興奮冷めやらぬ翌日、アンナは何時もの様にアパートを訪ね彼はアンナへの感謝の印として彼の署名と感謝の言葉をその場でしたためた「第九」の楽譜を捧げた。そこでアンナは自らが作曲した楽譜を持参し見せた。
だが、その時のマエストロがアンナに取った態度とは彼女を大いに傷つけた...そして、涙ながらに修道院へ足早に引き返しそこで掛けられた言葉は...
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。
1.アンナを傷つけたベートーヴェンの態度とは何?
2.修道院に戻りそこで掛けられた慰めの言葉とは?
3.アンナの後を追ってきたベートーヴェンは彼女にその後どう接したのか?
4.ベートーヴェンはアンナの曲を完成させる為に果してどういう役割を果たしたのか?
5.第九に次いで完成した「大フーガ」の演奏会での評判は?
6.アンナとマーティンの関係はそのごどうなる?

などを中心に迫力のある音楽とともに映画館で是非ご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
この映画の邦題と原題ではそのニュアンスが微妙に違う。原題は「Copying Beethoven」なので「ベートーヴェンの写譜師」であるので邦題は映画の中身を表しているかのようにも感じる。
クラシック音楽には全く素養が無い私なので「写譜師」という仕事があることさえ知らなかった。その上、映画ではその存在が女性であるという設定は良かった。ストーリーの展開としては、アンナが両親の元を離れて修道院で寝泊りしながら学校で作曲を学び、ベートーヴェンの写譜師としての仕事をするまでの様子と聴力障害に悩まされながらもアンナの助力で第九の初演を成功させるまでの流れは見事。
第九の指揮の場面で自信に揺らぎがあったマエストロを影で支え、見事に指揮者としての役目を果たしたシーンはこの映画のハイライトだ。しかしそのハイライトを中盤に持ってきたために、その後のベートーヴェンの作曲家としての一面とアンナの作曲家への道のりへのシーンのインパクトが弱く感じたがこれは監督の意図するところだったようだ。
第九での大成功と「大フーガ」作曲における自己満足と世間の評価の差に悩むマエストロの姿は、ある意味でこの楽聖の頂点とどん底を描いた。
恋人と決別し自分の信じる道を極めることを生きがいとしたアンナの姿は、19世紀当時の女性の生き方としては画期的だったのではないだろうか?そしてそんなアンナをベートーヴェンは時には妻として、母として、パートナーとして彼女を見ていたと思う。
この映画の主人公はそうした点からもベートーヴェンよりアンナ・ホルツであるとも言える。
【自己採点】(10点満点)
7.8点。ダイアン・クルーガーの指揮を助けるシーンと、それに助けられて精一杯の指揮を取るベートーヴェンを演じたエド・ハリスの成りきり振りには感心した。
この演技でダイアン・クルーガーの演技の幅がひとつ広がり今後の出演作が楽しみになってきた。

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[今日の主なBGM](最終回)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.James Brown/Love Power Peace-Live At Olympia,Paris,1971

このコーナーは1月1日にスタートし大晦日の今日が365回目の「最終回」とします。元々は音楽の話題が少ないブログだったので、毎日何を聴いたかを書くことでその足しにしていた。
最初はI-PODを買った直後だったので毎日ダウンロードし聴いていた。そこで今日は何を聴いたかを書き出しているうちに、段々と欲が沸いてきて、可能な限り自分のCDをダウンロードして行きどこまで続くか試して行った。最初のうちは、3月位までかなと思いながらも日々3~5枚程度をダウンロードして行ったらあっという間に終わりそうだったので、途中から2枚、そして遂に「1日1枚」を目標に今度はどこまで続くかとりあえず頑張った。実際にはここに書いてあるアルバムは一枚でも毎日平均して4~5枚、曲数では50~70曲は聴いていました。
そして半年が過ぎ、まだまだ自分のライブラリーに余力があり途中で新譜を購入したりで終わる気配はなし。
結局、秋を過ぎてから何とか「年内まで毎日続行」させることを近い遂に最終回を迎えて完遂した。と言っても自分のCDライブラリーはまだまだ残っているので、本当は続けたいのだが1年間このコーナーが続いたのを機会にこのコーナーはお仕舞い。それでも当面はダウンロードは続行しI-PODへの収録曲が7799曲なので、これを気長に増やして行こうと計画中です。
自分でも何枚CDを所持しているか分からないので、いずれ整理してみる積りです。





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Last updated  2007.01.02 00:11:58
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