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テーマ:ミニ・シアター系映画(152)
カテゴリ:映画/アメリカ、欧州地区以外
21.世界最速のインディアン
■原題:The World's Fastest Indian ■製作年・国:2005年、ニュージーランド・アメリカ ■上映時間:127分 ■鑑賞日:3月11日 テアトル・タイムズスクエア(新宿) ■公式HP:ここをクリックして下さい □監督・脚本・製作:ロジャー・ドナルドソン □製作:ゲーリー・ハナム、ジョン・J・ケリー □製作総指揮:稲葉正治、チャールズ・ハナム、深沢恵、井関惺、バリー・M・オズボーン □音楽:J・ピーター・ロビンソン ◆アンソニー・ホプキンス(バート・マンロー)ニュージーランドのバイク野郎でレース出場が夢 ◆アーロン・マーフィー(トム)バートの隣家の少年で最大の理解者 ◆アニー・ホイットル(フラン)郵便局に勤める「彼女」 ◆クリス・ウィリアムズ(ティナ)ロスのモーテルのフロント係だがいつも女装している「男」 ◆ポール・ロドリゲス(フェルナンド)中古車販売店でティナに紹介され中古車をバートに格安で売る ◆クリス・ローフォード(ジム)バイクレース出場者でバートの出場を後押しする。 【この映画について】 イギリス出身の名優アンソニー・ホプキンスが、ニュージーランドの実在のライダーを演じた、大器晩成型サクセス・ストーリーを描いたロード・ムーヴィー。 映画のモデルとなったバート・マンローは、1967年に68歳で1000cc以下の部門で世界最速記録を達成した伝説のライダーである。型破りだが、温かく誇り高い人柄で行く先々の人々を魅了し、夢を切り開いていく老人の姿と少年のような心で揺さぶられる。監督は『13デイズ』のロジャー・ドナルドソン。 【ストーリー(ネタバレなし)】 ニュージーランド南部の小さな町、インバカーギル。小屋のような家に独り暮らしているバートは、早朝からバイクの1920年型インディアン・スカウトの爆音を轟かせる名物の老人だった。家族もなく、暮らしも貧しかったが、若い頃は優秀なエンジニアだった彼は、自ら改良したバイクで、数々の国内記録を残していた。 隣家のトムの父から爆音の苦情は再三あるが、トムはバートを慕っているばかりか温かい人柄から町の人々に慕われてた。 バートの夢は、米国ボンヌヴィルの大会で世界記録に挑戦すること。しかし年金暮らしのバートは役所の窓口係りのフランとの会話を楽しみにしており、そのフランにも米国行きの夢を語っていた。バートの手元には米国行きの費用はなく諦めていたときに、そんな彼の夢実現の為にフランは自宅を抵当に銀行で融資を受ける計画を持ちかけた。 銀行のマネージャーを何とか説得し念願のボンヌヴィル行きが叶ったバートは、ロスへ向けてバイクと共に船に乗り込んだがここでも船内の料理を担当することで費用を浮かせた。 ロスの郊外のロングビーチ港に到着し生涯始めて米国に上陸したバートは入国審査官に入国目的を疑われたりしたものの、何とかクリアしタクシーでモーテルへ辿り着いた。 フロント係りの女装のティナに世話になったバートは、ティナの尽力でインディアン号を税関で引き取り、中古車ディーラーで牽引トレーラーを取り付けた上に格安料金で購入しボンヌヴィルへと向かう準備は整った。 ボンヌビルへ向かう間にも、バートは幾つかの出会いを重ねてきたが持病の心臓発作に見舞われ危うくニトログリセリンで危機を脱したこともあった。 そして遂にバートは一面真っ白(塩湖の跡という意味です)の平原に真っ先に到着し感慨に耽っていた。ところがバートは自由参加だと思っていた大会が、実は、事前登録制だと始めてしり愕然とする。そこに知り合ったばかりの出場者ジムが大会関係者と掛け合うのだが、さらに、新たな難題まで突きつけられた。果してバートの夢は叶うか... さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。 1.ボンヌビルへ向かう途中でバートが未亡人エイダのベッドの中で見た不吉な夢とは? 2.バートの出場を掛け合ったジムに対し大会関係者が突きつけた条件とは。 3.バートは果してその新たな条件をクリアし出場出来るか? 4.バートはトムとの約束である世界記録の更新が出来るのか? などを中心に是非映画館でご覧下さい。因みに、私が鑑賞した映画館では撮影に使用した「オンディアン号」が展示されていました。思っていたより小さくて驚きました。 【鑑賞後の感想】 地球の真下「Down Under」(豪州やニュージーランド人は自虐的にこう称する)から米国のバイク大会に出場し記録を作るという夢を追い続けた一人の老人。 家族も持たずひたすらバイクに自分の夢をかけて少年のような気持ちを持ち続けて、地元民から愛され続けてきたキャラを名優アンソニー・ホプキンスは見事に演じていた。 この映画は彼無しでは成立しなかっただろうし、彼以外は名のある俳優は出演していないので尚更彼の演技は目立った。米国に到着後も、地球の真下の田舎町からやってきた彼には米国は余りにも都会過ぎて戸惑うシーンなんかはホノボノとしていた。次々と彼に襲い掛かる難題も彼の人柄がそうさせないような演技が出来るのは、アンソニー・ホプキンス位だろう。 【自己採点】(100点満点) 85点。アンソニー・ホプキンスの演技力とロード・ムーヴィーとしての景色の変化も見事だ。 ←映画「世界最速のインディアン」関係のブログ満載! ←西武ライオンズのことならここ ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載 人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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