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テーマ:邦画を大いに語ろう!(83)
カテゴリ:映画・邦画
17.人のセックスを笑うな
■制作:東京テアトル ■製作年・国:2007年、日本 ■上映時間:分 ■鑑賞日:2月10日、シネセゾン渋谷(渋谷) ■公式HP:ここをクリックしてください □監督・脚本:井口奈己 □脚本:本調有香 □原作:山崎ナオコーラ □製作:永田芳弘、西ヶ谷寿一 □照明:鈴木昭彦 □撮影:山本浩質 □録音:高田伸也 □美術監督:木村威夫 □音楽:HAKASE-SUN □スタイリスト:橋本庸子
みるめが恥ずかしながら脱ぐ様子を楽しそうに見つめるユリ。みるめにはえんちゃんが恋心を寄せているとも知らずに、今は、すっかり20歳も年上のユリのペースに引き込まれ夢中になっていく。そして、二人は灯油ストーブの前でじゃれい愛し合う。 その夢中になっていったみるめが現実を知る機会が訪れた。ユリが学校を休んだ日、学校の無人の事務所でユリの住所を入手し自宅を訪ねる。 そこに居たのは随分と年上の穏やかな男性だった。帰りを待つ間、向かい合ってお菓子を食べているときにユリが帰宅する。そして、ユリが発した一言は彼を失恋へのショックへと導く。 みるめが「お父さんと二人暮しなんだね?ちょっと緊張した!」と言ったそのご、ユリはあっけらかんと「猪熊さん?私の夫!」と言い放った。 悶々とするみるめを見て苛立つえんちゃん。何で、みるめは自分の気持ちに気が付かないのかイライラする。そんな二人を見つめるしか出来ない堂本。 みるめは再びユリに逢おうと学校に行ったが、ユリは突然やめてしまった。アトリエに行っても、自宅に行ってもユリの姿は無かった。携帯も繋がらないで益々落ち込むみるめ。 そして、やっとの思いで繋がった携帯。その先は、想像もしない場所に彼女がいたのだった。 果たしてユリと旦那はどこに行ってしまったのか?それは映画館でご確認あれ! 【鑑賞後の感想】 この映画は拡大公開系ではないものの、評判が評判を呼ぶ形でどの映画館でも満席続出のようだ。私が観にいった渋谷では週末の午前の回だったが満席で、その次の回も満席のようだった。ただ、おかしかったのは、係員がこの映画のタイトルを叫び並ぶ列を案内しているときだった。 さて、この映画は何でこんなにも観た人を虜にしたのだろうか?原作を読んでいないので分からないが、原作で感動して映画を観た人も多いはずだ。 私は原作を読まないが、俳優の個性的な演技も魅力的だ。まずは、ユリを演じる永作博美だが、彼女は多くの映画やドラマに出演しているが、どれも彼女が単独で主演を張ってお客を呼ぶような女優ではない。その彼女が演じたユリは自由奔放で掴み所の無い女性だ。そのユリには、あがた森魚という歳の離れた旦那さんがいた。この旦那さん、登場シーンは僅かだがインパクトは強い。 永作博美にとって、この映画は彼女のキャリアの中でも転機となる作品になると思う。 もう一人の主人公みるめを演じた松山ケンイチは売り出し中の若手俳優だ。彼がユリに振り回されながら、その大人の女性の魅力の虜になるがユリには旦那さんがいて失恋する。みるめには蒼井優演じるえんちゃんが恋心を寄せているのに全く興味が無い。 蒼井優の演技も年頃の女性の揺れる気持ちを素直に演技っぽくなくしている点は評価したい。 こうした若手俳優の周りには温水洋一、桂春團治といった個性的な出演陣もさり気無く個性を発揮していた。 映画全体としてはまったりとした捕らえどころの無いテンポで進みながらも、ストーリー的にもツボはしっかりと抑えている。映画には音楽が殆どなく、街の雑踏や生活音で成り立っているのも不思議な感じを出すのに役に立っていた。 【自己採点】(100点満点) 80点。久し振りに印象に残る邦画を観て満足した。 ←映画「人のセックスを笑うな」関係のブログ満載! ←西武ライオンズのことならここ ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載 人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
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