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テーマ:邦画を大いに語ろう!(83)
カテゴリ:映画・邦画
9-5.感染列島
■製作:東宝 ■製作年・国:2009年、日本 ■上映時間:118分 ■鑑賞日:1月17日、新宿アカデミー劇場(歌舞伎町)
◆妻夫木聡(松岡剛) ◆檀れい(小林栄子) ◆国仲涼子(三田多佳子) ◆藤竜也(仁志稔) ◆佐藤浩市(安藤一馬) ◆田中裕二(多佳子の夫 三田英輔) ◆池脇千鶴(第一感染者 真鍋秀俊の妻麻美) ◆光石研(養鶏場経営者 神倉章介) ◆カンニング竹山(無名のウィルス研究者 鈴木浩介) ◆ダンテ・カーヴァー(クラウス・デヴィッド) 【この映画について】 有効な治療法のないウイルス感染症が広まった日本をリアルにシミュレートしながら、ウイルスと戦う人々の姿を克明に描き出した作品。 感染患者が多数搬送され修羅場と化した医療現場で、自らの体力と精神を削りながら治療を続ける医師たち。そして感染症にかかってしまった患者たち。彼らが必死になって“今、できること”を模索し、実行する姿には胸を打たれる。その中心にいて、苦しい事態の中で感情を揺さぶられる医師を妻夫木聡と檀れいが熱演。そんな心を動かす物語の一方、作品の中で進んでいく感染被害の状況には、背筋の寒い思いをするはず。パンデミックの脅威について、大きな警鐘を鳴らす作品だ。 プロデューサーである平野隆と下田淳行の原案を、「MOON CHILD」「ユダ」の瀬々敬久が脚本化して監督したオリジナル作品。 (この項、gooより転載しました) 【この映画について】 市立病院で救命救急医として勤務する松岡剛のもとに運び込まれた急患。その患者の症状は新型インフルエンザのものだったが、何かが違っていた。あらゆるワクチンが効かず、やがて患者は死亡した。これは、新たな感染症ではないのか? 剛の不安は的中し、同僚の医師である安藤をはじめ、医療スタッフや他の患者たちにまで院内感染は蔓延し、病院内はパニック状態に陥る。 奇跡的に回復したのは、第一感染者の妻である真鍋麻美だけだった。パンデミック(爆発的感染)と名づけられたこの謎の感染症蔓延の事態を重く見た世界保健機関(WHO)は、メディカルオフィサーとして小林栄子を派遣する。 彼女は、かつての剛の恋人でもあった。栄子は病棟全体を隔離し、新規患者の受け入れを拒否して、患者の症状によって治療の優先順位を決めていくことを要請する。 ウイルスの蔓延は驚異的なスピードで加速していった。患者の数は全国で数千万人を超え、日に日に増加していく死亡者たち。献身的に働いていた看護婦の三田多佳子も、夫の英輔と幼い娘を残して息を引きとった。 日本は崩壊寸前にあった。交通機関は凍結され、都市機能も停止した。感染源を特定するため奔走する剛は、ウイルス研究者である鈴木浩介に法を破って検体を提供する。その甲斐あって、鈴木は抗体ワクチンの抽出に成功した。 一方、鳥インフルエンザウイルスの権威である仁志稔と剛は、第一感染者真鍋の妻・麻美から、夫婦が発病前に、東南アジアのアボンという国の小さな島で医師を務める麻美の父と接触していたという話を聞き、感染源を突き止めるためにアボンを訪れる。 感染源となったその島の人々は廃墟と化しほとんどの島民は死に絶え、わずかな子供たちだけで生活していた。自身も末期ガンに冒されて、病とともに生きる道を選択した仁志は、その島に残って治療医となることを決意した。 鈴木が開発した抗体ワクチンによって、パンデミックは鎮静した。しかし、同じような事態がまたいつ起こるかもしれない……。 出だしから前半は未知のウィルスが日本をパニックに陥れるという、まあありきたりの状況なのですが「これからどうなるのだろう?」って気を起させます。 でも、檀れいがWHOから派遣され妻夫木とかつては恋人関係にあると分かってからは、作者の意図はどうしても二人の過去やロマンスを強調する路線が見え隠れしてしまう。 その間にもウィルスは蔓延していき国家機能も失われていき街はゴーストタウンと化してしまうのですが、ウィルスの正体がどうやら南の島が発生源であるとの情報が明らかになると、一体日本のどこの空港から向かったのか不明だけどアボンに行ってしまう。現地ではダンテ・カーヴァーが出てくるのだけど、何だか唐突で彼の為にこの役を創作したような気もする。 アボンで蔓延したウィルスが何故日本に上陸したかもウヤムヤで、逆に日本だけがどういう理由でパンデミックに陥ったかも分かり辛かった。この手のパニック映画って邦画では過去にもあるのだけど、未知のウィルス蔓延というハリウッドでも多くみられるパターンながら、サイドストーリーを意識しすぎて、後半は締りのない展開になって行ったのは残念でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.06 21:17:47
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