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テーマ:高校野球(3671)
カテゴリ:高校野球
夏の高校野球決勝戦は、興南(沖縄)が19安打13得点で東海大相模(神奈川)を下して初優勝し、春夏連覇を達成した。 沖縄県勢としても夏の大会初優勝で、過去最高成績だった沖縄水産の準優勝を初めて上回り、沖縄県勢悲願の夏初優勝を遂げた。 春夏連覇は1998年に松坂大輔投手(西武-現Rソックス)を擁した横浜(神奈川)以来6校目。興南のエース島袋は金属バット導入後、桑田(PL-読売-パイレーツ)に続く史上2位の奪三振も達成した。 興南は4回1死二、三塁の好機に7番伊礼の中前適時打で先制すると、スクイズを外した際に東海大相模・大城卓捕手が三塁に悪送球を投げ、追加点を与えると、9番大城から5連打で一挙7点を奪った。5回にも1点を追加し、6回には3番我如古(がねこ)が左越え3点本塁打を放った。 【興南、春夏連覇の軌跡】 [春]選抜大会 1回戦 関西(岡山)4-1 2回戦 智弁和歌山(和歌山)7-2 準々決 帝京(東京)5-0 準決勝 大垣日大(岐阜)10-0 決 勝 日大三(東京)10-5 [夏]沖縄県予選 1回戦 宮古総合実 10-0 2回戦 浦添 5-0 3回戦 与勝 7-2 準々決 宜野座 8-0 準決勝 八重山 8-0 決 勝 糸満 9-1 [夏]選手権大会 1回戦 鳴門(徳島)9-0 2回戦 明徳義塾(高知)8-2 3回戦 仙台育英(宮城)4-1 準々決 聖光学院(福島)10-3 準決勝 報徳学園(兵庫)6-5 決 勝 東海大相模(神奈川)13-1 このスコアをみても判るように、相手に与えた最も多い点数は「5」が2試合で、甲子園での試合では3試合が「完封試合」である。一方、昨年は打線が点を奪えず島袋を援護出来ずに、春も夏も初戦敗退したが、今年は打力も守備力も素晴らしかった。 中でも、今大会の準決勝報徳学園戦は島袋が2回までに5失点し苦しい立ち上がりだった。それでも中盤に見事な集中打で逆転し決勝進出を決めた。 今大会は「センバツ王者」として全国から注目される存在だったが、どんな展開になっても慌てることなく、豊富な練習量を思わせるプレイは王者に相応しいものだった。 エースの島袋は常時140キロ台をマークする直球の制球も良く勝負球として使っていた。変化球もカーブやフォークがあり打者に的を絞らせなかった。国体が終了すると進路が注目されるが、当然のようにドラフト候補として熱視線を浴びる存在になりそうだ。 個人的には沖縄勢のレベルの高さは、プロが春季キャンプ地として沖縄を選んでいるのと無縁ではないと思う。プロの練習を間近で見学出来るのは大きな財産となるはずだ。しかも、プロの練習のお手伝いとして野球部員が参加しているケースもあるそうなので、貪欲に吸収すれば指導者にとっても良い教材であろう。 興南ばかりが注目されたが、準優勝に終わった東海大相模は春の優勝候補だったが初戦敗退した悔しさを夏に晴らした。エースの一二三(ひふみ)投手は打撃も素晴らしく体格も良いので、投手より打者としての潜在能力の方がプロの評価も高い。 今年の高校野球は国体を残すだけとなったが、甲子園大会は終わった。春夏連覇を達成し、沖縄県民に勇気と歓喜をもたらした興南高校の快進撃だったが、果たして来年はどんな展開になるだろうか。 ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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