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テーマ:邦画を大いに語ろう!(83)
カテゴリ:映画・邦画
10-73.行きずりの街
■配給:東映 ■製作年・国:2010年、日本 ■上映時間:101分 ■鑑賞日:11月20日、バルト9(新宿三丁目) ■入場料:1,800円 □監督:坂本順治 □脚本:丸山昇一 □原作:志水辰夫 □主題歌:「再愛~Love You Again」唄/MEG 作詞/湯川れい子 作曲/小室哲哉 ◆仲村トオル(波多野和郎) ◆小西真奈美(手塚雅子) ◆南沢奈央(広瀬ゆかり) ◆窪塚洋介(中込安弘) ◆石橋蓮司(池辺忠賢) ◆菅田俊(大森幸生) ◆杉本哲太(園部行雄) ◆うじきつよし(角田良幸) ◆江波杏子(手塚映子) ◆佐藤江梨子(木村美紀) ◆谷村美月(藤本江理) 【この映画について】 1992年に「このミステリーがすごい!」で1位を獲得し、映像化が望まれていた志水辰夫のサスペンスを映画化。 失踪した教え子を追って東京にやって来た塾講師の男が、かつて教鞭をとっていた名門校の陰謀に気付き、やがてスキャンダルに巻き込まれるというハードボイルドなストーリーに、別れた妻と運命的な再会を果たすロマンスを加味した、大人向けの恋愛サスペンスだ。 デビュー25周年を迎えた仲村トオルが、過去と対峙する男の悲哀を見事に表現しているところが見どころ。 メガホンをとったのは人間ドラマの名手・阪本順治監督。男同士の対決、謎が謎を呼ぶミステリアスな世界観に大人の恋愛劇を加えた重層的な物語をそつなく演出している。 (この項、gooより転載しました) 【ストーリー&感想】 郷里の丹波篠山で塾講師として働く波多野は、元教え子ゆかりの行方を追って12年ぶりに東京を訪れる。彼女の祖母が危篤に陥ったにもかかわらず、連絡が取れなくなっていたのだ。 名門の敬愛女学園でかつて教師をしていた波多野には、生徒の雅子との恋愛スキャンダルが原因で、教職を追われた過去があった。 ゆかりが暮らす麻布の高級マンションを訪れた波多野は、何者が物色した形跡を発見。彼女の失踪が何らかの事件に関わっていることを直感する。 さらに、中込と名乗る怪しい男やその仲間が、ゆかりの行方を追って目の前に現れる。得体の知れない危険が彼女に迫っていた。 ゆかりが立ち寄ったという六本木のサパークラブを訪れた波多野は、敬愛女学園理事の池辺と遭遇。池辺は、波多野を学園から追放した張本人だった。12年前に雅子と結婚した波多野だったが、その後離婚。逃げるように東京を後にしていた。ゆかりを探す途中、よろよろと体を引きずりながら、雅子が切り盛りしているバーへ辿り着く波多野。長い年月を経て再会する2人。 原作を読んでいないので細かい点について、映画では説明不足の感じが全体的にする。例えば、何故、波多野は元教え子の失踪をきっかけに12年ぶりに東京に来たのかも、篠山時代の二人の関係を説明しているシーンはあるのだが、説得力を感じないのが残念。 波多野が元教え子だった小西真奈美演じる雅子と結婚するに至るまでに、学校側ともめたそうなのだが、それがもとで今回の失踪事件でも辞めた学校側の理事らに追われる身になる。 波多野はまるで刑事の様に元教え子の行方を追うのだが、中々辿りつかない。そこで、佐藤江梨子扮する事務員らに情報をもらうのだが、まあこの辺のシーンは有っても無くても影響は無い。 結局は、波多野が元教え子(妻も元教え子だけどね)を自分の正義感で救出に向かうのだが、途中で学校の理事の不正に絡むスキャンダルに巻き込まれたりと、ストーリーを面白くする要素は多いのだが、上手く整理出来ていない印象を持った。 俳優陣では仲村トオルや小西真奈美の何かに疲れている表情、窪塚洋介の独特の個性が一際光っていた。窪塚洋介は「東京島」でもそうだったが、敢えて他の出演陣とは違う個性を作品に持ち込むのが彼の特徴の様だ。これからも注目したい俳優だ。 良質の2時間ドラマを映画館で観たような、そんな後味がする邦画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.29 17:18:51
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