亀井郵政相が辞任表明,改革法案見送りに反発
亀井氏、閣僚辞任も連立離脱せず政府・民主党が参院選の日程を「6月24日公示-7月11日投開票」とし、郵政改革法案の今国会成立見送りを決めたことを受け、国民新党代表の亀井静香金融・郵政担当相は、閣僚を辞任する意向を菅直人首相に伝えた。連立は維持する。政府は,午前の閣議で亀井氏の辞任を正式に決定、亀井氏は閣議を欠席した。後任には同日夕、国民新党の自見庄三郎幹事長が就任、それまで仙谷由人官房長官が一時的に兼務した。菅内閣は発足からわずか3日後に閣僚が交代する事態になり、政権運営に影響も出そうだ。亀井氏は未明の会見で「党代表の私は、両党間の約束を破られ(郵政改革法案の今国会成立を)履行させることができなかった責任上、閣僚から出る」と辞任理由を説明した。この後、亀井氏は首相に電話し「閣内にとどまることはできない」と伝えた。ただ、国民新党の松下忠洋副経済産業相、長谷川憲正総務政務官は閣内にとどまり、連立は維持する。首相は慰留したうえで「連立継続は大変ありがたい」と述べた。郵政法案は今国会会期末に審議未了で、いったん廃案になる。郵政法案の会期内成立にこだわってきた国民新党は、民主党と「今国会の郵政法案と同一法案を参院選後の臨時国会における最優先課題とし、速やかな成立を図る」などとする確認書を交わすことで合意し、譲歩した。(以上、毎日新聞より転載しました)菅政権発足3日後に連立を組む国民新党の亀井金融・郵政担当相が閣僚辞任とは驚いた。もっとも郵政改革法案成立には民主党と連立を組むしか方法は無いので、ここで癇癪を起して連立離脱した社民党とは異なる道を歩む。百戦錬磨の亀井氏、表向きは今国会での法案廃案に抗議しての辞任だが、参議院選挙が間近に迫っており、大票田の郵政票を引き留める意味でここで辞任し、参議院選後の臨時国会で成立を喫することになれば、郵政票が期待出来るうえに臨時国会で法案成立となれば国民新党としては目標達成となるので損はしない。民主党は郵政改革法案に対する熱意は議員によって温度差があると言われており、郵政改革法案成立が全ての国民新党とはその点で大きな違いがある。それでも社民党離脱が鳩山政権崩壊の序曲となっただけに、菅内閣としては国民新党離脱だけは避けたかった、その一方で国民新党は連立離脱をすれば悲願の法案成立が遠のくだけに留まるしか方法はなく亀井氏の閣僚離脱というカードが最大限の(廃案に対する)抗議手段だったのは明らかだ。ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい)