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マックの文弊録

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2010.04.12
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カテゴリ:IT世界の話
☆ 4月12日(月曜日) 旧三月二十八日 壬辰(みずのえ たつ) 大安: 世界宇宙飛行の日

Sさん;
冠省。
図らずも随分のご無沙汰になってしまいました。お元気でいらっしゃいましたか?

先日、これも随分お久しぶりにてTさんと会いました。その際あなたが「IT・・・・・サイト編集長」におなりになった由聞き及びました。何はともあれご出世おめでとうございます!

思えば随分以前、未だ「割烹P」が在りし頃、そこで偶然お会いしていつものように話し込んで以来の事だと思います。その折は確か「IT ・・・・・」を立ち上げるとか、そんなようなお話を伺ったような事を記憶しています。
この度御社のサイトを訪問し、あなたのお書きになった「『失われた十年』を省みて、IT基盤を再考しよう」という趣旨の稿を拝見しました。あなたの大写しのご尊顔も拝見しました(いきなりあなたのクローズアップ写真が出てきて、ちょっと驚きました!?)。

米国製ミニコンから分散処理、イメージング、DBアクセラレータ、ERP、そしてE-Commerceと辿ってきた私は、この40年間というものITの世界での、随分の様変わりを目の当りにしてきました。当時は未だITという言葉もなく、「コンピュータ業界」とか「情報処理業界」などと云っていました。
それがITという言葉になり、今では最早「IT=Information Technology」と呼ぶような(先端技術としてカッコいい雰囲気の)ものではなく、いよいよ上下水道網や道路・交通網のような「環境」になってしまいましたね。

企業や個人はITシステムを構築・駆使するのではなく、そんなものは所与のインフラとして受け入れ、その受益者としてそのインフラを利用しながら、自らの意図や企図をどうやって実現していくのかに集中するようになったようです。
そう思えば、「IT」もやっと人間の生活や活動に定着できる水準にまでなったと云えなくもありません。

昔、ある人が「あの政治家(小渕恵三元内閣官房長官だったか?)は、『ITって何だ?イットって「それ」って意味の英語じゃないか?』だってさ。分かってないよねぇ。」と言ったのを思い出します。
今ではITは実際「イット」という指示代名詞で呼ばれるに相応しいものになったのでしょうね。

私は会社が行き詰って以来、いわば逼塞状態の中に押し込められて来たような状況ですが、この3月からある会社の非常勤顧問として、細々ながら活動を始めております。この会社、ITとは全く関係の無い基礎化粧品を生業としており(背景には電子医療機器というものがあるのですが)、私はその直属の販社の一つで、トップの「よろず相談役」のような立場になっております。
私が化粧品!そんな事をお聞きになると、大笑いされるか、驚倒されるかのどちらかかもしれませんが、これも人の縁繋がりでやってきた話です。

この縁も、かつて外資系の法人を預かっていた時代の部下から、事務所移転のメールを貰って昇進を知り、お祝いのメールを送ったことが契機になりました。
「IT」はその際に(メールのやり取りの際に)利用しましたが、ITそのもののお世話になった気はしません。しかし、考えてみれば、こういう縁の繋がりが維持されてきたのも、またそれをきっかけにして新しい縁が始まったのも、これはインターネットメールという「ITインフラ」が無ければあり得なかった話ですね。

今はその会社にTwitterやSNSなどのインフラを応用して、同社の特色である「アフターケアと成功体験を重視したクチコミ販売」をどう活性化できるか、考えを温めて仕掛けてみようと思っています。(まだヒマで、いささか欲求不満にもなっていますので。)

ITの世界でもSaaSという言葉が(余り流行しないままに)いつの間にか「クラウド・コンピューティング」という名前に置き換わられ、実在の手応えのある基盤から、それこそ「雲の彼方に」遊離していきつつある感じです。そういう中で、ITインフラの「提供者側」のロジックと「受益者側」のロジックをどう合わせていくか。これからの興味は、私にはそういう面にあるような感じがします。

Sさんの「IT基盤の再認識」がこの辺りにどういう光をお当てになるのか、機会があれば伺って見たい気がします。

それにしても、U大先輩を囲む会を最後に開いてからずいぶんの時間が経ってしまいましたね。思えば当時、我々は皆無邪気で闊達な(そして傍若無人でもある)青年(中年)でした。(U大先輩ご自身を除いて。)

その後、Tさんは調査会社を「卒業」され、S2さんも別の機械メーカーに移られ(彼は「環境・情報・・・ナントカ」の分野で、O大学の招聘研究員にも併せてなられたそうです。)、Hさんはベンチャー企業で社長として新素材の販売に携わっておられ、皆さんそれぞれにITの世界を離れて活動されています。しかし、彼らとも未だに相互に連絡を取り合うことができ、時に応じて繋がりを再活性できるのも、ITが極当たり前のインフラとなって我々の中に定着してくれたお蔭だともいえます。

中でもあなたは、未だそのITの「内側」の世界にいらして、光を当てようとなさっている。お仕事には大いに期待申し上げます。

さしずめ私は今、「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ. 花を買ひ来て美酒をたしなむ」・・・石川豚木の心境ですかな!(この文細部にご注意のほど。)

近々またお目にかかって、お互いに話し込める機会があればと思っております。それまで、どうかご自愛のほど。
頓首





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最終更新日  2010.04.14 15:39:15
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