カテゴリ:何か変だね
【4月23日(月曜日) 壬辰 旧閏三月三日 甲寅 月齢1.8】
今日4月23日は、1616年に彼の英国の文豪W.シェークスピアが亡くなった日である。同じ日(日本での年号は元和二年)に、わが国では徳川家康が亡くなっている。 沙翁は享年56歳。家康の享年は75歳だから、当時の人としてはどちらも長生きだ。 ところで今日、高校同期の友人からメールが届いた。 彼は某重工業系の企業に長年奉職し、中国やインドを未だに現役として奔走している。今回も彼はインドに出張していたが、先週の金曜日に帰国予定だった。それがこの日、インドがミサイルを発射したため、飛行機が大幅に遅れて大いに迷惑したのだそうだ。 最近では方々の国がミサイルを撃ちたがるようで剣呑だ。わが国でも最近防空監視衛星を打ち上げたがっている連中がいる。地球は丸いから、地平線の向こうでミサイルが発射されても、飛行機やレーダーでの監視だけでは、はるか高空にまでミサイルが上がって来るまで見えない!「見える頃にはもう手遅れだ!」、「だからミサイルが欲しい~!」と、こうなるらしい。 男の子は押しなべて新しい玩具に夢中になる。女の子は概してお人形やままごとの道具などに夢中になるが(少なくとも私の世代ではそうだった。今はどうだか知らない。)しかし、男の子は鉄道模型や自動車、飛行機など、主に「機械系」や「飛び道具」に興味が向く。 玩具を持ってなければ「欲しい~!」というし、一旦手に出来れば、今度は人に見せびらかしたがるし、実際に使ってみたがる。 それがミサイルとなると、偶々飛行中の飛行機などは迷惑千万だし、人工衛星だと何れ落っこちてくるから地上が迷惑する。 それでも一旦欲しいとなると、女の子はじたばたして時に泣くのが一般で、未だ可愛いものだが(少なくとも私の世代ではそうだった。今はどうだか知らない。)、男の子の場合には、色々屁理屈で「理論武装」をして何とか要求を通そうとする。今度の「ミサイル監視衛星が欲しい~!」も同じだと思う。先日の日本側のお粗末は、別のところに問題があるのであって、大枚はたいて人工衛星を打ち上げても、その問題は解決しないだろうと思えるのに。 それにしても「高句麗国」のミサイル騒ぎでは、軍事的な脅威よりも、「計画通りになんか飛ぶわけがない」とか、「何処に飛んでいくかさっぱり分からない」という、まぁ云う事を聞かない子供の火遊びに対する懸念のようなものだった。実際の結果も竜頭蛇尾、或いは大山鳴動して・・・に終わった。 ところが、先週のインドのミサイルの場合には、そんなものではなく、純粋に軍事的な心配を隣国や世界にもたらしたようだ。つまり「何処へ飛んでいくか?」という心配ではなかった。だからニュースショーでは、余り大きく取り上げなかったし、民草の間でも「高句麗国のミサイルもどき」のようには話題にならなかった。 今回インドが打ち上げたのは、3段ロケットの「アグニ5」である。この「アグニ」は、射程が5千キロと、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に匹敵する性能を持っているそうだ。インドでは2014年、つまり2年後までに実戦配備するのを目標とするとしている。これは、隣国のパキスタンはもとより、最近経済面でもアジア方面での覇権を狙って競い合っている中国の全土を射程に入れられるし、更には日本の東京もぎりぎりではあるが射程内に置ける。 アグニとは、インド神話に出てくる神様の名前で、この神様は生まれ出るとすぐに両親を食い殺してしまったという、おどろおどろしい逸話を伴っている。火が持っているあらゆる属性の表象として信仰され、子孫繁栄と財産の増大というご利益もあるそうだ。 高句麗国のノドンやテポドン(どうしても・・・鈍とか・・・曇を連想してしまう)、それにやっと100キロメートルほど昇って四散したと言われる、大いに名前負けしてしまった「銀河」に比べて、アグニは如何にも鋭利で怖そうだ。今や大国でありながらNPTには加盟していないインドと中国。何れ、アメリカとロシアと同じような構図をアジアで醸し出すのかもしれないが、お金がかかって剣呑な玩具遊びは、大概にしておいて貰いたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.04.23 15:01:42
コメント(0) | コメントを書く
[何か変だね] カテゴリの最新記事
|