むかわ町出土のホベツアラキリュウ化石が北海道指定天然記念物になります!
こんにちは北海道教育庁文化財・博物館課です。◆天然記念物とは?動物、植物、地質鉱物(ちしつこうぶつ)で北海道にとって学術上価値の高いものです。化石は地中に埋もれていた骨が石となったことから、地質鉱物にあたります。◆ホベツアラキリュウ化石とは?8,300万~8,100万年前の、海棲大型爬虫類(かいせいおおがたはちゅうるい)の化石です。1975年に地元住民により発見され、1989年に日本で最初に学会へ報告された長頸竜(ちょうけいりゅう)で、発見者の名前から「ホベツアラキリュウ」と名付けられました。◆恐竜ではないの?学術的には、陸上にすんでいた爬虫類(はちゅうるい)で、体の真下に足がある動物を恐竜といい、海にすんでいたものは海棲爬虫類(かいせいはちゅうるい)といいます。そのため、海にすんでいたホベツアラキリュウは恐竜ではありません。ホベツアラキリュウと同じ時期(後期白亜紀(こうきはくあき))の北アメリカ大陸ではティラノサウルス、トリケラトプス等の恐竜が動き回っていました。◆どうして海にすんでいた生物の化石がみつかるの?ホベツアラキリュウが生きていた8,300万~8,100万年前の北海道中央部は暖かい海でした。その後、数百万年前から土地が高くなりはじめ、現在のような陸地となりました。◆どこで見ることができるの?むかわ町穂別博物館で見ることができます。是非、行ってみてください。 住所:むかわ町穂別80番地6 HP:http://www.town.mukawa.lg.jp/2409.htm北海道指定天然記念物「ホベツアラキリュウ化石」骨格復元と想像図(むかわ町穂別博物館提供)